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第八話

 クーちゃんと五尾は、四つ目のエリア、一体目の中ボスがいる広間の手前に居た。

「いくぞ」

 五尾がそう言うと、二人は広間に入って行く。中ボスの巨大な木彫りのクマ人形はまだ現れないので、構わず前に進む。

 すると巨大な木彫りのクマ人形が突然現れる。

 五尾は早速ダッシュで巨大な木彫りのクマ人形へ近づく。クーちゃんは、雑魚モンスターが出てくるのを予想しつつも、巨大な木彫りのクマ人形の動きを観察する。

 クーちゃんには、五尾のように巨大な木彫りのクマ人形の攻撃を簡単には避けられないから、隙を伺う為だ。

 巨大な木彫りのクマ人形は、溜めを始めた。


 これは雑魚の木彫りのクマ人形を召喚する溜めだ。チャンスだ。


 クーちゃんは、巨大な木彫りのクマ人形へ突進攻撃をして、そのまま連続で攻撃する。

 巨大な木彫りのクマ人形は、通常の大きさの木彫りのクマ人形をたくさん召喚する。それを見て、クーちゃんは近寄って来る木彫りのクマ人形へ突進コンボで攻撃しながら、巨大な木彫りのクマ人形から距離を取る。

 とりあえず、五尾に言われた通りに出来たことにクーちゃんは一安心する。

 巨大な木彫りのクマ人形は、雑魚召喚後の硬直が解け、離脱したクーちゃんではなく、巨大な木彫りのクマ人形を攻撃し続けている五尾を前足で攻撃する。

 五尾はあっさりかわし、反撃をする。

 巨大な木彫りのクマ人形は、五尾を執拗なまでに前足で狙って攻撃している。五尾の話しでは、チャンスのはずなので、狙えないか、クーちゃんは見ているが、チャンスには思えなかった。仕方ないので、クーちゃんは、雑魚の木彫りのクマ人形を倒していく。

 しばらくすると、巨大な木彫りのクマ人形は、再び溜めを始める。

 クーちゃんは、巨大な木彫りのクマ人形へ突進攻撃をし、そのあと連続攻撃する。五尾はその間もずっと連続攻撃を続けている。時折雑魚モンスターが近づいてくるので、それも倒す。

 巨大な木彫りのクマ人形は、通常の大きさの木彫りのクマ人形をたくさん召喚する。すると、クーちゃんも迫って来る雑魚モンスターの方へ突進コンボをする。

 すると、巨大な木彫りのクマ人形は立て続けに溜めを始める。

「ピンクリボン。今度の溜めは、炎のブレスだぞ」


 げ、マジか! 炎のブレスは、確か近づいて行って攻撃しながら、背後に回り込むだったよな。


 クーちゃんは慌てて、巨大な木彫りのクマ人形へ突進攻撃を決め、そのまま巨大な木彫りのクマ人形の側面に沿って攻撃しながら背後へ進む。

 巨大な木彫りのクマ人形は頭の向きを変えよとすると、五尾とクーちゃんが逆方向で背後側へ回ろうとするので、ウロウロし、溜めが終わってもなかなか炎のブレスが吹けずにいる。

 すると、カンカンカンと言う音がすると、巨大な木彫りのクマ人形が徐々に透明になり、消滅する。

「やった。勝った!」

 しばらくすると、広間に安全地帯ができると、そこに宝箱が置かれていた。

「前回はこんな宝箱出ませんでしたよね?」

 クーちゃんが聞く。

「トラップはないようだぞ。中身は分析の魔法では」

 五尾は分析の魔法で確認した。

 クーちゃんが、宝箱をあげると、鉄パイプが出て来た。

「な、何故。いまさら」

 クーちゃんが戸惑っているので、五尾は、鉄パイプに分析の魔法をかける。

 アイテム

 鉄パイプ 片手用武器として使用可。 すべてのヌイグルミに使用可能。

 このクエスト内のみ 有効

「この鉄パイプは片手用武器として使用できるようだ。もう一本同じ鉄パイプが手に入ると、二刀流で戦えるぞ」

「今持っている鉄パイプとで二刀流できないんですか?」

「ピンクリボンが今持っている鉄パイプは両手用武器だろ。無理に決っている」

「なんで鉄パイプに片手用とか両手用とかあるんですか!」

「俺に聞くな。このクエストを作った奴に言え」

 五尾は少し考え込む。

「どうして、一回目と今回と、違うんだ? 何が変わったんだろうな?」

 五尾は独り言の様に呟く。

「それって重要な事ですか?」

「今回のチャレンジで、最終ボスまで倒せれば、些細な事だが、行けると思うか?」


 そんなこと、聞かれても分かるわけない。


「クリアできる自信ないだろ。五つ目のエリアの雑魚モンスターのメカメタルクマさえ、攻略法が分かっていない」

 クーちゃんは言葉を失う。確かに、前回あっさりやられた。

「どうしたら良いんでしょう?」

 クーちゃんは苦笑いしながら言った。

「とりあえず、次の中ボスに集中しろ。今倒した奴と同じ方法で攻略できるはずだ」


 クーちゃんと五尾は、二体目の中ボスも一体目と同様に倒すと、巨大な木彫りのクマ人形は消滅する。

「やった。勝った!」

 クーちゃんは、喜びの声をあげる。

 しばらくすると、広間に安全地帯ができると、一体目の中ボスを倒した時同様に、宝箱が置かれていた。

「もしかして、また鉄パイプかな」

 クーちゃんが言った。

「その可能性もあるな」

 五尾がそう言うとクーちゃんは、宝箱を開ける。やっぱり鉄パイプが出て来たので、五尾は分析の魔法をかける。

 アイテム

 鉄パイプ 片手用武器として使用可。 すべてのヌイグルミに使用可能。

 このクエスト内のみ 有効

「これと、先ほどの中ボスのところで入手した鉄パイプで二刀流で戦えるはずだ」

 クーちゃんは、試しに装備すると、右手と左手に一本ずつ装備できた。

「やった。これで俺の攻撃力が、だいぶアップしたはずだ」

「体力が回復したら、そのへんにいる雑魚で練習だ。使いこなせるか分からないからな」


 クーちゃんの回復の後、二刀流を試してみる。すると、あっさりマスターできた。

「俺、大分強くなったんじゃないすか!」

 クーちゃんは大分喜ぶ。

「単純計算すると、攻撃力が二倍になったようなもんだからな」

「それじゃあ、そろそろ三体目の中ボスも行きましょうよ」

「三体目の中ボスの注意点は分かっているのか?」

「注意点ですか?」

 クーちゃんは首を傾げる。

「今までの二体と三体目の違いの注意点だ」

 クーちゃんには、まったく心当たりがない。

「三体目の中ボスは、炎のブレスを吹かない。その代わり、炎の玉を四方八方に飛ばしてくる。これの対応方法は分かっているのか?」

 クーちゃんは固まる。

「すみません。わかりません」

「一番簡単な方法は、雑魚モンスターを盾にすること。なければ、とにかく避けなければならない」

「雑魚モンスターを盾に出来なければ、避けるのは難しいです」

「なら、炎の玉を飛ばすための溜めに入ったら、中ボスの近くに雑魚モンスターがいるあたりで攻撃し、すぐに雑魚モンスターがいるところへ離脱する」

「雑魚モンスターが居なかったらどうするんですか?」

「その時は無理して攻撃しない」

「なんだか。消極的ですね」

「ボスの攻撃を破るのが目的じゃない。最終的に倒せればいい」

 五尾のいう事は、正論である。

「それ以外は今までの中ボスと同じだ」

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