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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【ヴァルフェリアオンライン】ブロック祭


基本、1日1回だけWFOにログインしてきた私だが、今回に限っては時間的余裕がないと判断し、昼にやる事を済ませ、夕食の下準備を終えてから再度ログインした。

勿論、オーガの不知火のアカウントにだ。


まずは朝食! そして、瑠璃さんのごはん!!

私達はパンケーキ屋に入って、朝食を頂く。


「おまたせで~す! 『ぱちぱちパンケーキセット』でーす!!」


でん!とボリューミーなパンケーキが数段積まれ、風属性のフルーツがふんだんに盛られ、たっぷりなクリームが置かれている一品が到着。

一緒に『闇茶』という苦味あるお茶と塩味あるベーコンとスクランブルエッグ、サラダがついている。


ほう、ふっくらしたパンケーキの甘味!

層にはハチミツまでたっぷり塗られている!

フルーツとクリームの味変も良い!

おっと、ベーコンの塩味が引き締まるのも溜まらないぞ。

箸休めのサラダとスクランブルエッグもいい。


瑠璃さんは『ペットボックス』に入れて、エレメントチェリーとササミを混ぜ合わせたお手製キャットフードを食べて貰っている。

カリカリといい食感を響かせ、ペロペロと手元を舐める仕草の瑠璃さんは満足そう。


さてと。

『闇茶』をすすりながらメニュー画面を開き、課金のプレミアムパックを購入!

ただ、購入するのは限定のお得パックではなく1か月分の5000円パック。


紫鬼の里内は、とんでもなくプレイヤーが多い。

『紫鬼流』の道場だって、女性プレイヤーの壁になっている。ギルドだってそう。

だが!

それを突破できるのがプレミアムパックの良い所!

妨害しているプレイヤー共を軒並みブロック! 私の存在を消して安心して試験を受けられるぞ!!


最初はコンサート会場裏手にある小さな祠へGO。

ここが旧神社跡地。

周囲に誰もいないのを確認してから、祠を開いてみると。

設置されている鏡台から旧字体の鬼人語が浮かび上がったのだ。


『設立日は?』


ああ、はい。推しの病院の設立日ね。調べておきましたよ。

数字の入力箇所を操作すると、鏡台が水面のように揺れ、中心部から何かが現れて、私の手元へ。

これが記念武器……武器?

色んな宝石や装飾を付けまくっているせいで本体が見えない『ペン』だった。


『わかりみあふれるオタク』

 取得条件 『紫ノ鉱脈』の境内にある暗号を解き明かす。

 効果 『紫ノ硝子筆』獲得


『紫ノ硝子筆』

攻撃:100 耐久度:-

 特殊効果:『紫鬼流』のMP消費量軽減。

 魔力を消費しマーキングした場所へ転移する事が可能。

 (移動距離に応じ消費魔力量は変動する)

 このアイテムは特別な記念品の為、盗まれる事や消耗する事はありません。


ああ、簡単にマーキング瞬間移動できるっていうね。

オーガは魔素の近距離中距離操作は可能だけど、遠隔操作はしにくい種族だし、結構な便利アイテムじゃね?


だから問題も簡単めだったのかな……いや、しかしこれは結構便利だぞ? 見た目はアレだけど!

ちょっと書き心地もチェック。

カリカリッと繊細なガラスペン特有の効果音と感触……実際に書きやすいかと言われたら微妙。

用途を考えると、書く用ではないから当たり前か。


次のギルドと道場に向かう途中、時空間通路が目についた。

比較的通る人が多いような?


受付のNPCに確認してみると『風ノ賭博』と『紅ノ荒野』は山脈への立ち入りを禁じてはおらず。

通常通りクエストを受注できると聞いて移動する人々(主にプレイヤー)が多いそうだ。

多分、ほとんどが『紅ノ荒野』の方に行っているのかもだけど。


まずは一番近い道場から!

相変わらず、出待ちしているプレイヤー達が多い事! コイツらを一斉ブロック!

オラオラオラオラオラ、ブロック波動を食らえ~~~~!!


ブロック操作はブロック機能の選択で様々な種類を選べる謎の汎用性があり。

プレイヤーアイコンを選択して一個人をブロックする場合や、広範囲を一斉にブロック。

相手にバレないように一定の距離から視線で選択しブロックするなどなど……


相手プレイヤーにバレずにブロックし終えた私は、そそくさと道場へ入っていく。

こういうのって、どういう処理されるんだろ?

道場の扉が開いても、そう見えないように処理されてる?


中を伺うと……誰もいない?

瑠璃さんが何か発見した模様。な~んと鳴いている彼女の元に向かうと。


『推しのコンサートの為、本日不在』

『試験会場は解放しているのでご自由に行ってください』


あと、試験会場の地図が残されていた。

そんなのアリ!? 表に入るファン?の人達も驚きでしょうね。

闇魔法でこっそり抜け出してコンサートっすか……楽しんでいって下さい。


「なーん!」


「ちょ、瑠璃さん! お気持ちは分かりますがお静かに……」


瑠璃さんが怒りでメッセージの立て札に猫パンチ。

物音がたったため、私は慌てて退散する。

ちなみに、誰かが道場に入った的な報告はSNSなどや掲示板ではされていなかった。

上手く処理されて、ちょっと安心。

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