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人間というもの  作者: 国見あや
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沈黙から再開へ

J氏の傷害事件は管轄の警察署が何も進めることなく半年以上が過ぎた。


J氏の虎ノ門の顧問弁護士はこの傷害事件を殺人未遂事件として受け止めている。


真実はひとつのみ。


末っ子の弟Z氏がJ氏をP氏とA女が住む100坪の敷地の平屋の親族が集まる6畳の畳部屋で、J氏の肩に触れた途端J氏をひっくり返して

羽交い締めにして馬乗りになって二時間に渡り暴行をした、という事実。


認知症のJ氏の弟P氏は状況が分からず、Z氏の言われるがままに兄、現在長兄であるJ氏の両足を押さえ暴行に加担してしまった。


その事実、真実があったとしても、今、全く反対の供述がZ氏によって警察署や弁護士に語られている。


健康なZ氏はP氏を連れて所属する教会のミサに、主日のミサに与っている。


教会に行くことができないJ氏の代わりに娘である私、千夏は毎回毎日祈っている。


神はご自分でご自分の愛するものをお決めになる、ことを信じて。


あなた方の兄弟が不幸であるとき、あなたも同じように不幸なのです。

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