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第71話 ゲート前

 メルヴィアと共に部隊へ戻ると、魔術師だけでなく騎士たちも地面に座り込んで休んでいた。

 シアだけが椅子に腰掛けており、そのそばにはナズリーが地面に座っている。

 どうやら休憩に入っているらしい。このまま前方の危険生物をやり過ごすつもりのようだ。


「シア。前方の危険生物はどうなったかしら?」


 メルヴィアが声をかけると、シアはすぐに答えた。


「変わらずまっすぐ進んでいます。あと10分ぐらい待てば通り過ぎていきます」


「そう。では、それまで休憩ね」

 メルヴィアはそう言うと、また来た道を戻り始めた。


「あ、おい。どこ行くんだ?」


 ハヤトが慌てて声をかける。


「ちょっとその辺歩いてくるわ。あんたはここで休んでなさい」


 そう言い残し、メルヴィアはハヤトの制止を振り切るようにして遠ざかっていった。

 ハヤトがあとを追おうとすると、シアの静かな声が背後からかかる。

 

「ハヤトさん。ゲートに入れば休む機会があるかわかりません。いまは体を休めておいてください」


「――ああ」

 

 その言葉に、ハヤトは立ち止まった。

 たしかに無駄な体力を使うわけにはいかない。騎士たちでさえ座って体力を温存しているのだ。

 なぜメルヴィアが休まないのかはわからないが、自分はここで休んでおいたほうがいい――そう思い直したハヤトは、首から下げていた銃を外し、ほかのものたちにならって地面に腰を下ろした。


 メルヴィアはというと、騎士たちの囲いを抜け、どんどん遠ざかっていった。

 どこまでいくのかと、ぼんやりと彼女の背中を目で追っていると、シアが話しかけてきた。


「訓練のほうはどうですか、ハヤトさん」


 ハヤトが振り向くと、シアが椅子に腰掛け、こちらを見ていた。


「近距離で相手が止まっているなら、だいたい当てられるようになったかな。でも、こちらが動いた直後だとまだうまく当てられない。あと、相手が動いている場合の訓練はこれからだな」


「そうですか」

 

 いつもの気のない返事が返ってくる。

 次の言葉を待ってみたが、たっぷり10回呼吸しても何も言ってこない。

 耐えかねたハヤトが先に口を開いた。


「あのさ、ゲートを攻略できたらさ、最下層の装置から転送物質が取れるんだよな」


「はい」


 思いつきで喋り始めたせいで、自分でも何を言おうとしているのか、わかっていなかった。

 けれど、次の言葉は自然と口から出た。


「じゃあさ、その転送物質を使って、俺は元の世界に帰ってもいいのか?」


 言ってしまった――。

 聞きづらいことを、こんな場で皆の前で聞いてしまった。後悔が胸をよぎる。

 ベースキャンプに戻ってから、もっと落ち着いたときに尋ねればよかった。


 シアはすぐには答えなかった。

 じっとハヤトを見つめるその姿には、さきほどまでの無関心さはすっかり消え去っていた。

 

「ああ、いや、すぐ帰るって決めてるわけじゃないんだけどさ。選択肢としてあるのかなと思って……」

 

 ハヤトは慌てて取り繕った。

 ふと気がつくと、シアだけでなく、周囲の人々の視線が自分に集まっているようだった。

 背中にじっとりと嫌な汗が流れるのを感じる。


 シアが静かに口を開いた。


「ハヤトさんを無事に元の世界に戻すことを約束しました。ですから、ハヤトさんが望むのであれば、帰っていただいても構いません。ただ――」


 そこで一度言葉を切り、一呼吸してから続ける。


「私たちに力を貸してくださるというのであれば、こんなにうれしいことはありません」


 シアの真っ直ぐな瞳に見つめられると、不思議と力になりたいという気持ちが湧き上がってくる。


「ああ、そうだな。せっかく銃の練習もしたし、もう少し残ってみてもいいかもな。少し考えてみるよ」


 自分でも驚くほど自然に、そんな言葉が口をついて出ていた。

 

