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第2話「弟子始めました!」

「魔法か.......」


もし使えたら、小さい頃に夢見た魔導師になれるかな.......

でも私の家はすごい昔のおじいちゃんが死んだっきり魔法を使える人が産まれないし、私が魔法を使えるってことはなさそうだな。



「.......!? 地震!?」


ゴゴゴゴゴと地面がゆれ、小雪は家に立ってられなくなった


「えっ! なにこれ! 家が割れてく!」


割れた場所から木が生え、ツタが伸び、家の中がまるで森のようになった。


そして、その木から女の人が降りてきた。


「手荒な真似してごめんなさい、この時代のインターフォンの押し方わからなかったの」


女の人は、白いワンピースをまとい、薄い金髪の綺麗な髪の毛をもち、整った顔立ちをしていた

とても美しいその姿はまるで.......


「お姫様みたい.......」


「お姫様か.......少しだけ違うわ」

「私は森神、大魔法使いと昔は言われていたわ」

「お姫様と言うよりは、神様に近いと思うわね」

「ほへ~……それより家戻してください!」

「おっと失礼したわ」


てへっと頭をコツンと叩き、そう言うと森神は、ぱちんと指を鳴らし全てを元通りにした。


「そういえば貴方、名前は?」

「白銀、小雪です.......」

「ふーん、貴方いま何歳?」

「15歳ですけど、なんかあるんですか」

「じゃあ貴方ね!」


目を輝かやかせ私の手をぐっと握ってきた。


「えっ、ちょっと、どういうことですか?」


動揺する私を気にせず森神様はこう言った。


「白銀小雪、私の弟子になりなさい!」


「え、えええ! なぜですか!?」

「話せば長くなるわね。 よく聴きなさい」

「私はね、ちょっち訳ありであんたのおじいちゃんに封印されたの」

「ほとんど無実の罪に等しいわ、なのにあいつは私の話を聞かないで私を封印しやがったの」

「それで私はその子孫に呪いをかけたってわけ」

「それも魔法が使えなくなる呪いをね」

「でも、それ私関係ないですよね?」

「関係大ありよ、ちょっと嫌そうな顔しないでよ!」

「うそっ、顔に出ちゃった!?」

「そういうとこ、あいつに似てるわね.......」

「その呪いはね、私が目覚めたら解かれることになってるの」

「私が目覚めたのが16年前、そして貴方が生まれたのが15年前」

「つまり、貴方は魔法が使えてるはずなのよ」

「でも、魔法って16歳にならなきゃ発動しないんじゃ.......」

「普通はね」

「でも、魔力が高い人間はそれ以前に発動するの私は確か七つの時よ」

「そして、貴方はあの憎いけど凄腕魔導師白銀陽一の子孫なのよ? 小さい頃使えていいはずよ」

「でも呪いのせいで使えないの、だから解きに来たのよ」



どうしようどうしよう!

超展開過ぎて、本当どうしよう!

何が起きてるかわからないよ、これ夢じゃないよね?

これが現実世界で起きているなんてありえないけど実際起きているからどうしていいかわからない!


「それじゃ、呪いを解くからじっとしてて」


私が理解できてないうちに話が進みいつの間にか、なんかの儀式が始まるところまで来てしまった。


「ひゃっひゃい!」

「小雪、貴方もうちょっとどんと構えてよ、少しだけ調子が狂っちゃうわ」

「ご、ごめんなさい」

「それじゃ行くわよ」

「白銀の血に施された呪いよ、術者森神がその呪いを解きにきた!」


「呪い解除カースレディース!」


私は白い光につつまれた。

その光の中ですこしだけ昔の出来事がみえた。

森神様と、私のおじいちゃんが言い争っているとこが見えて私はそのまま眠ってしまった。


「寝ちゃったか、無理もないか.......」




「.......おはようございます」

「おはよ、小雪目覚めたのね」

「あっ、森神様」

「でもおはようの時間じゃないわ、もうおやすみなさいよ」

「えっ!? どうしよう! お母さんとお父さんが帰ってきちゃう!」

「その点は大丈夫、あの二人には私が上手く言っといたから!」

「ええっちょっと困りますよ!」

「いや、案外喜んでたわ、小雪が魔法を使えるのが余程嬉しかったのね」

「うーんそうなんですかね」

「そうよ! じゃあ改めてよろしくね小雪」

「.......嫌です」

「なんでよ!!」

「無理ですよ、魔法を使えるのはいいですけど」

「なんで森神様の弟子にならなきゃいけないんですか」

「そりゃ、そのねぇ! 呪いをかけた時から決めてたことなのよ!」

「それに! 貴方は魔法が発動したてなの、下手すればその魔力に耐えられずに死ぬかもしんないのよ!」

「じゃあなんで呪いをといちゃったんですか!」

「とーにーかーく! 私は貴方の師匠で貴方は弟子!」

「うげぇ、やりたくないです」

「ちょっと、その顔とその言い方!」

「そんなに嫌なの? あーあ! 私はあなたのおじいちゃんに封印されて人生の時間奪われてるのよ!?」


ひええ! これちょっとした脅しじゃないですか!

やめてくださいその目!見つめないでください!

わかった! わかりました! やります!

「いや、すいません! これからよろしくお願いします!」

「わかればよろしい」


こうして私白銀小雪の魔導師人生が始まったのでした。


「ところで私封印されてるあいだに家取り壊されちゃってさー」

「.......いいですよ、ここに住んでください」

「悪いわねー! 小雪」


これからどうなっちゃうんだろ.......

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