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第十六話

 最終エリアの中ボス四連戦を今までにないスピードで攻略できた。

 クーちゃんのレベルが四レベルにレベルアップしたことと、五尾の尻尾が四本に増えた事により、全体的に強くなっていたからである。


「危なかった。危なく殺されるかと思ったよ」

 四体目の中ボスを倒したあとすぐに、クーちゃんが言った。

 実際、ダメージを受けて、ギリギリのところで助かっていた。

「ダメージが回復するまで、安全地帯で休め」

 クーちゃんと五尾は、安全地帯に入る。

「そう言えば、次のボスは巨大なメカメタルクマでしたよね」

 クーちゃんが聞いた。

「そうだな。雑魚のメカメタルクマと戦えそうか?」

 クーちゃんは、苦笑いする。

「基本は、突進コンボで攻撃し、常に動き回ること。それだけだ。三回攻撃を命中させないと倒せないが、右、左の攻撃一回ずつ攻撃したら、即、離脱する。倒せなくても気にしない事だ。運が良ければ、二度目の突進コンボのダメージで倒せる」

「口で言うのは簡単ですけど」

「それなら、諦めるか?」

「諦めるなんてありえないです」

「なら、考えろ。できないなら、どうしたらできるか考えろ。根性論でどうにかできる場合もあるが、根性論じゃないぞ。クエストに失敗しても死ぬわけじゃない。やり直しが出来るんだ。できないなら、出来ない理由を考えたり、別の方法を考えたり、クリアする方法を考えるんだよ」

「すみません」

「あと、雑魚対応だけじゃないぞ。中ボスの大技の対策が重要だ。やっぱり、一番のチャンスは、雑魚召喚の溜めだ。しかも、召喚する雑魚の数はたったの八体だけだ。これでなるべくダメージを与えておきたい」

「八体でもキツイですよ」

「前のピンクリボンには、そうだったかもしれない。だが、今はそうでないかもしれないぞ。それに、雑魚は誘導ミサイル対策に役に立つ。追尾してくるから、ミサイルと自分との間に雑魚が来るように位置取ると、雑魚を盾にできる」

「なるほど。確かにあの時は助かりました。でも、高速タックルの時、折角本体の攻撃は避けたのに、弾き飛ばされた雑魚にぶつかって負けました」

「そうだな。高速タックルの溜めを始めたら、雑魚から離れる。そして、本体がタックルを始めたら、横方向へ回避で対応できるはずだ」

 クーちゃんは、唖然とする。

 恐らく、五尾が言っていることは正しいとは分かっているが、クーちゃんには自分ができるように思えなかった。

「お、俺に出来ますかね……」

「できるようになるまで、練習あるのみと言いたいところだが、仕方ない。俺が指示するからその通りにやれ」

「それで出来ますかね」

 クーちゃんは不安そうに言った。

「やってみないと分からないな。あと、まだ奥の手を隠し持っているかもしれない。それについては、対策の打ちようがない」

 クーちゃんは、ゲンナリする。

「とにかく、対策を打って、その通りできるまでやるしかない」

「でも、五尾さんの尻尾が五本になって時間切れになったら、しばらく動けなくなるんですよね」

 五尾は呆気に取られる。

「あのな。しばらく動けなくなったら、恐らくクエストは失敗に終るだろう。だが、動けるようになったら、クエストをやり直せばいい。俺は日本と観念投影世界(イデアビジェクションワールド)との時差が大きくなり過ぎだから、動けるようになるまで日本で休めるしな」

 五尾は、日本にいる時間が極端に短く、観念投影世界にいる時間が長いので、日本で長い時間を留まっていても、観念投影世界にもどってくると、観念投影世界から居なくなった時間から始まるのだ。

