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第十九話

 クーちゃんと五尾は、あっさり五つ目のエリアに到着し、中ボス三体もあっさり討伐する。

 中ボス、四体目、五体目は、若干、苦戦はしたが、問題なくクリアした。そして、ラスボス戦を前に、最後の中ボスと戦った広間に出来た安全地帯で休憩していた。

「そう言えば、今度、ラスボスと戦う時は、雑魚も倒すと言っていましたけど、ラスボスとの戦いはどうするんですか?」

 クーちゃんは疑問に思っていた事を聞いた。

「ラスボスとの戦いが基本だよ。放っておいても、三体ずつ近づいて来るから、それもついでに倒す感じだな」

「近づいて来なくなったらどうするんですか?」

「放置だな」

 五尾は即答した。

「それじゃあ、五尾さんへ行かなくなった分は俺に来るかもしれませんね」

「可能性は否定できないが、その可能性は低いと思うぞ。ただ、数が減って来た時、どういう挙動をするのか興味はあるな」

 五尾は、少々考え込む。

「減ってきたときの挙動?」

「奴らは、自分の受け持ちエリアみたいなのが設定されていて、欠員ができると他の個体が欠員メンバーのエリアをカバーする。そんな感じで動いている。数が減って来ると一体の雑魚がカバーする範囲が広くなるか、カバーできないエリアができるはずだから、その場合どんな行動を取るのかなと思ってな」

「そんなことまで考えて居たんですか……。 ところで一つ聞きたいのですが、尻尾五つに増えたりしませんか?」

「まだ当分無理だ。俺の尻尾の事はあまり考えるな。ちゃんと攻略法さえ出来れば、攻略できる。力ずくで攻略するのに慣れると、難しいクエストを攻略出来なくなるぞ」

「いえ。そう言う意味じゃなくて、今回のチャレンジでラスボスを倒せると思えなくって」

「なら、心配はいらない。恐らく、あと二、三回はチャレンジできると思うぞ」

「三回もやりたくないですけどね」

「それについては同感だが、その位の心の余裕は持っていないとな」


 クーちゃんと五尾は、十分な休憩を取ったあと、ラスボスの間へ行った。

 一回目の時と同じようにアーマードメカメタルクマが、仁王立ちをした後の雄たけびでスタートする。

 五尾は、アーマードメカメタルクマに接敵し、すぐに殴り始める。五尾がスタートダッシュでラッシュをかけると、アーマードメカメタルクマは、溜め始める。

「雑魚召喚の溜めだ」

 五尾が叫ぶ。

 クーちゃんはすかさず、アーマードメカメタルクマに突進コンボを顔面に決める。すると、アーマードメカメタルクマは怯んで溜めをキャンセルする。

 クーちゃんは驚きながら、アーマードメカメタルクマに連撃する。当然五尾も激しく攻撃する。アーマードメカメタルクマが怯みから復帰したと見るや、クーちゃんは距離を取る。

 アーマードメカメタルクマは、五尾に簡単な攻撃をしたが、ハズレるとすぐに溜めをする。

「また、雑魚召喚の溜めだ」

 クーちゃんは再びアーマードメカメタルクマの顔面に突進コンボを決めたが、特に怯まず、そのまま雑魚を召喚を続ける。クーちゃんは攻撃を続けたが、雑魚が出て来たので、近くの雑魚へ突進コンボを決め、さらに突進をする。

 五尾は、その間ずっとアーマードメカメタルクマを攻撃し続けていた。

 すると、三体の雑魚が五尾に迫る。新たに迫って来る雑魚もあっさり倒し、アーマードメカメタルクマへの攻撃を続ける。

 アーマードメカメタルクマは、五尾に前足で攻撃を試みるが、あっさりかわされる。すると、また溜めをする。

「今度は誘導ミサイルの溜めだ」

 五尾は叫びながら、アーマードメカメタルクマを鉄パイプで殴り続ける。

 五尾が試しに誘導ミサイルの発射口の近くを殴ってみたが、あまり効果はないようだった。

 アーマードメカメタルクマから誘導ミサイルは四発発射されて、大きく弧を描き、五尾の方へ飛んでいく。

 誘導ミサイルは、五尾に接近していた雑魚三体のうち二体に当たり、残りはそのまま五尾方へ。五尾はあっさり避けて、残り二発の誘導ミサイルは、アーマードメカメタルクマに命中する。

