第40話~前夜~「The Neverending Story」
わいさは凶々しき者。
「四」と「死」
………………
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……
あなたに秘密を教えよう。
それでも、
時代は情報社会。
みなさん知ってるはず。
世界は果てしない物語。
耳を澄ますと音が鳴る。
終わりなき旅路の。
わいさはいつか出会うだろう。
時は知らずとも。
「鏡の国の同胞」に。
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……
わいさの名は…… ……。
三つのBと公正さを逆回しに。
わいさを魅了するもの。
「お気に入りたち」は、
夏空に放射する白球。
スウィングする奏で。
そして……、
美食
………………
…………
……
最後の美食に関しては、
少し普通でないかもな。
……それでも、
わいさの入学する学園なら、
どうか言ってもらいたい。
「普通」だよ、と。
わいさが喰らうは妖。
そんなものいないと言う人は多い。
しかし、
偉大な小説家は言いましたよ?
「人間が想像できる事は、人間が必ず実現できる」
在るから、
言の葉に降ろせる。
そうとも考えられる。
まぁ……、
とにかく、
わいさは妖を喰らう者。
口にて喰らい、
「美味かった。ご馳走様。さよおなら」
そんな感じ。
少しお下品かな?
それでも人間だもの。
わいさは美し野辺に咲く花より、
夢の島に生きる、
醜に在る美を尊ぶ。
………………
…………
……
入学したら仲間を探す。
九人は必要だ。
白球を追いかける為には。
そして、
この身体をスウィングもさせる。
あとはどうか、
学園様?
疎まれ避けられ蔑まれの、
凶を現す者のわいさも、
普通に受け入れて下さい。
明日わいさは、
期待と不安の、
門をくぐり、
「普通」の学び舎の寮に入る。
ぼくらはあなたのしあわせをいのる
Song Limahl Lyrics Keith Forsey Music Giovanni Giorgio Moroder