「なるほど」

「ただ、尻尾一本からやり直しになるから、やり直し最初はキツイかもしれないけどな」

 五尾の尻尾が増えるたびに、五尾の動きが速くなり、攻撃の威力も強くなっているのは、クーちゃんも今まで見てきて理解している。

「出来れば、やり直ししたくないですね」

「でも、やり直ししなくて済むようにやるんだと思ったら、焦りが出たり、慎重な判断が出来なくなる。やり直しをしなくて済むように全力を尽くす。そんな感じで取組むんだ」


 クーちゃんと五尾は、十分回復するまで休憩をしたあと、五体目の中ボスの広間へ出発した。鬼神のごとく攻撃する五尾は、雑魚をあっさり倒していく。そして、あっという間に広間に到着する。

 五尾は、何も言わずに広間に入って行く。クーちゃんもそれに合わせて中へ入って行く。

 すると、巨大なメカメタルクマが現れる。

 五尾は迷わず、巨大なメカメタルクマへ突っ込んでいく。クーちゃんは、巨大なメカメタルクマの様子を観察しながら、大きく横に回り込む。

 巨大なメカメタルクマは、五尾に前足で殴り掛かるが、五尾はあっさり避けて、反撃する。

 巨大なメカメタルクマは、溜めを始める。

「雑魚召喚の溜めだ」

 クーちゃんは、巨大なメカメタルクマへ突進コンボを決めて、連撃する。

 通常の大きさのメカメタルクマが八体召喚され、四体がクーちゃんの方へやって来る。雑魚のいる方へ突進コンボを決め、反撃を受けないように、すぐに離脱する。突進コンボを一回決めても、倒せないからだ。

 五尾の方にも四体の雑魚のメカメタルクマがやって来ているが、上手くかわしながら巨大なメカメタルクマへ攻撃をしている。

 巨大なメカメタルクマは、五尾を攻撃しようとして、雑魚メカメタルクマへ攻撃が当たっている。

 クーちゃんは、自分に迫ってくる、雑魚を突進コンボで翻弄する。

 五尾のまわりに雑魚がいなくなり、クーちゃんのまわりにいる雑魚も二体に減ると、巨大なメカメタルクマは、再び溜めをする。

「雑魚召喚の溜めだ」

 五尾が叫んだ。

 クーちゃんは、二体の雑魚を振り切って、巨大なメカメタルクマに突進コンボを決める。

 五尾は、その間もずっと一方的に巨大なメカメタルクマに攻撃をしている。

 クーちゃんの方にへ新たに三体の雑魚が追加され五体が迫り、五尾には新たに追加になった五体が迫る。

 クーちゃんは、巨大なメカメタルクマから離脱し、雑魚の方へ突進コンボをして、雑魚一体へ決める。五尾は雑魚の攻撃を上手く避けながら、巨大なメカメタルクマに攻撃し続ける。

 巨大なメカメタルクマは、再び溜めをする。

「今度は誘導ミサイルの溜めだ!」

 五尾が言ったのを聞いて、クーちゃんは、巨大なメカメタルクマと雑魚の位置と、自分の位置を確認する。巨大なメカメタルクマが、誘導ミサイルを撃ったのを確認する。

 誘導ミサイルは、、四発撃たれ、二発はクーちゃん、残り二発は五尾目掛けて飛んでいく。

 クーちゃんは、誘導ミサイルを二体の雑魚へ上手く誘導し、回避。五尾は、一発を雑魚に、もう一発は引き付けて避け、巨大なメカメタルクマに命中させた。そして、すぐに、一気に自分の傍にいる残り四体のメカメタルクマ瞬殺する。

「今度は、雑魚召喚の溜めだ!」

 クーちゃんは、自分の傍に残っていた三体の雑魚を振り切って、再び巨大なメカメタルクマに突進コンボを決める。五尾はその間、ずっと巨大なメカメタルクマに攻撃している。

 再び雑魚が八体追加になり、クーちゃんへ二体追加で五体が迫り、残りの六体が五尾に迫る。クーちゃんは巨大なメカメタルクマから離脱して、迫って来る雑魚の一体へ突進コンボを決める。

 五尾は、迫って来る六体の攻撃を避けながら、巨大なメカメタルクマへの攻撃を止めない。

 巨大なメカメタルクマは再び溜めをする。

「気を付けろ、高速タックルの溜めだ」

 五尾の声でクーちゃんに緊張が走る。

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