表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

ルゥナ、三人の魔術師神官の手に落ちる。

「三大魔術師達が、もう来たのか!」


「はい、ヘイツ様。ご用件は仰いませんでしたが、ルゥナお嬢様の件で来られと思われます。」


ヘイツは息を飲む。


「急がれた方が、宜しいかと存じ上げます。」


「分かった、行こう。エマとルゥナはこの部屋を出るな。」


「承知しました、あなた。」

エマはルゥナを抱き上げる。

ヘイツはエマとルゥナを抱きしめる。


「ヘイツ…」


「話あってみるよ、待っていてくれ。」

ヘイツはエマの唇にキスを落とした。


 エマとルゥナを抱いていた腕が離れ、きびを返して部屋を後にし、ロディルはヘイツの後を追った。




「魔術師神官の方々、お待たせした。当主のヘイツ・アーデイル侯爵です。」


 王宮魔術師神官達は、無言で頭を下げた。


 この国の魔術師達は、全身を長いローブで覆い、顔を仮面で隠している。

他のものに知られると後々問題が有るため、王室のものであっても名前変え、位も身元も全ての事について仕官すれば秘密裏にされる。


「ソレイユと申します。彼らはヴァンとソールです。」

彼らは名を呼ばれながら、頭を下げる。


「アーデイル侯爵、我らが何故突然訪問したか、お気づきですね。」


「ああっ、分かっている。」

「それは話が早い。」くくっと笑う「大抵の者は嘘や偽りを申すのに、変わったご仁だ。」

「それは違う、娘の為だ。産まれて直ぐ我が子を取られるのだ、当然だろう。」

「我が子?」ソレイユは目を細め。

「それは違う、魔術師として生と受けてれば我らの仲間、既に人の子では無い。人間の腹を借りただけだ。」


「そんな訳がない、ルゥナはアーデイル侯爵家の子だ、これまでも、これからもずっと……。」

「何と言おうと、国の掟に趣 ルゥナ・アーデイルは王宮魔術師神官である」


ヴァンとソールは

「ルゥナ嬢は今から10歳まで王宮魔術師宮で預かります、11歳から13歳の成人の義までアーデイル侯爵の元で侯爵令嬢としての教育をして頂く、よろしいですね。」


「侯爵、これで話は終わりだ。失礼する。」

三人の魔術師達は顔を見合せ立ち上がる


何か口元で唱え、三人は瞬間姿が消えた。





ルゥナの部屋に移動してきた三人にびっくりしたエマは、ルゥナをきつく抱きしめた。


「初めてお目にかかります、王宮魔術師神官ソレイユでございます。」

「同じく、ヴァンでございます。ソールでございます。」と礼をした。

「エマ様。アーデイル侯爵と話は付きました、ルゥナ様をお渡しください。」


 その時、バンっと大きな音をたてて扉が開いた。


「ルゥナは、渡しはしない。エマ、ルゥナを離すな。」


「はい、あなた。」しっかりと抱きしめる。


ソレイユは「チッ」と舌打ちをした。

「仕方がない。ヴァン、ソール」


((「分かった」)) 


ヴァンは風の呪文を唱えた。ルゥナはエマの腕からスルリと抜け、ソールの腕の中に収まる。


ソレイユはそれを見届け、移動の魔法陣を呼び出し、三人は瞬間移動した。


「ルゥ………ナーーーーー。」

「ルゥナ、嫌ーーーーーーー。」

ヘイツとエマの叫び声が響いたのだった。


読みにくくてすみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