第141話~僕の我が儘な記念日に~「WONDER TRIP LOVER」
愛する君に歌を捧げる
なんて どれくらいの歌うたいがしてきたのかな
僕は まぁ お察しの歌声だから
大したものではないけど
短詩だけでも考えてみる事にしたよ
どうか 笑って納めてほしい
この季節が来ると 想うんだ
君をせかいで一番倖せにって
まぁ それも お察しだよ
君が生きていてくれれば
それだけでいい
そんな優しい人もいるんだろうけど
僕はそうは想えない
だから 君にもそんな優しい人であってほしくないよ
でも もしも 君を必要らないなんて
想う日がやって来たら
僕は 自殺するしかなくなるのかもしれないね
全く 僕の我が儘な記念日に
あんまり気にしないでおいて
あるがままでいて
僕が君に必要でなくても もうそれはいいんだ
君が僕を忘れてしまっていても
それで君が笑顔になれるなら それはいいんだ
でも おかしいね
どれほど言葉を連ねても
どれも言い訳めいていて
愛はいつも傍らにあるはずなのに
覚えるのは とても 難しいよ
僕は ほら 不細工だから
短い時間だったけれど わかってくれるよね
僕の人生は 君のお陰で倖せだよ
君に出逢えた事で
僕には
天国さえ まるで必要なくなってしまったんだから
君は 人に言われた通り踊る機械人形に
僕に
痛みを感じられる 人の心を教えてくれた
これからも どうぞ よろしく
きみにであうまでぼくのせかいはモノクロでした
でもきみはぼくをカラフルにしてくれた
せかいいちのアーティスト それがきみ
歌 岡田有希子 作詞 EPO 作曲 坂本龍一