第149話~導きの星とは~「空の欠片」
「それじゃあ、ちょっと、行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい」
………………
…………
……
最初で最後の君へ
能力を解いて
周りを見れば
そこに僕の生活がある
本当の孤独なんて
社会にはないだろうけど
わりと孤独に僕がいる
今のところ
僕はこの孤独が気に入っている
ペットにいてほしいとも思わない
僕はかまうのもかまわれるのも
そんなに好きじゃないみたいだ
相変わらずの無関心
逆さにしてみると
かまったりかまわれたりが
羨ましいんだとも思ったりする
でも
性格自体が変わらない限り
やっぱり孤独な方が性に合っている
誰かと仲良くなりたいなって思っても
僕の器は
とても小さくできているみたいだ
最近はまるで人と会話していないから
少し声を出すと
すぐに枯れて
喉が痛む
それで始めてみた事もあるんだよ
それは 君の名前を呼んで
会いたいです
大好きです
愛しています
そう
時にはお部屋で
時には道端で
時には青空をみつめて
呟く癖をつけた
だから
僕は言霊を信じる様になりました
君の追い風になる様に
君を想う僕は嘘にならない様に
僕の倖せが生まれた
この大切な日に
なにもできないけれど
もしもどこかでナズナを見かけたら
どうか忘れ去らずに
君と出逢えたひとりのバカを思い出してほしい
誕生日 おめでとう
………………
…………
……
「ただいま」
「うん、おかえり」
ぼくはきみにぼくのすべてをささげる
え いらない?
まぁ そういわずにさ
歌・作詞・作曲 池田綾子 編曲 TATOO