「はい。よろしくご検討ください」

 

 シアが丁寧に頭を下げると、会話は途切れた。


 その後、とくに言葉を交わすこともなく、ハヤトは地面に腰を下ろしたまま休息を続けた。

 しばらくしてメルヴィアが戻ってくると、再び部隊は出発することになった。


 メルヴィアがいなかったせいで、シアと会話をする羽目になり、つい余計なことを口走ってしまったのだ。

 そう考えたハヤトはメルヴィアを睨んだが、メルヴィアはただ首を傾げるだけだった。


 


 休憩後の移動は順調だった。

 前方の危険生物を無事にやり過ごし、その後もシアの索敵のおかげで不要な戦いを避けながら進んでいった。

 そしてついに、ゲート近くまでたどり着いた。


 林を抜けた一行は足を止める。その先には平原が広がり、少し先に山が見えていた。


 隊長らしき騎士がシアに状況を説明する。


「ここから1キロ先、山の麓にゲート入り口があります。入り口には特に見張りのようなものはいません。魔法生命体であるためか、これまで組織的な動きは確認されていません」


 兜をかぶっているため顔は見えないが、声からしてラダンだろう。

 この間の食料採取の際に一緒だった部隊長の騎士だ。

 口うるさい男だが、Aランクの危険生物に遭遇したときの手際を見るに、隊長になるだけの資質はあるように思えた。


「わかりました。メルヴィア、どうしますか?」

 

 シアがメルヴィアに話を振る。


「ゲート突入班および魔術師は昼食休憩。待機班の騎士は周辺警戒。そのうち3人はゲート入り口の監視を担当すること。こんなところかしらね」


 メルヴィアの指示に、シアはうなずき皆に告げた。

 

「それでは突入班の方は昼食休憩に入ってください。待機班の方は周辺警戒とゲートの監視をお願いします」


 騎士たちの半分が散っていく。どうやらゲートに突入するのは半数の騎士だけらしい。

 一方で、残ったものたちは思い思いの場所に腰を下ろし、昼食の用意を始めていた。


「さて、俺らも飯にするか」

 

 ハヤトはメルヴィアに声をかける。


「シアたちと一緒に食うのか?」


「いいえ。あそこで食べるわ」


「は? あれに登るのか?」

 

 メルヴィアが指す方向に顔を向けると、切り立った丘がそびえ立っていた。

 上に登れば見晴らしは良さそうだが、並の体力では登るのは厳しそうだ。


「裏に回れば緩い斜面があるわ。ほら――」

 

 そう言ってメルヴィアが顎で示す。


 見上げると、丘の上にもうひとりのメルヴィアが立っていた。こちらに手を振っている。


「見ないと思ったら、周囲の探索をさせていたのか」

 

 本体が安全な場所にいながら、別行動ができるのがマジックドールの最大の利点だ。

 こうして周囲の探索に使えるだけでなく、ゲート内では先頭を歩かせることで安全に進むこともできるだろう。


 これまでベースキャンプ内では会議に代理で出席させる程度の使い方しかしていなかったようだが、マジックドールの真価はこうしたゲート攻略でこそ発揮されるのだろう。

 ハヤトはそんなことを考えながら、丘の上にいるもうひとりのメルヴィアを見上げていた。


「さあ、行くわよ」

 

 メルヴィアの言葉に従い、ハヤトはその後ろについて丘の裏側へ向かい始めた。


 ふと視界の隅に、少し離れた木陰で弁当を広げているユーリとその同僚の魔術師たちの姿が目に入った。


「あ、ちょっと先行っててくれ。すぐ追いつくから」

 

