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東京バトルロイヤル  作者: 宮鵇薫
16/19

地獄の修行中編の1

投稿遅れてごめんなさい!

「さぁ!最後までちゃっちゃと登りきりますよ!」


先の見えない階段。


霧が濃くなってきているためだ。


どこまで続いているのか想像も出来ない。


死ぬ気で登り続けること約2時間。


ようやく登りきれたと思った頃には身体中が疲労困憊で悲鳴をあげていた。


「の、のぼりきった、、、」


「お疲れ様です!今日はこのコースで終わりになりそうですね!」


佳奈の笑顔には恐怖さえ感じてしまう。


「こ、これいつおわるんだよ、、、」


「明後日ですね!ちなみに明日からがサバゲー実践編ですから!」


「今日から実践編じゃだめだったのか?」


「合宿初日はトレーニングと相場が決まってますから!」


「まじか」


「それに今日はまだ命の危機はありませんしね」


その言葉に疑問をもったがあえて聞き返さないことにした。


きっと聞き返してしまったら自分の体が明日が来ることを拒否しそうだからだ。


「ではご飯にしますか!」


そう言って佳奈が指さす先には小さな小屋があった。


そこには林間学校で見た事のある簡易的な厨房のようなものがあった。


「今日の晩御飯はカレーです!さぁ、頑張って作りますよ!」


俺はご飯係、圭一は具材カット係、そして佳奈と朱里は調理係に分かれカレー作りが始まった。


俺はご飯係。


しかし、そこには炊飯器などと言った電化製品があるわけがない。


といだ人数分の米と適量の水を入れて火にかける。


が、唯一のガスコンロは調理班が作るため、俺は外で木の枝を拾い、コンクリートブロック2つの間にくべて、新聞紙と共にマッチで火をつけた。


しかし、火力を強めるのは重労働である。


鉄の筒のようなもの(名前は知らん)で空気を送り込みながら火力を調整していく。


ようやくいい具合の火加減になったので、飯ごうを火にかけた。


後は15分ほど火にかけるだけだ。


そしてふと、後ろをむくと美しい茜色に染った空にぽつんと浮かぶ夕日が沈んでいくのが見えた。


不思議とその夕日はいつもより大きく感じられた。


俺は夕日が沈むまでその茜色のキャンバスに見とれていた。


日が沈んだ時、あたりは一気に暗くなった。


「そろそろ炊けた頃じゃないの?」


そう話しかけてきたのは朱里。


後ろから不意にかけられた声に少し驚いてしまった。


「おっと、忘れてた忘れてた」


自分としたことがご飯係としての自覚が薄かったようだ。


もっと心構えをちゃんとしなくては。


飯ごうを火から降ろし、蓋を開けると炊き上がったご飯の蒸気と共にご飯のいい香りが漂ってきた。


我ながら完璧な出来のようだ。


ご飯を調理班の所にもっていくと、完成した所だったらしく器に盛り付け、食卓に運び、みんな席に着いた。


「いただきます!」


1口、カレーを頬張ると、今日1日の疲れが全て吹き飛んでしまう程の美味しさだった。


普通のカレーもこれほど、疲れた後に食べるとさらに美味しさが増す。


空腹は最大の調味料という言葉を人生で初めて証明できた気がした。


気づいた頃には皿の中はからっぽ。


おかわりをよそいで、2杯目に突入。


それを食べ終えた頃には満腹になっていた。


皿を片付けて、シャワーを浴びる。


この小屋の隣には一つだけシャワー室があるのだ。


テント、寝袋などの諸々の準備は実はご飯を炊き始める前に済ませていた。


なのでシャワーを終えるとすぐ、テントに入り眠りについた。


朱里や佳奈や圭一には悪いが、今日のところは何もせず寝かせてもらうように頼んでいる。


疲労からか眠りにつくまでに、そう時間はかからなかった。


俺の意識は一瞬のうちに深い眠りに遠のいていった。


満天の星空が見えるらしいが、それは明日のお楽しみとしよう。



次話もお楽しみに〜!!

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