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VRバイターが往く!~近未来の生存戦略~  作者: ヨロヌ


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123/370

【ヴァルフェリアオンライン】土鼠


PN:不知火/オーガ

Lv25 神力:559

満腹度:72 疲労度:50 清潔度:60


HP:23000

MP:2610


ATK:178(+100)

DEF:106(+100)

INT:101(+160)

STR:130(+100)

VIT:130(+100)

DEX:218(+120)

AGI:164(+100)


基本魔法:『風魔法21』

種族スキル:『緑鬼流見習い36』『直感3』『体術10』『武器:棍棒1』『武器:拳37』

個別スキル:『観察15』『テイム2』『道具作成2』『料理2』『釣り2』



HN:漆瑠璃/水猫 (テイム者:不知火)

Lv12 HP:500 MP:4000


ATK:2

DEF:2

INT:400

STR:2

VIT:5

DEX:10

AGI:40


スキル:『水魔法54』『聴覚88』『嗅覚64』『直感15』『水泳23』『跳躍50』『暗視』


---


お待たせしました、瑠璃様。

本日のディナー『逢魔鴇産川魚三種盛り合わせ』でございます。

こちら、逢魔鴇の鬼ヶ峰から流れる源流の……おっと、もう口をつけていらっしゃる。

ふふ……ではお食事をご堪能しつつ耳を傾けて下さい。


逢魔鴇の鬼ヶ峰を源流に持つ『蒼富士川』から獲れました新鮮な天然魚、三種を使ったササミです。

一つ目は『斑鮎』。

細身で肉の厚みは少ないものの、脂のノリと歯ごたえある食感が特徴。

噛めば噛むほど旨味が増す品種ですが、鬼ヶ峰周辺の川はどれも流れが厳しく、他国の『斑鮎』と異なる旨味が凝縮されております。


二つ目は『石魚(イシナ)』。

名前の由来は石に同化し、大型の魚から身を隠す事からでございます。

決して石のように固い訳ではありませんよ?

身はとても柔らかく生でもほんのり甘味を感じますが、焼くと更に甘味が深まります。これは石魚に含まれる成分の……いえ、ご説明はいりませんかね。


三つ目は『鬼鮭』。

『逢魔鴇』国内のみでしか生息していない川魚でございます。

名前の通りオーガの如く狂暴かつ巨体を持つ、『逢魔鴇』国内の魚界において上位に位置する大型魚。

釣り上げるのも苦労しますが、味は絶品! 肉厚から脂、食感に至るまで最高級品!!


おや、お皿までご丁寧に舐めて……ご満足いただけましたか?


「な~お」


なんと! おかわりをご所望ですか!!

ありがとうございます。

しかしながら、瑠璃様。食事は程々に致しましょう。

美味し過ぎてパクパク食べてしまいますと、折角のこの滑らかで美しい肉体にも影響が……


あ、あの? 瑠璃様??

猫パンチはやめて貰えませんか、ちょ、だ、誰かー! 助けてー!!

猫から虐待を受けていまあああすっ!!!



冗談はさておき。

結局、猫ちゃんの名前は『漆瑠璃』に決定(本猫が気に入っているようだ)。

旅のお供に加わってくれたぞ!


……が、時空間通路の受付をやっていた青鬼が言う通り、動物の通行料もそれなりに取られてしまう訳で。

しばらく、レベリングと資金確保の為の素材集め。

ついでに瑠璃さんの餌である魚も確保していくぞ。

まさか『道具作成』と『釣り』が役立つとは思わなんだ。


『道具作成』スキルで釣り竿を作り、『釣り』スキルでお魚ゲット。

あと『テイム』で餌となる虫をゲットするという。

色んな意味で充実しているなぁ。

こうしてのんびり、まったり釣りを楽しめるVRMMOなんて久しぶり。たまにはいいかも。

瑠璃さんもお腹一杯らしく、微睡んでいる。


モンスターが近寄らせない為にマーケットで購入したモンスター除けのお香を焚いている。

私は良い香りに感じるけど、モンスターはそうではないのだろう。

折角なので、私も魚を頂こう。


『緑鬼流』を上手く扱い、風の魔素で火の魔素エネルギーを刺激し、振動させ、熱している。

電子レンジと同じ原理である。

こうして脂を落として……うむ! 美味い!!

塩や醤油など、味付けとなる調味料(マーケットで購入済み)をかけると、更に良い。


ふう……にしても。

なんか、静か過ぎる気がするな?


今、私と瑠璃さんがいるのは山脈の下の方に流れる川岸なのだが、モンスターはともかくプレイヤーの姿がない。気配すらない。

遠くからどったんばったん、戦闘する効果音とかも聞こえない。

うーん? 今まで通りのログイン時間だし、結構な数のプレイヤーがいたのに……


と思ったら、何か聞こえて来るぞ?

瑠璃さんも急に起き上がる。


「ぅ……わあああああああああああ!! 助けてけれぇ~~~~~っ!!!」


山脈の方から訛り口調の黄鬼の女性が走って来る。

彼女が追われているのは、


「「「ぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷいぷい」」」


大群のモルモーだ!

はぁ? ()()()()!?

どういうことなの、モルモーはこんな風にキレて攻撃して来ないものでは!!?


モルモーたちが一斉に土魔法を発動し、山脈に岩を転がす!

私達も巻き込まれるぞ!? 仕方ない!

『緑鬼流』の電磁力で岩を浮遊させ、微弱な風の魔素をモルモーたちに当てれば、彼らは驚いて一気に引き返していく。


「ひゃああああああああ!!!」


黄鬼の女性は壮大に足を躓いて、転がり落ちそうだった為、『緑鬼流』の魔素操作で何とかキャッチしてあげた。

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