設定資料集 第一章・1
§ウェリス王国騎士団
ウェリス王国にて、警察(公共安全隊)・軍事(対外作戦隊)両方の機能をつかさどる機関。本部はメルレアンの市内に基地と共にある。構成員のみならウェリス王国で最大の組織であり、それだけあって王国内でもかなりの権力を持ち、腐敗も進んでいる。
騎士団はすべて王の命令の下動いているという建前なので、取り調べや拘束に拒否権・黙秘権は存在しない。この建前もまた腐敗の一因となっている。
取り調べは、必要以上の尋問・拷問を行う者から、シズレのようにきちんとした捜査の上で違うと判断したものは解放する者、また、国境警備の詰め所でウェイドを取り調べた騎士のように、賄賂次第で犯罪者もお構いなしとする者など、騎士団員個人個人の裁量が大きい。
このような実情のため、メルレアンの一部には、反騎士団運動を行う者もいる。反騎士団運動の中心的存在は、元騎士団で現在はBランク冒険者のローリア=ルンベックなどがあげられる。
§駆動車
非常に自動車に似ている乗り物。自動車とは違い、一般的な普及はしておらず、メルレアンの公共輸送機関や軍事目的に使用されている。ちなみに、乗り心地はすこぶる悪い。騎士団に正式採用されている装甲駆動車は、最高時速50kmで走行する。
§硬貨
10グリーンチップ=1ブロンズチップ
100ブロンズ=1シルバー=1000グリーン
100シルバー=1ゴールド=10000ブロンズ
ゴールドチップは実際に用いられることはあまりなく、紙の手形で扱われるような額である。
目安としては、1ブロンズチップ=250円(相場変動有り)。
§ニュー・クマン
プロメセティとの国境とメルレアンの間にある小都市。国防の要であるとともに、冒険者の力を借りて開発を進めている地域でもある。そのため、ここらに出てくる魔物は強いものが多い。
ウェイドは、何から何まで物価が高いと言ったが、それはあくまでOランクの冒険者にとってだからであり、本当のBランク冒険者なら、ここに定住するのは難しくない。