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テンプレを壊して僕はモブ子に恋をする。  作者: 戸塚 秦
テンプレ世界へようこそ
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西宮薫は把握する。

僕は前回、というかさっき、現実では絶対やらないような行動をした。絶対やらない理由は2つ。

1つ、

そんなことをするのは普通ではないから。というか目立つ。悪目立ちというやつかな?

2つ、

周りからの目線が痛いから。ただでさえ、『特別なんか必要ない。』とかサブいセリフを決め台詞のように言っているのに、ベランダでこの世界を壊すとか言っているやつはどう思う?キモいだろ、中2だろ、一生軽蔑し、バカにし、指差し笑うだろ?


現実なんてそんなものだ。その現実が通用しない今、テンプレに染まったこの世界では、この奇妙な行動を許容してくれる。一瞬クラスの大半が僕を見たが、何事もなかったのように友達と会話したり、勉強したり、本を読んだり、僕によって中断されたことを再開した。ここまで考えずに僕は叫んでいたんだと、そういう事にしておく。

怪我の功名というやつか?使い方あってるか?


というか言い忘れていたが、というかさっきまで意識していなかったので気づかなかったが、クラスメイトの髪色が異常なほど目に痛い色をしている。ギラギラというかなんというか…

なぜこんな痛々しい、ピンクやら金やら青やら蛍光色のような髪色をしているのに気づかなかったのか。

まぁテンプレあるあるかな?

『髪色が異常』

その意識が無意識に(言葉遊び)僕の脳内に刷り込まれていたのかもしれない。

だがしかしフリンさんの結界で守られているはずでは…

まさか本当は結界など最初から張ってなかったのでは?

疑い続けたらキリがない。この話はやめよう。


現実の世界で異常であったことが、こちらの世界では正常、通常となっているこの世界に少しずつ慣れているというのか?