 ハヤトはメルヴィアに声をかけ、足を止めるとユーリたちのほうへ向かった。


 近づくと、先にユーリのほうから声をかけてきた。


「ハヤトさん、一緒にご飯を食べますか?」


「ああ、いや、俺たちあの丘の上で昼飯にするんだけど、ユーリたちもどうかなって」


 ハヤトが提案すると、ユーリは少し困ったような顔をして答えた。


「……疲れているので、ここで食べます」


 彼女の表情には、ひどく疲れた様子がにじんでいた。これまでの行軍が相当に厳しかったのだろう。

 

「そっか。ほかの人はどう?」

 

 一応、ほかの魔術師たちにも声をかけてみたが、皆無言で首を振るばかりだった。


「うん。じゃ、またあとで!」

 

 ハヤトは軽く手を振り、その場を離れた。駆け足でメルヴィアに追いつきながら、ふと考える。


 たぶん、上司であるメルヴィアと一緒に食事をしたくないのだろう。

 以前、ミリアがシアと食事をしたときも、ひたすら無言だったことを思い出す。おそらく気が休まらなかったに違いない。


 メルヴィアはシアを呼び捨てにするくらいの地位にある。

 それだけに、ユーリたちも余計な気遣いを強いられるのだろう。

 そう考えると、無理に誘うべきではなかったかもしれないとハヤトは反省した。

 



 丘の裏側に回ると、緩やかな斜面が続いており、ハヤトとメルヴィアはそこから丘の上を目指して登り始めた。


 登りながら、ハヤトはふと疑問を口にする。


「なんでみんなと一緒に食べないんだ? 離れて食ってたら危ないだろ」


 たしかに、騎士たちの一部が周囲を警戒しているとはいえ、それはシアたちがいる丘の下での話だ。

 この丘の上で悠長に飯など食っていたら、危険生物に奇襲される可能性もある。


「大丈夫よ」


 メルヴィアは軽く肩をすくめて答えた。


「さっきシアが周辺に危険生物らしきものがいないって確認していたでしょ。それに、丘の上は見晴らしがいいから、そこで食べたら気持ちいいわよ」

 

 遊びで来ているわけではないのだから、見晴らしなどどうでもいい――ハヤトはそう思ったが、言葉にはしなかった。


 代わりに、後ろを振り返ってみる。

 この斜面には障害物がなく、たしかに危険生物の接近を簡単に察知できそうだ。

 もし何かが登ってきたとしても、メルヴィアなら簡単に倒すことができるだろう。


 それなら、気にしてもしかたがない――そう考え直し、ハヤトは黙ってメルヴィアについていくことにした。


 丘の上にたどり着くと、待っていたメルヴィアがにこやかに手を振って出迎えた。


「はあい。いらっしゃーい」


 ハヤトが苦笑しながら近づくと、そのメルヴィアが丘の端を指さす。


「ほら、こっちに来なさい。見晴らしがいいわよ」


 その言葉に誘われて丘の端に近づくと、ハヤトの目の前に広がる壮大な光景が飛び込んできた。


「おお、本当だ」


 正面には地平線まで続く平原が広がり、陽の光を浴びて金色に輝いている。

 風に揺れる草が作る波のようなうねりに、ハヤトはしばし目を奪われた。


 視線を左へ移すと、少し先に山がそびえている。

 荒々しくも堂々としたその山は、青みがかった斜面が陽光を受けてわずかに輝いている。

 山の方向から心地よい風が吹き抜け、ハヤトの頬を優しく撫でていった。


 背後を振り返れば、さきほど抜けてきた林が広がっている。

 木々の濃い緑は、平原の光に取り残されたかのようにひっそりと佇み、その静寂の中で、鳥たちのかすかなさえずりが耳に届いた。


 しばらく風景に見入っていると、いつの間にかメルヴィアが弁当を広げていた。

 ふたりのメルヴィアが並んで座り、どっちが本物かわからない。


「「さ、ご飯にしましょ」」


 仲良くハモるふたり。


「ほんと、区別つかんな、おまえら」

 

