イジメ
新しくやってきた華園さんと仲良くしようとみんな一生懸命だった。
でも、わたしはしなかった、みたいな
だって、めんどくさいし、転校してきただけでちやほやされて、鼻持ちならないから
私はその日、華園さんに嫌がらせをした
梓と舞は止めたけど、私はやってしまった。
華園さんにしたこと・・・
それは、華園さんにシカトすることだった。
ある日、華園さんは、教科書を忘れてきた。
ばかじゃん、と内心思ったけど、あえて言わなかった。
だって言ったらシカトにならないから。
華園さんは『教科書みせて?』と言って来る。
無視無視。ここには私しかいないの。華園なんて奴いるわけない。
結局見せないで授業は終わった。
それから華園さんは私に敵意をむき出しにするようになった。
そして・・・
翌日登校して教室に入ると、黒板に大きく、赤いチョークで、
沢井ちひろは死んだ。
ご愁傷様です。
と書かれてあった。
机には、菊の花。
(なにこれ・・・?)
そして、私は華園さんに聞いた。
『ねえ・・・・どうしてあんな事するのよ?』
『は?意味わかんなーい。』
『ちょっといい加減にしてよ・・・。菊の花はなんなのよ?』
すると、華園さんは、いきなり、ついてきて。とだけ言うと屋上へと向かって走り出す。
『そっちは屋上・・・・』
『いいから早く』
屋上のドアを開けると、フェンスのないところまで私は連れて行かれた。
まさか・・・・
おそかった。
わたしはもう空を飛んでいた。
いや・・・正確には頭から落ちていった。
落ちる瞬間、華園さんの悪魔のような微笑みが目にうつった。
これで、終わりなんだとはっきりとわかった・・・