にしては早すぎると思うが。主人公が異世界の状況にすぐ慣れる、というテンプレというか、あるあるネタもあるのだが…



……ここで僕は気づいた。というかある仮説をたてた。

この世界が物語だとしたら、作り物だとしたら周りのテンプレ現象に辻褄が合ってくることが多い。

そしてそのテンプレというのは、ある人物の目線でからしか成り立たない。


例えば、君がアニメの世界に飛び込んだとしよう。

そのアニメの世界での君のキャラが、サブキャラだった場合を考えてくれ。

…まぁ『人間にサブなどいない!いつでも自分の中では自分がメインである!』という意見は現実だけであってアニメには通用しないことをここで言っておく。


サブキャラにはテンプレなど存在しない。

断言はできないが、ある人物よりは圧倒的に少ない。


サブには可愛い幼馴染もいないし、強力な力を持っているわけでもないし、女友達からモテモテでもない。


…そういうキャラ設定なら仕方ないが。


そう、そのテンプレの台風、台風の目如く中心にいるある人物が、主人公である。


そしてこの世界が物語だとしたら僕が主人公だ。

そうすると周りの変化に辻褄が合うというわけだ。




………


「…おかしくねぇか……?」


「おかしいのは薫の方だよ。急にベランダに走るからどうかしたのかと思ったら…何叫んでいるんだい恥ずかしい。」


叫んだ僕は席につき、ボソッと漏らした独り言を達馬に拾われた。


「おかしいよな!?彩さんも!僕も!!一体何が起きているんだよ!!!」


僕は達馬の肩を掴み、揺らしながら叫んだ。


「何の話をしているんだい!?落ち着け薫!記憶が混濁しているからって取り乱しちゃいけない!」


騒ぎあっている2人を置いてくように、クラスメイトや時間は僕たちを無視するように流れた。




すぐ時間がたち、放課後となった。



今日は忘れないでおこう…


「智美ー今日は一緒に帰れないからーごめんー」


智美のクラスを覗き、クラス内にいる智美に言った。

結構距離あったので声を張った。恥ずかしい。


「やーーー!!かおるん今日一緒に帰れないのぉー!?ショック…ともみショック…」


と言って机に伏せた智美。

本当についていけない。なにともみショックって。

カードゲームの呪文系でありそうだな。

しかもレア度低い。弱そうだ。

しかも僕に負けないような声量で言ったのには驚きだった。

オープンなんだな、僕達。


伏せた智美を無視して、師匠達がいるBAR?へ向かった。

空気中に漂う源の痕跡にはもう目が慣れて、意識しないと見えないようなレベルになってきた。

魔法の源と源の痕跡は、目が慣れるとだんだん光が弱くなってくる。

第一、魔法使いなんてすんごい光ってるんだから慣れてこないと見れないのである。あんな調子で光り続けられたら目が潰れる。

まぁ魔法使いの光にはすぐ慣れる。一瞬すんごい光る!レベルだ。だんだん弱まる。


どーにかこーにかして魔道具の扉の所までついた。

三回雑にノックする。

合言葉はー…ええっとー…


「たしか…白ニーハイで…」


「お前昨日の合言葉に引っ張られ過ぎだろ。気持ち悪りぃ」


扉の向こうからツッコミが飛んでくる。ボケたかいがありますね。

僕はBARの中に入った。そこにはすでに蓮がいた。


「おま!!なんで学校サボったんだよ!!!」


「希さん達に呼ばれたからに決まってるだろ。それに、俺がサボる事なんて当たり前だろ」


「自慢げに言うな。なのになんでテストだけそんなに点数高いんだよ」


「そりゃ、テスト問題が未来視で見えるからな」


こいつクズだな…超能力をそういう風に使うなよ…

けどすごいいい能力。次のテスト問題教えてもらおう。


「私が呼んでな、ちょっと興味深い話を蓮から聞くことができたよ。」


と、師匠が言う。この流れは…


「そ…それはなんですか?師匠」


「教えて欲しいか?愚弟よ」


「教えてください、師匠」


「じゃあいつもの言ってみようか!」


やっぱな…このウキウキしてる感じが…待ってました!みたいな顔してるもん。

すぅっと息を吸い、


「私は頭が弱く、恐ろしいほど出来が悪いので、貴女のような巨乳で美しく、頭のキレの良い完璧お姉様でぃ……」


噛んだ。


「噛むんじゃねぇボケェェェェェェェエエ!!!」


師匠は目にも止まらぬ速さで僕の頭めがけてカカト落としをくり出した。

まーためり込みですよ。僕はミスしてもしなくてもめり込みを受けなければいけないらしい。

ちなみにあのセリフにはあと二、三行続きがあった。


「しゃーない。めり込んだまま、耳の穴かっぽじってよく聞いておけ愚弟。」


女性なのに言葉使いが荒いなぁ…女性なのにというと差別に聞こえてしまうので訂正する。

師匠、木蓮寺希の顔立ちはすごく綺麗でおしとやかだ。髪の毛もロングで見た目だけだと大和撫子、超絶清楚キャラだと全員が思うだろう。…胸が小さいのがコンプレックらしい。だから巨乳と言わせたがるのだ。

そしてバカにしてんのかってめり込ませる。

それがいつもの流れ。

その見た目からのギャップ誰もが驚くだろう。

悪い意味で。


「蓮にこの世界での未来を視てもらったんだよ。

まぁここまでは予測がつくよな?だけど結果がすげぇんだよこれがまた」


「ーーー…!!ハァ…と、いうとどういうことですか?師匠」


頭を無理くり地面から抜いて僕は聞いた。

すごい結果?どんな未来だろう。


「それがな……この世界がー…終わってる、この世界で言う、『エンド・ザ・ワールド・グラディエーター』が支配し、滅ぼした未来が待っていたんだよ」


…まじかよ。

笑えないよ。蓮の未来視は百発百中、そして見た未来は蓮以外では変えられないらしい。

さすがの蓮でも、1人では世界を救えない。沼西奈々を倒すことができない。


「あ、希さん。でも、さっき視た未来の補足がありますよ」


と、蓮が冷静に言う。これでも蓮は世界終了の未来には相当焦ったらしいが。

慌てる姿を見てみたい。


「なんだ、言ってみろ」


相変わらず顔に似合わない口調で師匠は蓮に聞いた。


「その世界が終わる未来ともう1つ、それと重なって視える未来があるんですよ」


言っている意味が分からないが、視える未来を説明しにくいのだろう。

簡単に言うと、もう1つ別ルートの未来があるということかな?


