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第六話

 クーちゃんと五尾は、二体目の中ボスが居た広間に新たにできた安全地帯で休憩を取っていた。

「炎の息をクマ頭人形を盾にして凌ぐとは、良い判断だったぞ」


 五尾さん、見えてたんだ。でも、偶然だったんだけどな。今更、偶然とは言えないよ。


「ありがとうございます」

「この四つ目のエリアは、次の中ボスでクリアだ。そして次のエリアが最後のエリアだ」


 中ボス。まだ出てくるのか~。キツイな。


「まだ休憩していろ。俺は下見してくる」

 そう言うと、五尾は行ってしまう。


 どれだけタフなんだよ。


 しばらくすると、やっぱり五尾は戻って来る。

「次の中ボスもすぐ近くなんですか?」

「そうだな。そんなに遠くないな」

 クーちゃんの疲労が回復するのを待って安全地帯から出発する。クマ頭人形を倒しながら進んでいくとすぐに広間の手前まで到着する。

「恐らく、ここが四つ目のエリア最後の中ボスだ」

 五尾がそう言うと、クーちゃんと五尾は、広間に入って行く。

 すると巨大な木彫りのクマ人形が現れ、壁から大量に通常の大きさの木彫りのクマ人形とクマ頭人形が現れ、クーちゃんたちと巨大な木彫りのクマ人形の間に布陣する。

 戦闘開始と同時に木彫りのクマ人形とクマ頭人形がクーちゃんと五尾に殺到する。五尾は巨大な木彫りのクマ人形との間を一直線に進みながら、木彫りのクマ人形とクマ頭人形を倒していく。クーちゃんは木彫りのクマ人形をなるべく狙って雑魚モンスターを間引いていく。

 五尾は、巨大な木彫りのクマ人形にあっさり近づき、攻撃をする。巨大な木彫りのクマ人形は、五尾に前足で二回殴り掛かるが、五尾はあっさりかわす。

 クーちゃんは、突進のスキルを使いながら、雑魚を倒していると、巨大な木彫りのクマ人形に近づいてしまう。五尾を執拗に狙っていた巨大な木彫りのクマ人形であったが、今回はクーちゃんを狙う。突進のスキルを使っていたため、巨大な木彫りのクマ人形の攻撃はクーちゃんから外れる。

 クーちゃんは慌てて、巨大な木彫りのクマ人形から離れる。

 五尾は、巨大な木彫りのクマ人形が他に意識が行っていようが容赦なく攻撃し続けていた。お陰で大分ダメージを与えられた。

 クーちゃんは、自分のまわりばかり見ていたが、五尾はずっと巨大な木彫りのクマ人形のそばで戦っているのを見た。


 このクエストは俺のクエストなのに、本当に役に立っているのか?


 雑魚モンスターをクーちゃんが間引いているし、さっきも巨大な木彫りのクマ人形の気を引いたりして、役に立っている。しかし、クーちゃんは自分のやっていることがカッコよく思えなかった。

 クーちゃんの苦悩を他所に、巨大な木彫りのクマ人形は、雑魚モンスターを召喚する溜めに入る。五尾は攻撃チャンスだと判断し、猛ラッシュをかける。

 それでも巨大な木彫りのクマ人形は、クマ頭人形や木彫りのクマ人形を大量に召喚する。すると、クマ頭人形や木彫りのクマ人形が五尾とクーちゃんに襲い掛かる。

「雑魚モンスターしつこい!」

 五尾が叫ぶ。

 五尾は、巨大な木彫りのクマ人形だけに集中できなくなり、雑魚モンスターを倒しながらの為、巨大な木彫りのクマ人形への攻撃が手薄になる。その為、巨大な木彫りのクマ人形は、近くにいる五尾に殴り掛かる。五尾はその攻撃をクマ頭人形を盾にしてかわす。巨大な木彫りのクマ人形の攻撃を受けたクマ頭人形は、あっさり消滅する。

「ありがとよ」

 五尾はそう言うと、巨大な木彫りのクマ人形へ反撃する。上手く命中し、連撃しようとすると、雑魚が殺到し、邪魔をする。五尾は仕方なく雑魚を相手しながら、巨大な木彫りのクマ人形へ攻撃をする。

 クーちゃんは、突進のスキルで移動しながらの攻撃をし続けていた。クマ頭人形の弱点の一つ腰に鉄パイプの攻撃を命中させられる様になっていた。その為、雑魚は当初の半分ぐらいになっていた。

 巨大な木彫りのクマ人形は、雑魚モンスターを召喚する溜めに入る。

 五尾は、巨大な木彫りのクマ人形に猛ラッシュをかける。

 巨大な木彫りのクマ人形は、再び大量のクマ頭人形や木彫りのクマ人形を大量に召喚した。すると、五尾のまわりにクマ頭人形や木彫りのクマ人形が殺到する。五尾は近寄って来た雑魚をいっきに倒し、巨大な木彫りのクマ人形に攻撃をする。

 巨大な木彫りのクマ人形が、突然、今までしたことのない溜め行動を取る。

「ピンクリボン。気を付けろ。何か大技が来るかもしれない」

 そう言うと、五尾は、雑魚を倒しながら、巨大な木彫りのクマ人形から距離を取る。

 クーちゃんは、前回の中ボスの炎の息を思い出し、巨大な木彫りのクマ人形から離れる方向へ突進のスキル使う。

 巨大な木彫りのクマ人形を中心として四方八方に炎の玉が飛んでいく。近距離に居た五尾は避け辛い位置にいたが、近くに居たクマ頭人形を盾にして炎の玉をやり過ごす。

 距離が離れていたクーちゃんには、炎の息より、むしろ対処し易かった為、あっさり避けられる。

 避け切ったと思ったところに再び、方向がズレて炎の玉が再び飛んでいく。

 五尾は炎の玉と、炎の玉の間を通り抜けて、巨大な木彫りのクマ人形を攻撃に行く。巨大な木彫りのクマ人形は、大技を使った後の硬直している。五尾は連撃を決める。

 巨大な木彫りのクマ人形が動きが止める。

 すると、カンカンカンと言う音がすると、巨大な木彫りのクマ人形が徐々に透明になり、消滅する。

 しかし、中ボスが召喚した雑魚モンスターたちは残ったままだった。

「なんで今度は、雑魚モンスター残っているんだよ」

 クーちゃんと五尾は残党をしっかり退治した。


 クーちゃんと五尾は、新たに現れた安全地帯で休憩していた。

「さっきの中ボスで四つ目のエリアは攻略完了なんですよね」

 クーちゃんは聞いた。

「ああ。四レベル相当の中ボスにしては強かったな。ピンクリボンのお陰で助かった」

「お、俺のお陰って、俺がただ雑魚退治していただけですよ」

「それが助けになったという事だ。雑魚の数が減ると、召喚する為の溜めをする。その溜めの間が攻撃チャンスになる」

「なるほど」


 俺、役に立ててたんだ。良かった。


「本当の山場は、次の最終エリアだ。出てくるモンスター、すべて五レベルのヌイグルミ相当の強さのはずだ」

 クーちゃんは息を飲む。

「ピンクリボンにとっては、二レベルも上の相手と戦うような物だ」

 クーちゃんの額から冷や汗が流れた。

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