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第8話「魔女退治の結末」

「影よ、そこの小娘を捕らえよ」

「影の舞曲」


影が踊ってるように小雪に襲いかかる


「やばい! 相手の魔法が影ならこっちは光!」

「ルナティックシャイン!」

「.......あれ? なんで!? 前みたいにならない!」

「.......無駄よ、ここは光の力が闇の力によってほとんどかき消されてるもの」


しまった! 結界の中にある自然の力を完全に把握できてない!


「フンッ、自分の未熟さを思い知りなさい」

「シャドーボール」


「きゃああああああ!」


「小雪いいいい!」


くそっ! どうすりゃいいんだ! これじゃ小雪を守ることが出来ねぇ!

.......仕方ない、これをやるのは怖いけど、小雪はそれ以上に恐ろしいことやってんだ俺がやらなくてどうする!


「おい! 陽一! 俺の中に入れ!」

「ようやくその気になったか! 遠慮なくいぜ!」

「久々の魔法だ、派手にいくぜ!」

「誰がこようと同じこと!!」

「ゆうちゃん.......」

「おうおう、暗くジメジメしたねーちゃんよ!」

「よくも、小雪を痛めつけやがったな」

「俺の超特大魔法をくらいやがれ!」


「「特大魔法! 紅蓮地獄!」」


「そんな炎、私の影が.......いやあああああああ!」

「なによ! この炎!」

「そんな薄汚いもんで俺の炎は防げないぜ」

「その炎はお前を消し炭にして、お前を地獄に送る炎だぜ」

「そんな! 嫌! お願い!」

「まだ、死にたくないの!」

「闇の力に手を出して飲み込まれた時点で、お前はもう人間として死んでんだ」

「嫌、1人で死にたくない! なんでなんで!!」

「私を1人にしないでえええええ!」


そう言って魔女は灰になっていった


「ふぅ、やってやったぜ」

「ゆうちゃん! 何今の凄いよ!」

「あっ、小雪やったぜ俺」

「これで、お前を守れるな.......」


ドサッ


「ゆうちゃん.......!?」

「ねぇどうしたの! 起きて! 起きてよ!」

「おい! 祐貴どうしたんだ! なぁ!」

「小雪! さっきの魔法どうしたの!?」

「あっ森神様! ゆうちゃんが!」

「.......この子魔力を感じられないわ」

「それにさっきの魔法、とてつもない魔力とあの炎.......まさか!」

「どうしたの森神様」

「.......おい白銀陽一、てめぇ私の近くにいるだろ」

「「!?」」

「何言ってるの森神様! ここにはゆうちゃんしかいないよ!」

「見えなくても、ここに居るっていうことはわかるのよ」

「.......あんた、魔力がない人間が魔法を使ったらどうなるかって考えたことないわね」


「そんなの知るわけねえよ! 言っても聴こえねぇけど俺は何が起こってるかわかんねぇんだよ!」


「白銀陽一、あんたはこの魔力がまだ発動してない男の子の中に入って超特大魔法を撃った」

「魔力が無い人間が魔法を使ったら魔力の代わりに何を使って魔法を使ってるのかわかるかしら?」

「答えは自分の生命力よ」

「自分の生きる力を使って魔法を使うの!」

「それでこの子は今、生死をさまよってるのよ!」

「何も知らないで、人の体を使うなんて、あんた魔導師として終わってるわ!」

「今私の声が聞こえるのなら、これからもうこの子に関わらないでこの世から成仏しなさい!」

「.......いいんだ、森神様」

「ゆうちゃん!」

「俺、小雪を守るために自分を犠牲にしていいって思ってるんだ」

「だから、陽一を責めないでくれ.......」

「祐貴.......お前」


深いため息をついて森神は祐貴にこう言った。


「.......はぁ、馬鹿ね」

「貴方が死んだら小雪が悲しむわよ」

「森神様、ゆうちゃん死なないよね!?」

「死なないわ、私がいるもの」

「ちょっと、荒っぽいけど許してね」

「何をするんですか森神様」

「魔力を強制解放するわ」

「そんなこと出来るのか!?」

「どうやってやるの、森神様!?」

「離れてて」


「本当はやっちゃいけない事なんだけどね、今は緊急事態! 特別よ!」


「汝に眠る魔力よ! その力を今解き放て!」

「森神の名の元に!」

魔力解放マジックレリーズ


呪文が空に浮かび、浮かんだ言葉が次々祐貴の体に染み込んでいく


「あっ、あああああ!」


「ゆうちゃん!」

「我慢しなさい! これを乗り切りなさい!」

「頑張れ! 祐貴!」


「.......すぅーすぅー」

「よし、成功よ」

「やったー! ありがとう! 森神様!」

「ごめん小雪あたしもちょっとやばい」

「おぶってもらっていい?」

「あっはい! よいしょっと」

「そして陽一、この子の中入って家まで帰りなさい」

「わかったよ」

「.......悪かったな」

「まさか、ほんとに居るとわね」

「こいつに入ればまぁ俺の存在はわかるよな」

「ええ、目障りだから早く消えなさい」

「言われなくても消えるぜ」

「そうだ、最後にいいか」

「好きにして」


「小雪、頑張れよ」


「.......うん! ありがとおじいちゃん」




「おはよー!」

「「おはよう、小雪」」

「あっゆうちゃん! 大丈夫?」

「お陰様でそれと陽一も反省してたぜ」

「ちょっとー私が知らない間に何があったのよー」

「二人とも魔法を使えるようになっちゃってさー」

「えへへ.......」

「.......!?」

「彩絵ちゃんなんで知ってんの!?」

「この前魔女倒してたでしょ、動画サイトに出てたよー」

「ええっ!? なにこれ!」

「たまにあるんだよね、都市部にモンスターが現れたりすると防犯カメラに映ってることが」

「それをアップロードするやつがいるのよ」

「しかし凄いわね.......小雪なんで黙ってたのよー」

「えへへーごめんねー言うタイミングなくて」


この私達の動画が、有名になって私達がこれから大変な目にあうなんてそんなことはまだ知る由もなかった。

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