「ほう?言ってみろよ」


なぜか挑戦的な態度で蓮を圧倒する。本当にこの人の意図がわからない。

若干押されながらも、


「あ、あのーはい、グラディエーターの前に立ち塞がる…これは…男子?2人組の男がいます」


また未来を視返していた蓮が言う。

2人組…?誰だろう…というか僕は大体の予測がついていた。


「あ、あの〜師匠?多分それ、僕だと思うんですけどー…?」


「雑魚が黙ってやがれクズ」


この人意見も聞かずに切り捨てるんだな。怖い。言葉が汚い…。

しかし僕の発言に、蓮だけではなく、その場で黙ってお酒を飲んでいた2人、ムーさんとフリンさんまでも驚いていた。


「おい…お前どうしちゃったんだよ…」


「まさか薫殿がそんな事を言い出すのかのぅ…」


「………お前普通に生きてくのがいいんじゃなかったのか?闘うなんて、主人公っぽいことしないだろ」


次々に言われる。たしかに、僕じゃそんなことはしないだろう。しかし、沼西を連れ戻すといったのは俺薫であって、今の僕でもある。なので結局グラディエーターと闘う決意をしたのだろう。


「聞いてくださいよ…師匠。ある仮説なんですけど、僕、この世界で、多分…というかほぼ確実な事なんですけど」


「言い回しがくどい」


ここで読者様の気持ちを代表して師匠様がスッパリ切り捨ててくれた。おし、簡単に、まとめて、summaryして言うとしよう。


「つ、つまり師匠。僕はこの世界での、主人公になったのかもしれません」




……………はぁ?


師匠はバカにしたような、呆れたような、哀れむような、怒っているような…すごく微妙な顔をしていた。

しかし、この仮説が一番辻褄が合うのだ。あれらの現象はアニメの世界では主人公にしか起こりえない。


「お前な、あの言葉をわすれたんじゃねぇだろうな?さんざん言ったよな?あん時。腐ったお前に」


そう、僕と師匠が、木蓮寺希が出会った時に僕に言った言葉。


『テメェの人生でテメェが主人公じゃなかったら誰かメインなんだよ!!!そんなん…生きているテメェが可哀想だと思わねぇのか!?自分が一番哀しい奴だって、気づかねぇのか!?』