 ハヤトは苦笑しながら、メルヴィアの前に腰を下ろして弁当を広げる。


「「どっちが本物でしょうか?」」


「そんなの簡単だ。――おまえだ」


 ハヤトが片方を指差すと、メルヴィアが目を丸くした。


「え、なんでわかったの?」


「そりゃわかるだろ……」

 

 パンを口にくわえたまま喋るメルヴィアを見て、ハヤトは呆れ顔をする。

 

「あ……。言っとくけど、マジックドールだって、ものを食べるぐらいはできるんだからね」


「ふーん。でも今回はおまえが本物だ。そうだな?」


「ふん。いまのはわざとヒントをあげたんだから。いつも外してちゃかわいそうだったし」


 子供じみた負け惜しみを言うメルヴィアを横目に、ハヤトは自分の弁当を広げた。

 

 エルルが用意してくれた弁当だ。

 黒パンに野菜とハムを挟んだサンドイッチ。多少硬いが、その素朴な味わいがうまい。

 エルルが作ってくれたと思うと、なおさらおいしく感じられた。


 目の前には青い空と果てしなく広がる金色の平原。

 壮大な風景を前にして食べる飯は格別だ。ハヤトはその美しい景色に目をやりながら、満足げにサンドイッチをかじった。

 

「景色だけはいいわよね。この大地も」

 

 メルヴィアが、目の前に広がる平原を眺めながらつぶやく。


「そうだな。あと飯も悪くない」

 

 ハヤトは手元のサンドイッチをかじりながら答えた。


「昨晩の料理はどうだった? 私の故郷の料理よ。素材の半分はここで取れたものだけど」


「あれはうまかったな。ゲート攻略に成功したらまた食わせてくれよ」


 だが、メルヴィアは首を横に振った。


「そうはいかないわ。私の保有していた食材を全部使っちゃったんだから。今後の食事は支給されるものだけよ」


 そういえば、昨晩そんなことを言っていたかもしれない。

 それでも、支給される食事といっても、自分が普段食べているものよりはずっと良いのだろう。

 ハヤトは、メルヴィアが食べている白パンを見ながらそう思った。

 

 しばらく風景を楽しみながら食事をしていたが、やがて話題はゲート攻略へと移っていった。

 そこでハヤトはふと気づいた。メルヴィアが杖を持っていないことに――。


 ほかの魔術師たちは皆、杖を持っている。

 ミリアは以前、杖を落とした際に魔法の威力が落ちていたようだった。魔術師にとって杖は必須のものではないのか?


「杖は必須というわけではないわ」


 尋ねるとその疑問に、メルヴィアが答えてくれた。


「魔法を発動させるとき、意識を集中させるための道具があったほうがやりやすいのは確かよ。攻撃魔法を飛ばすのなら、杖はその発射体として意識を集中させやすいわ。でも、杖じゃなくても手を使う人もいるわね」


 ハヤトはさきほどの戦いを思い出した。

 テンタクルズを倒したとき、メルヴィアは手すら使っていなかったように見える。

 それどころか、魔法の詠唱すらしていなかったのではないか――。


「魔法の詠唱もね、意識を集中させるための手段でしかないわ。必ずしも唱える必要はないの。すばやく発動させたければ、むしろ詠唱なしのほうがいいわね」


 杖も身振りも詠唱も、あったほうがいい。

 だが、それらがなくても魔法は発動できる。

 メルヴィアほどの魔術師ともなると、全部なくても困らないということか。


「私だって呪文を詠唱するときもあるわよ。でも攻撃魔法は敵を倒せればいいだけだから、適当でいいのよ。身振りも詠唱も全部飛ばして発動させたほうが隙がない分、いいわ」


 戦闘力53万を誇る魔術師――メルヴィア。

 彼女だからこそ可能な戦い方なのだろう。頼もしいこと、この上ない――ハヤトはそう感じた。

 