 その間に、五尾は接近して来ていた残りの一体を倒し、再びアーマードメカメタルクマに攻撃する。

 するともう一度、四発追加で発射される。

 クーちゃんの方へ飛んでいくと、思っていたクーちゃんは、雑魚を引き付けていたが、誘導ミサイルは、弧を描いて再び五尾の方へ飛んでいく。

 それを見たクーちゃんは、五尾の方へ突進するが、途中別の雑魚が行く手を阻むので、突進コンボを決め、再び突進をする。

「あぶなーい」

 クーちゃんが心配したが、杞憂であった。

 五尾は四発ともあっさり避けて、全部、アーマードメカメタルクマに命中する。

「心配して損したよ」

 クーちゃんは独り言を言った。

 五尾のまわりに雑魚三体が近づいているのが、クーちゃんには見えた。そして、自分にも近づいて来ている事に気付き、突進コンボを一体に決め、すぐに突進で離脱する。


 そう言えば、一回目の時より、雑魚が集まって来るのに余裕があるような気がするな。


 クーちゃんが、そう感じたのも当然で、五尾へ集まった雑魚を五尾が瞬殺して居た為、雑魚の数が減ったからだ。もうすでに半分の十体に減っていた。

 五尾の方へ三体向かっており、クーちゃんの周辺には七体おり、その内の三体は、クーちゃんの方へ迫っている。迫って来る三体の内の一体に突進コンボを決めると、倒せる。すでにダメージを与えていた個体だったためだ。

 アーマードメカメタルクマが再び溜めを行う。

「今度は目からビームの溜めだ」

 五尾の声に、クーちゃんは前回の出来事を思い出す。そして、五尾が教えてくれた対策も。

 クーちゃんは、アーマードメカメタルクマに突進コンボを決め、そのままアーマードメカメタルクマの胴体に沿って、攻撃しながら移動し、アーマードメカメタルクマの背後の方へ移動する。

 ビームは大広間の床を焼き後を残しながらビームが飛び交う。

 五尾が予想した通り、アーマードメカメタルクマの近く、特に背後側は安全地帯であった。それどころか、攻撃チャンスで、クーちゃんは連撃をした。

 ビームが、三回ほど放たれたあと、アーマードメカメタルクマは、前足で五尾を攻撃し始める。五尾は、雑魚を片づけながら、アーマードメカメタルクマへ反撃する。

 クーちゃんは慌てて、アーマードメカメタルクマから離脱し、クーちゃんの方へ近づいて来ている雑魚二体の方へ突進する。二体ともすでにダメージを与えて居た為、消滅する。

 アーマードメカメタルクマは再び溜めをする。

「今度は、雑魚召喚の溜めだ」

 五尾の声を聞いて、再びアーマードメカメタルクマへ突進コンボを決める。

 五尾が、アーマードメカメタルクマの右前足を攻撃していると、装甲が爆発音と共に壊れる。

 その為、アーマードメカメタルクマは雑魚召喚の溜めを失敗する。それでも、アーマードメカメタルクマはまた溜めを始める。

「また、雑魚召喚の溜めだ」

 クーちゃんは、アーマードメカメタルクマへ攻撃し続ける。

 また、新たに雑魚モンスターが、二十体召喚された。

 クーちゃんは、迫って来る雑魚がいる方へ突進をしてアーマードメカメタルクマから離脱する。

 五尾は、右後ろ足の装甲をひたすら攻撃し、たまに近づいてくる雑魚を瞬殺する。

 すると、また爆発音と共にアーマードメカメタルクマの右後ろ足の装甲が爆発音と共に壊れた。すると、アーマードメカメタルクマはそのまま地面に伏せるように倒れた。

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