出会った時に言われた。

そこから色々あって強制的に弟子にされたのだ。

ようするにここで師匠が言いたいのは、


1人1人の人生の主人公はソイツ自身なんだから、この世界全ての人の人生の唯一の主人公を気取っているんじゃねぇ殺すぞ


と言いたい訳である。

確かに、納得はできる。しかし今は状況が違う。それを今いる4人に説明した。

理解されるまで1時間以上かかった。


「要するに、お前が持っているあの薄い本の中の…」


「おい!蓮!それは違う本だ!!!!」


こいつはなんで僕のバックの中の内容を知っているんだよ…


「蓮殿…その薄い本とは」


「あぁ…あのですね、フリンさん。コイツのバックの中に『ムチムチお姉さ…」


「バカ!!!やめろ!!!フリンさんも興味持たなくていいから!!」


ふぅーー!危ない危ない!いや、薄い本っていってもあれだよ?健全な同人誌だよ?ダイジョーブ。ダイジョーブ。


「………お前の性癖はいいから。ラノベあるあるや、アニメあるあるがお前に起きているという事で間違いないな?」


ムーさんが僕に問いかける。的確に答えを出してきてくれる。この人やっぱすげぇや。…よくわからないけど。


「そうです!そうです!しかも厄介?な事に、僕は超越者になってしまったんですよ」


「あぁ?なんだ、私が気にくわないってかぁ?ヤるか?死にてぇのか?」


やべ。隣に師匠いたの忘れてた。とにかく誤解を解かなければ。


「いえいえ!そんなことはありませぬ。僕は普通に生きたいが故、超越という、普通とはかけ離れた能力を持ってしまうのに、なんというか障害という…」


「喋り方がキメェ」


まさかの立っている僕の頭の上からカカト落としをされるとは思わなかった。多分僕の喋り方が気に触れたのだろう。というかそれしか理由がない。


「あーだから最初見た時、めちゃくちゃ光ってたのか、納得じゃわい」


段々言葉遣いが現代に近づくフリンさん。


「でも、主人公になってしもうたという仮説には儂も納得じゃ。儂の結界を無視して影響を及ぼすなど、天地をひっくり返ってもありえないことじゃが、世界が変わって、世界の人々の主人公となる規模では影響を与えられてしまうじゃろうからな」


たしかに…と師匠は頷いた。


「そして以前の、こちらの世界での僕はグラディエーターこと、元クラスメイト沼西奈々を助け出すと言っていたそうなので、いずれグラディエーターの前に立ちはだかる時がくるでしょう。で、多分もう1人の男はー…最後の超越者…かな?」


「おいおい…この世界には超越者が3人もいんのか?私の希少価値が薄れるじゃねぇか」


「大丈夫ですよ、師匠。貴女に勝てる人はいません」


師匠はなんだかんだ単純なので、こんなお世辞にも手を上げて喜ぶ。やったーー!愚弟にほめられたーー!


はしゃぐ姿は可愛いんだけどなぁ…まぁ言葉は若干汚いけど。愚弟って聞いたことねぇよ。


「超越者ねぇ…ちなみにお前、魔法使えんのかよ」


師匠に言われて気づく。

そういえば世界三強なのだから魔法はフリンさんぐらい使えて当然なのだが。なんせ使ったことがないので感覚がわからない。けどー…なんかぼんやりとだけどイメージはできるんだよな。


「………しかもお前、『狂戦士』の能力以外でまた、超能力を得たんじゃないのか?あの能力を知っているの俺たちぐらいだけだし。この世界での超越者というのだから、もう1つ能力を持っているのだろう?」


ムーさんは、僕がもう1つたてた仮説を的中させた。


「そ、そうなんですよ!魔法はともかく、もう1つ超能力まで手に入って…なんだかもう、自分じゃないみたいです」


「そりゃそうじゃろうな。なんせ今の薫殿は『僕薫』だからのぉ」


フリンさんはなぜか意味ありげな事を言う。気になったので質問した。


「…と、いいますと?」


「薫殿が約1時間ほど話してた時にもいっておったのだが、クラスメイトの髪の毛の色の変化に気づかなかったのじゃろ?そして、沼西奈々殿を助けるという案に対しても、本当の、以前の自分なら断っていたはずじゃ。『そんなの普通じゃない』と」


…たしかにそうだ。この世界での『俺薫』が、沼西を助けるだの連れてくるだの言ってたとしても、それはあくまでこの世界の僕であって、僕ではない。

なのになぜすんなり受け入れてしまったのか。自分でも不思議なくらいである。


「何が言いたいのかというとじゃな、薫殿がこの世界の主人公だったとすると、そう仮定すると、その主人公の洗脳というのかの、段々とこの世界に意識が持ってかれておる。段々とこの世界の薫になってきておる」


どういう…ことだ?僕が段々『俺薫』になってきているだって?

いやいや、そんな、証拠もなにもないことを突然言われても信用できない。というか信用したくない。

信じたくない。


「だから、薫殿が思いを寄せる女子へのセンサーが反応しなくなったのじゃろ?」


ここで紹介しておこう。フリンさんは高度な魔法を使うことができ、その気になれば少し、心の中を覗くことができるのだ。彩さんがモブになって、僕が気づかなかったのもそのせいかな?っと思った瞬間覗かれた。


