【Fatum Essence Online】サービス開始
そして、ようやく!
今度こそ『FEO』のログインだ! おお! いきなりダウンロード開始!!
長い!!!
不安しかねえ!!!!
事前登録で流れたプロローグシーンの先から物語は始まる。
『エッセンス体』に霊核を顕現させて、プレイヤーは地球保護機関『セラフィム』の施設内にある転移ゲートへ移動する。
所長のファウストさんが集まったプレイヤー達(周囲にいるのは同グループに該当しているプレイヤーのアバター達になっている。細かい)へ告げた。
「これから『演者』を歪空間へ転送するわ。貴方達はここにある『ポッド』に入って、転移先の『演者』に指示を送る。いいわね?」
歪空間とは、地球のあちこちに発生した異空間。
時空の歪みらしく、その異変を解消する為、『エッセンス体』で召喚した存在『演者』に潜入調査して貰う。自分たちは安全な施設から指示を出すという。
何だかズルい感じがするけど、合理的ではある。
プレイヤー達がポッドに入り、施設の職員がシステムを操作。
様々な文言確認をするのはSFチックなところがある。
すると、突然の振動が施設全体を襲う。
「な……何!? 一体何が起こっているの!!?」
焦ったファウストさんの声と共に、転移する演出が入った。
うおっ、眩し!
真っ白な周囲になって………
………………………
………………
ちょ、あ、あのー? いいところなのに場面切り替え遅いよー! 何やってんのー!?
まあ……知ってたけどね。
SNSでも演出の切り替えが遅いとか。
キャラの奥義が発動して演出に入ると真っ白になって、切り替わらないとかの報告があったよ。
うん。悪い、やっぱ不安だわ。この先……
ああ、やっと切り替わった。
おっとここは…? どっかの都市が崩壊して炎上している光景!
ちなみに、ここは『Fatum』シリーズの第一作の、主人公たちがいる都市!!
いきなり炎上しているがな!
こほん。改めて状況を整理しよう。
私は結局ポッド内部に入ったままで、そこに搭載された液晶画面に私が召喚した『ツクヨミ』の姿がある。ただ『ツクヨミ』の姿は簡易的なデフォルメだ。
ポッド内部は四畳半あって、座り心地よい椅子と操作パネル。収納ロッカー。壁かけのテーブル。
あと、横になれるベッドスペースという。
一種のマイルーム状態。
うん……基本ここにいるんだろうなって感じがする。
しかし、扉に立ってみると
[外に出ますか?]
>はい いいえ
あ、ここがある意味、分岐点か。
このまま外に出てパートナーの『演者』と実際にフィールドを探索するVRモードに移行するには、この扉を開く。
もう一つのモードは……
液晶画面前の席につくと、画面に文字が表示された。
[簡易探索のチュートリアルを開始しますか?]
>はい いいえ
液晶画面ごしで『演者』に指示を送る簡易モードだ。
VRとは言え、実際にキャラと関わったりするのが恥ずかしい人向けのモードという訳だ。
[簡易探索は基本的に『エッセンス』の捜索を行います]
[簡易探索の開始を押してください]
ツクヨミのステータス画面はスルーして、まずは開始ボタンを押す。
ちょっと読み込みが入って、デフォルメのツクヨミが炎上する都市を移動していく。
………………………
………………
え? こんだけ??
デフォルメのキャラが移動する途中、『エッセンス』を回収する表記が流れ、また『エッセンス』を回収し、またまた『エッセンス』を回収して、最終的に探索終了。
[回収したエッセンス一覧]
・ツクヨミのエッセンス×5
・アマテラスのエッセンス×1
・スサノオのエッセンス×2
[探索範囲が広がりました!]
じ……地味! なにこの一世紀前のソシャゲのオート周回みたいなシステム!?
でも、バイターの私にはいい要素か?
今はチュートリアルだから他の操作が効かないが、簡易探索中に他作業が出来たら万々歳だ。
新しい探索範囲を選択するようチュートリアルが続く。
再び先程と同じようにデフォルメのツクヨミが移動する。今度は住宅街を移動している。
エッセンスを何回か回収した後。新たな文面が表示された。
[探索中、他の『演者』と遭遇する事があります]
ツクヨミの前に古代ギリシャっぽい服装の女性が現れた。
『こんにちはー! アルテミスで~す!!』
あ、知ってる。知ってるぞ!
月の女神様だから登場してくれたのか! これチュートリアルだから、このアルテミスさんはプレイヤーではないのかな?
[簡易探索中はチャットもしくはスタンプでやり取りが出来ます]
操作パネルで『こんにちは』と入力したら、音声読み上げシステムでツクヨミが実際に「こんにちは」と喋った。
こんな声なんだな、声優さん知らんけど随分低い声だ。
『折角だから~、エッセンス交換しましょ!』
[遭遇した『演者』とエッセンスを交換できます]
アルテミスさんからは『アルテミスのエッセンス』が交換に選ばれている。
私は自動的に『ツクヨミのエッセンス』を交換する事に。
『どうもありがと~! またどこかでね~!!』
[遭遇した『演者』とはフレンド登録が可能です]
やはり今回はチュートリアルなので、アルテミスさんとはここでお別れとなった。
探索終了後、流れるように次のチュートリアルが開始した。
[続いて『エッセンスリンク』のチュートリアルを開始します]