 


 食事休憩を終え、丘を下りる。

 片方のメルヴィアは、そのまま山のほうへ向かって歩いていき、もう一方のメルヴィアとハヤトは部隊のいる場所へ戻った。


 部隊の中心部では、人垣ができていた。

 近づくと、人の隙間から地面に横たわるナズリーの姿が見えた。


「どうしたんだろう」


「なにかしらね」


 隣のメルヴィアに尋ねても、当然ながら答えはない。

 ハヤトたちがさらに近づくと、周囲の人々が自然と道を開けた。


 ナズリーの顔は蒼白で、ところどころ赤みが差している。

 額には汗が滲み、革鎧の襟元も汗で湿っているのがわかる。

 彼女の胸は浅く不規則に上下し、苦しそうな息遣いがかすかに聞こえた。


 そのそばにはシアが片膝をついて見守っている。


「シア、どうしたの?」

 

 メルヴィアが声をかけると、シアはゆっくり立ち上がり、答えた。


「ナズが急に倒れました。発熱もしています」


 その言葉に、メルヴィアの表情が険しくなる。

 

「シア、ナズリーから離れなさい。この症状は、最近広がっている熱病である可能性があるわ」


 熱病――。

 兵士団の間で以前から少しずつ広がっているという話をハヤトも聞いていた。

 ただ、身近な人が感染したわけではなかったため、これまで深く気にすることはなかった。

 それが、シアの護衛であるナズリーに起きるとは――驚きと不安が胸をよぎる。


「みんな、離れなさい」


 メルヴィアは周囲にいる人々にも下がるよう促した。


「ほら、あんたも下がりなさい」

 

 ハヤトも指示に従い、ナズリーから距離を取る。


 離れて見守る中で、ハヤトはユーリに話を聞いてみた。

 ユーリによれば、ナズリーはほとんど食事を取らず、食後に倒れたらしい。

 

 メルヴィアはシアとしばらく話し込んでいたが、やがて部隊に向かって出発を宣告した。

 ナズリーも立ち上がり、歩き出したものの、明らかに苦しそうな様子だった。

 どうにかゲート前までついてきたが、これ以上は無理だと判断され、ナズリーは予定を変更し、待機部隊と共に地上で待つことになった。



 

 ゲートに突入するのは、シア、メルヴィア、ハヤトに加え、ユーナ以下の魔術師4名とラダン率いる騎士9名。

 残り騎士10人と魔術師2名は、ゲート入り口の監視と、外からゲート内に戻ろうとする危険生物の排除を担当する。

 ナズリーの看病も彼らに任された。


 突入部隊はゲート攻略の準備を始めた。

 重いバックパックは地上に置き、最低限の物資だけを詰めた小さなリュックを背負う。

 

 ハヤトは、リュックに軽い食料や水のほか、予備のマガジンをできるだけ詰め込み、迷彩服のポケットにもマガジンを入れて、すぐ取り出せるようにした。


 準備が整うと、突入部隊はゲート入り口へと歩き出した。

 その足音は重々しく、誰も口を開かない。

 ゲートに近づくにつれ、ひんやりとした風が頬を撫でる。

 緊張感が空気を一層張り詰めたものにしていた。


(これが最後になる可能性だってある――)


 そんな考えが一瞬脳裏をよぎり、ハヤトは小さく首を振った。


「いや、大丈夫だ……」


 自分に言い聞かせるように、ハヤトはリュックのストラップを握る手に力を込めた。


 

 

・ゲート突入部隊:17名

 シア        生存

 メルヴィア     生存

  ハヤト      生存

  魔術師団(4名) 健在

   ユーナ     生存

 ラダン       生存

  騎士団(9名)  健在


・待機部隊:13名

 魔術団(2名)   健在

 騎士団(10名)  健在

  ナズリー     生存(発病中)

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