「おい薫…そんなセンサー持ってんのかよ…それは下ネタではないよな…?」


と、蓮。


「うわー。そんなセンサードン引きだわ」


続いて木蓮寺希。


「………そんな時期も俺にはあったような」


ムーさんにもあったのかよ。こっちが驚きだよ。


「フリンさん。それは言ってほしくないやつでした…」


「お?あぁ、すまんのすまんの。それも今の話に関係しとると思っての」


だがしかし、とフリンさんがシリアスに続けた。


「主人公化が続けば、儂らのことも、モブのことも多分全て忘れてしまうだろうの。モブを気にかける主人公などおらんし、儂らはこの世界には認識されていない人達だからのぉ」


たしかに…。それは大問題だ。あの彩さんとの出会いも、思い出も全て忘れ、どころか彩さん自体も忘れ、自分の力に酔い、この世界に溺れていくのだ。


「どうすれば…いいのですか…?」


フリンさんはどうすることもできない、と言うかのように首を横に静かに振った。


「いや、薫。まぁ、万が一だが。昨日盗まれた禁魔道具、それと今の現象なにか関係があるんじゃないか?」


「ほーう。そのように結びつけたか。しかし、禁魔道具とはいえ、世界を変えるような、異世界へ誰かを送らせる能力を持つものなど存在せんぞよ」


「ふーむ…じゃあ薫はどうすればよいのか…」


フリンさんと蓮が話し合っているよそでムーさんは僕を呼び、語りかけた。


「………お前は、異世界の薫に不満を持っているのか?」


「?そりゃあ普通の生活が送ろうとする僕を邪魔しているみたいなものですから。不満ですね、不満だらけです」


「………そうか。ならいいがな。いつかお前がどんな状況にあっても、異世界のお前であってよかった、この環境が良かったと考えてしまう時がきたら、そこがお前の、以前の西宮薫の死亡するときになるだろうな」


この世界の僕を受け入れる。認める。同化する。

今はそんなことありえないが、今後どうなるかはわからない。

この超越した力を持ってよかった。

ありうるかもしれない。

達馬が魔法使いで、智美が彼女でよかった。

……あり、うるかもしれない…

沼西がグラディエーターでよかった。

どうでもいいかもしれない。

彩さんが、モブでよかった。

……あり、あり、


ありうるわけねぇだろ。


彩さんがモブでいていいはずがない。僕はあの人に恋をするためにこの世界を壊すと決めたんだ。

他のどんな力や環境を受け入れることができたもしても彩さんだけは諦めきれない。


あの人だけは、僕が救ってあげなければならない。


「大丈夫です、ムーさん。僕には絶対に折れない、決意がありますから」


「………そうか。なら安心だな」


そう、この僕でいられるのは彩さんのおかげである。


「まぁそーゆーことだな!とりあえずは愚弟、お前は魔法の扱いに慣れて、戦闘経験を積め。毎日放課後はココにきて、フリンに魔法、ムーさんに戦闘を教えてもらえ。そして蓮は未来の随時報告、そして周りの血の気の多いやつも察知してくれ」


師匠が今後の日程を決めた。あの2人に教えてもらえば、最強の殺人兵器ぐらいにもなれそうなのだが、スパルタそうだ。特にムーさんとか。殺される。


「わかりました…」


「了解です」


僕と蓮は、日程を聞いた後、このBARを出た。











「どうだ?ここの高校には偽物や、魔法使いが沢山いるらしいが…偽物を特定できたか?」


「はい…ざっと50人以上かと」


「やはりな…通常の高校ではありえない。やはり我が主人の元学校というだけはあるな」


暗い地下のとある部屋。広いが真ん中に、机とモニターがものすごい数並んでいるのですこし狭く感じる。

そのモニター1台1台に作業員らしき人物が座っている。


「一番偽物と怪しいやつから叩くぞ。候補を挙げろ」


「了解。まずは、田中俊邦。米田雄二、菅優里香そして塚本蓮となっております」


「そうか…なら決行はー…2週間後としよう。それまでに必要な物を用意しろ!」


「「「「「ハッ!!!!」」」」」


闇堕ちした者を束ねるグラディエーター。その組織を

『オーバーロード』と呼ぶ。



オーバーロードは能力者を排除し、世界を闇堕ちした能力者で満たすことが目的である。



なかでも超能力者を真っ先に排除する。


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