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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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【Fatum Essence Online】推理


私は現状を推理していく事にした。


WFOは、案の定、ゲーム世界破壊をするプレイヤーが現れ出した。

プレイスタイルの癖があるとは言え、私のように出来る人間は、やはりいるのか。

コツを掴んで各所で荒らしが拡大していくんだろう。


こうなると、課金したくても課金する気力が湧かない不思議さがあった。

何と言うか……サ終までのカウントダウンが始まっている気がする。

世界観はいい方だし、クオリティは高いけど。

あと、漫画のコメ欄荒らしも嫌気差した要因ではある。


『まほ★まほ』は至って平穏、いや落ち着き過ぎて話題上がらなくなってしまったくらいだ。

しかしながら、GWのイベントに合わせて新規受付を行うと宣言されており。

若干だが不安を感じる。


もし、イベントの形式が全ユーザー参加型なら不参加でいいかな。

あの嫌がらせしてくる主婦集団を考えたら……ね。

いくら対策しようが、ああいうのは最後の最後まで粘着してくる。

長年VRMMOをやってる私には分かる。


はぁ……そう考えたら、タクのようなプレイヤーが暴走しても大きな支障を来さないFEOは安泰なんだなぁ。

あまりにプレイヤー交流の感覚が薄味とは言え、下手なトラブルを避ける意味合いでは正解。

MMO系に対し、愚かな人間にとっては閉鎖的な方がちょうどいいと証明されてしまった。

あと、VRバイターだとバレにくいのもグッド!


FEO内での『エッセンスリンク』ブームが活発化している。

エッセンスリンクの承認をし続けたり、簡易探索中にエッセンスリンクの承認をしつつ……な具合である。


……うむ、今の内のシリーズの把握でもやろう。

面倒臭いと避けまくってたけど、GW中は仕事をお休みして、把握に勤しむか!

ハデスさん(プレイヤーの方)から把握するのにオススメの媒体を教えて貰ってたし!!


美味しく食事を楽しむというスタミナ回復をしていた私に、ツクヨミが語りかける。


「適合者よ。暗号の解読はどうなった」


「それらしい解答を見つけましたが、暗号の解答場所が立ち入りできない状態で証明できない状況でして」


「そうか」


そんなに気になる?

他ゲームの暗号ではあるけど、ツクヨミにも例の暗号と情報を伝えてみた。


「こんな感じなんです。少なくとも黄鬼の里の事態が解決するまで、進展しないかと」


「成程」


兎たちは勝手に独自の解読?に勤しんでいる。

え? 君、これは二進法かい?? 流石にそんな難しい奴……黄鬼で難しいのはないかなぁ。

地形? ええと、これ異世界の暗号だから……

やっぱり、他作品(異世界)の暗号なだけあって理解される方が無理な話か。

ツクヨミが尋ねて来る。


「他に暗号はないのか」


「あー……一応、ありますけど、自力で解読してました」


簡単にこういうものだと伝えれば、ツクヨミは納得したように頷く。


「その世界の知識がなくとも解読できるようになっているな」


「え? まぁ……青鬼のRSA暗号は難易度ヤバイと思いますが」


「紫の鬼の暗号も、ハッキリとしていないだろう。安易に判断しない方が良い」


「それは……ううむ。確かにですね」


紫鬼も推し関連の暗証番号!?とか勝手に思い込んでるけど、今までの流れを考えたら、ちょっと適当過ぎる気もしてきた。

むしろ、暗号にもなっていないような。


「あまり憂いが晴れた様子はないな、適合者よ」


「その~、私が頭を抱えているのは暗号ではなく情勢の方でして。こんな事を貴方にご相談するのもなんですが」


半ば愚痴る形で私はツクヨミさんに、WFOや『まほ★まほ』の現状を伝える。

てか、こういうのってNPCの、AI達にはどう受け止められてるんだろう?

少なくとも暗号の内容を理解しては貰えているけど……

ツクヨミは話を聞いて頷く。


「一つは、情勢の不安定さと作品をけなされた事による意欲の低下。一つは、理不尽な嫌がらせによる不安か」


大雑把に言えば、そうなりますね。

一応は、把握し理解をしているのか……最新AIは流石だな。

して、ツクヨミの方は、どんな見解になるのだろう?


「確認させて貰うが『魔法の世界』では働かなければ生活に問題が起こるのか」


「いえ、そういうのは別に……食事も睡眠もいりませんね。ヴァルフェリ……『多種族の世界』は逆に食事や睡眠、清潔や健康も保たなければなりませんが」


「なら『魔法の世界』の店を畳む方が適切だ」


まあ、それは、うーん。そうなんですけど……


「そしたら何か怪しい!って怪しまれるのが駄目なんです。えーと、その、先程も言いました私達のような異世界の時差を利用して働いているバイターの人々を嫌うアンチが他にも湧いてしまう訳で。今日までに色んな目に合ってきましたよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「……だが、異世界への訪問を止めないのか」


「勿論、世界を楽しむ目的もありますし、何よりあそこでいくら食べても体に影響は及ばないのがいいんですよ! 色んな料理を沢山食べて、沢山楽しめますから!!」


「『魔法の世界』では食事を楽しんではいないようだが」


「正直『多種族の世界』が駄目だったらの保険だったんです。で、今、どっちも駄目そうになっている状況な訳で……どうすれば良いのかと」


「ふむ……」

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