第44話~前夜~「Buddy」
わがはいは一人で、
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【J-D-V】で、
暦は「西」の地球、日本にやって来た。
ちぇんちぇ……いやいやわがはいももういい年頃。
師に会えると縁起共鳴演算が予測し、
期待に胸ふくらませて。
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……まずは衣食住の確保だな。
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適当に飲食店に入る。
わがはいは面食いだから、
スパゲッティ屋にする。
食べる。
金銭は、……払わない。
当然通報。
しどろもどろに演技。
国家の治安を護るお方々がやって来た。
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そして、
警察署?
そこでも罪を悪びれず、不遜な態度のわがはい。
狙い通り留置される事に。
「衣」はさすがに環境適応服で包んで適温だし。
洗濯は必要ないから任意で拒否。
「食」と「住」は。
警察署で賄っていただく。
過度な添加物の入ってる食物はなく、
罪人にも比較的法治がある。
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留置場は二人部屋。
先立つ者在り。
後の相棒。
わがはいは御挨拶、
留置場では番号で呼ばれる。
「どうかよろしくお願い申し上げる。
4946番で御座居ます♪」
わがはいに与えられたサンダルには、
50番が記されているけれど。
シャレシャレ♪
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十一日間留置された。
前向きに捉えれば。
十一日間の衣食住と情報収集の機会を得られた事になる。
やっかいなバディと、笑える時を過ごした。
でも、わがはい、
基本裸だかんよ♪
人の心が伝わるって、多分辛い事だよな?
わがはいは便利で難儀な人間。
それでも、
わがはいは至極、鈍ちん。
だから、
ごめんな。
って想うと、
「有難う」って、
わがはいのバディ笑うんだ。
泣けるよな?
でも、
だからこそ、
わがはいも、笑えるんだ。
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釈放されて……、
四月とか言う数字が来て。
わがはいは、バディから聞いた。
永遠払いに笑わせてもらった学園に。
しかし、
アルバイトとかいう雇用形態をして、
お金を稼ごうとは想う。
住居を与えてくれたバディを尊敬してるから。
そう……、
金銭とかいうヤツは、
ひとつ、
「敬意」を支払うモノでもあるんだな。
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警察官は留置している間に、
いくつかの質問をしてきた。
その中のひとつ、
うん?
わがはいの年齢は?
良い質問、とびっきり♪
でもな?
それはあなたで、
“覚って”くれっ♪
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二人の「……」である。
わがはいはつながりたい
歌 坂本真綾 作詞 坂本真綾
作曲 school food punishment 江口亮 編曲 江口亮