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第十八話

 五尾は、アーマードメカメタルクマと真っ向勝負して、全然引けを取らない。激しい応酬繰り広げられている。

 すると、突然アーマードメカメタルクマが溜めを始める。

「何か大技がくるぞ」

 五尾は少し殴った後、距離を取る。

 すると通常の大きさのメカメタルクマが二十体も発生する。

「今のは、雑魚召喚の溜めだったか!」

 クーちゃんの方へ三体のメカメタルクマが、やって来る。クーちゃんは突進コンボで迎え撃つ。

 五尾は、雑魚を二体あっさり倒した後、アーマードメカメタルクマに戦いを挑む。

 雑魚三体が五尾に攻撃するが、五尾はすべて避けている。そして、五尾はアーマードメカメタルクマへの攻撃を止めない。

 アーマードメカメタルクマは再び溜めをする。

「また何か大技がくるぞ」

 五尾は近くに居た雑魚三体を片付けると、アーマードメカメタルクマから距離を取る。距離を取った先にも新たに雑魚三体が五尾を狙って集まって来る。

 そのタイミングでアーマードメカメタルクマから四発のミサイルが発射され、曲線を描き、五尾の方へ飛んでいく。

「誘導ミサイル攻撃か!」

 五尾は、ミサイルを誘導して三発をあっさり、雑魚に当たるように誘導する。着弾したミサイルは爆発する。最後の一発をアーマードメカメタルクマに当たるように五尾は誘導する。

「ピンクリボン。誘導ミサイルは、着弾後爆発するぞ。気を付けろ」

 五尾は動きが硬直をしているアーマードメカメタルクマを攻撃する。

 アーマードメカメタルクマは、さらに四発の誘導ミサイルを撃つ。今度はクーちゃんを目指して飛んでいく。

「今度はこっちか!」

 クーちゃんは、雑魚がいる方へ突進すると、そこでまた三体の雑魚がクーちゃんのところへ寄って来る。三発のミサイルが集まって来た雑魚三体に当たる。クーちゃんはすでに他の雑魚がいる方へ突進しており、残りの一発は、クーちゃんを追っていく。クーちゃんは突進コンボを一体に決めたあと、さらに突進で離脱する。残りのミサイルは突進コンボを決めた雑魚に命中する。

「たすかった~」

 クーちゃんは、安堵したのも束の間、また三体の雑魚がクーちゃんの元へ集まってくる。

「ちょっとは休ませてくれ~」

 クーちゃんが、ひっきりなしにやって来る雑魚に悩まされている間、五尾はアーマードメカメタルクマを攻撃していた。もちろん、五尾のまわりにも三体の雑魚が集まって来ており、攻撃されていたが、全部避けている。

 召喚された雑魚たちは、全員自分たち同士が一定の距離を保つようにしていて五尾やクーちゃんがやって来ると、近くにいる三体が攻撃に行き、移動すると元の位置に戻る。倒されると、他の雑魚がそのスペースを埋め合わせる様に移動する。

 その為、クーちゃんが突進コンボで移動してもすぐに雑魚が近づいて来るのだ。

 五尾は、そのことに気付いていたので、雑魚を退治しないでいたのだ。

 アーマードメカメタルクマは、しつこく五尾を前足で攻撃し続けていたが、急に溜めに入る。

「また何か大技がくるぞ」

 五尾は、叫んだ。 

 クーちゃんは、自分のまわりに雑魚が三体いるので、いざって言うとこはこれらを盾にしたら良いと判断した。

 五尾は、アーマードメカメタルクマの右前足をひたすら攻撃し続けていた。すると激しい爆発音と共に、右前足の装甲が砕け散った。その為、アーマードメカメタルクマの大技はキャンセルされた。

 アーマードメカメタルクマは、怯んで動きが止まる。

 装甲が砕け散った中身は弱点だと思い、五尾は殴ったが、手ごたえはなかった。

「どういう理屈かわからんが、装甲がなくなった部位はダメージが通らないようだぞ」

 五尾は大声で言った。

 五尾は、今度は左前足を集中攻撃する。

 アーマードメカメタルクマは、再び溜めに入る。

「何か大技がくるぞ」

 五尾が再び叫んだ。

 すると、アーマードメカメタルクマの目から光線がでると、アーマードメカメタルクマの足元から壁の方へ真っ直ぐ地面に焼き跡を残しながら、光線が動いている。一直線上にいるメカメタルクマが、巻き込まれて行く。

 すると今度は、壁の方から、今度は焼き跡が斜めに走って、クーちゃんがいたすぐ傍の地面に焼き跡がつく。

「あ、あぶねー」

 今度は明後日の方から、地面に焼き跡を残しながら、クーちゃんの方へ光線が走って行く。

「ピンクリボン! 横から光線がきているぞ! 気を付けろ」

 五尾が叫ぶ。

 クーちゃんは光線に気付き、避けようと大きく後ろに避ける。

 このビームを食らうと、雑魚のメカメタルクマも一瞬で消滅するので、仮に盾にしても消滅した直ぐ後に後ろも攻撃されるので、雑魚が盾にならないのだ。

 五尾がホッとしているところにその近くにいた雑魚のメカメタルクマがクーちゃんに前足で攻撃し、命中する。

 突然の事で、クーちゃんは怯んでしまう。そこに追撃を受けてしまった。


 気が付くとクーちゃんは、泣いている愛奈に抱きしめられていた。

 倉庫内に愛奈の泣き声が響いている。倉庫の扉を人喰クマが、ガリガリやっている音も聞こえる。

 リキャストタイムの十五秒が、クーちゃんには異常に長く感じた。


 再びコンソールルームにクーちゃんは戻ると、やっぱり五尾が待っていた。そして、五尾の尻尾は、四本のままだった。

「悔しいです。ボスにやられたなら、わかりますが、雑魚にやられるなんて」

「そうは言うが、ラスボス広間の雑魚は、やっかいだったぞ」

 クーちゃんは首を傾げる。

「五尾さんでもですか?」

「一気に襲ってくれば、一気に倒せるが、すべての個体が等距離になるように位置取りして、俺やピンクリボンがやって来ると、近くの三体のみが襲ってくる。そして倒されると他のところから補充してやっぱり等距離になるように位置取りすると言う戦術を用いている。だから一辺に一気に片付ける戦い方もやり辛いし、絶えず雑魚がいる感じだ」

「雑魚とずっと戦っている感じで疲れました」

 五尾は、短く鼻息を吐く。

「次回は、少し数を削りながら戦うか。だが、削り過ぎると誘導ミサイルの対応し辛いかもしれないぞ」

「たしか、着弾した後に、爆発する厄介なミサイルですよね」

「そうだな。だが、もっとやっかいなのは、目からビームだ。あれはまだ一回しか見ていないから、分からないが、撃ち方に規則性がわからない」

「五尾さんでも対応し辛いですか?」

「そうでもないな。目から出ているビームだけあって、ボスの背後に回れれば、撃たれないはずだ」

「な、なるほど」


 二人は簡単なミーティングのあと再びクエストへ出発した。

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