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第二十話

 地面に突っ伏したアーマードメカメタルクマを、クーちゃんは見た。

「やった! 勝った!」

 クーちゃんが喜びの声をあげる。

「まだだ。ピンクリボン」

 突っ伏したアーマードメカメタルクマの中から黒い影が出てきて、五尾へ襲い掛かる。

 五尾は、咄嗟にバックジャンプしながら、空中で咄嗟にガードする。

 黒い影の一撃が五尾に命中した。しかし、致命傷にはならず、五尾はバク宙をして地面に着地する。とは言え、紙装甲の五尾には大ダメージになった。それでも五尾は落ち着いていた。近寄ってくる雑魚三体を瞬殺する。

 黒い影の正体は、リアルクマ人形であった。見た目、本物のツキノワグマまんまの人形である。

 リアルクマ人形は五尾に二足歩行で追撃するが、五尾は落ち着いてしっかり攻撃を避ける。そして、五尾とリアルクマ人形との間に雑魚を来るように五尾が位置取っても、リアルクマ人形は雑魚を弾き飛ばして、五尾に迫る。

 リアルクマ人形が渾身の一撃を五尾に入れようとすると、五尾は雑魚の後ろに回り込む。するとその一撃は雑魚に命中する。

 リアルクマ人形が攻め疲れて動きが止まると、そのチャンスを生かして、五尾は回復薬を飲み、ダメージを全回復する。

「さて、これからが本番だ」

 五尾は、ニヤリとしながら言った。

 リアルクマ人形が五尾に前足で攻撃を仕掛けるが、五尾はその攻撃を避け、カウンター気味に鉄パイプで殴り、そのまま三発連続で殴る。ダメージを与えているが、リアルクマ人形は平気で反撃してくる。

 五尾が一方的にリアルクマ人形を殴っている感じではないが、明らかに五尾が優勢に戦っていた。

 また、五尾が、雑魚を上手く盾や障害物に使っているので、雑魚もドンドン減って行く。

 クーちゃんも雑魚退治を頑張っていたが、五尾の方が圧倒的に数を減らすのに貢献していた。雑魚が召喚されたばかりなのに、すでに七体までに減っていた。

 五尾が、リアルクマ人形に連撃五発を命中させると、今度はリアルクマ人形が連続攻撃をしてくる。五尾は距離を取ってかわすと、雑魚を間に挿む様に位置取りする。するとリアルクマ人形は、その雑魚を突然持ち上げる。

「こいつ。こんな攻撃もするのか!」

 五尾は、驚きながらも、いつでも回避できるように体勢を整える。

 リアルクマ人形は、雑魚モンスターを五尾に投げるのかと思いきや、突然、クーちゃんの方へ向き、クーちゃんへ投げつけた。

「ピンクリボン。避けろ!」

 投げつけられた雑魚モンスターは、クーちゃんへ真っ直ぐ飛び、クーちゃんを直撃した。



 気が付くとクーちゃんは、泣いている愛奈に抱きしめられていた。

 倉庫内に愛奈の泣き声が響いている。倉庫の扉を人喰クマが、ガリガリやっている音も聞こえる。

 リキャストタイムの十五秒が、クーちゃんには異常に長く感じた。

 リキャストタイムは十五秒だが、四回重なれば一分だ。愛奈ちゃんをどれだけ泣かせ続けているんだと、クーちゃんは、悔しがる。


 再びコンソールルームにクーちゃんは戻ると、やっぱり五尾が待っていた。そして、五尾の尻尾は、四本のままだった。

「五尾さん。今度こそ絶対に勝ちたいです」

「気合十分だな。だけど、気負い過ぎるなよ」

「はい」

 クーちゃんが、クエストへの出発準備を終えると、二人は出発する。


 クーちゃんと五尾は、再び最後のエリアへ行き、最後の中ボスがいた広間にできた安全地帯で休憩していた。

「ところで、あのリアルクマ人形の雑魚モンスター投げはどう対処したら良いんですか?」

「まだ、一回しか見ていないので、ちゃんとは判らないが、近くにいる雑魚を盾にするか、盾になるモノが無ければ、雑魚が投げられるタイミングで全力で避けるかだな」

 クーちゃんは唖然とする。できる気がしないからだ。

「雑魚投げの体勢になったら、他の溜め同様、警告するよ。そんで、避けるタイミングになったら、俺が避ける様に言うから、全力で横に走れ。それで避けられるだろう」

 五尾は簡単そうに言った。

「そんな簡単に行くでしょうか?」

「投げられたボールを避けるのと同じだ。ボールの代わりに雑魚モンスター飛んでくるだけだ」

 クーちゃんは、呆気にとられる。

「そう言われてみれば、そうですね」

「ただ、リアルクマ人形は、まだ技を出し切っていないじゃないかと思っている。それの対処法は当然考えないとならない」

 クーちゃんは、嫌そうな顔をする。

「それにしても、最初はアーマードメカメタルクマで、途中でリアルクマ人形に変化するなんてズルいですよね」

「まあ、結構良くあるパターンだけどな」

「そうなんですか?」

「他には、ボスだと思って倒したら前座に過ぎず、あとから本物のラスボスが出てくるとかな」

「RPGのゲームのようだ」

観念投影世界(イデアビジェクションワールド)自体がゲームみたいなもんじゃないか」

 五尾は吐き捨てる様に言った。

「身も蓋もないっすね」


 クーちゃんと五尾は、再びラスボスエリアに行く。やっぱり、アーマードメカメタルクマが、仁王立ちをした後の雄たけびでスタートする。

 やっぱり五尾は、アーマードメカメタルクマに接敵し、猛ラッシュをかける。クーちゃんは距離を保ちながら、アーマードメカメタルクマを観察しながら、横に回り込む。

 アーマードメカメタルクマは五尾に反撃を試みるが、五尾はあっさり避ける。すると、アーマードメカメタルクマは溜め始める。

「雑魚召喚の溜めだ」

 五尾が叫ぶと、クーちゃんはすかさず、アーマードメカメタルクマに突進コンボを顔面に決める。五尾はそのタイミングに合わせて、アーマードメカメタルクマの顔面にスマッシュを決める。アーマードメカメタルクマは怯んで、そのままダウンする。

 前回は、怯んで溜めをキャンセルしただけで、ダウンまではしなかった。しかし、今回は五尾のスマッシュと重なったからダウンしたのだ。

 クーちゃんは、戸惑ったが、チャンスなので、アーマードメカメタルクマの頭に連撃する。五尾もアーマードメカメタルクマの頭に激しく攻撃する。

 クーちゃんと五尾の連打を受けているにも拘らず、アーマードメカメタルクマはゆっくり立ち上がる。クーちゃんは慌てて、距離を取る。五尾は攻撃しやすい前足に攻撃部位を変更する。

 アーマードメカメタルクマは、五尾に反撃するが、空振りしたあと、再び溜める。

「また、雑魚召喚の溜めだ」

 クーちゃんは突進コンボ、五尾はスマッシュを決める。しかし、アーマードメカメタルクマは怯まなかった。

「二度目はやっぱダメか」

 五尾が言った。

 雑魚が出てくると、クーちゃんは、アーマードメカメタルクマから距離を取るため近くの雑魚に突進コンボを決める。

「本番はこれからだ」

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