第63話 新たなゲート
7階層、シアの部屋の横に作られた会議室。
いつものようにラダンは、上司である騎士団長ゼノンおよび同僚騎士テオドールと共に席についていた。
この御前会議には調査隊のスケジュール次第で参加者が変わるため、テオドールと一緒に出席するのは久しぶりだった。
部屋にはまだシアの姿はなく、メルヴィアの人形が片隅でじっと待機している。
ラダンはその人形が視界に入らないよう、意識的に顔をそむけていた。
だが、そのせいで向かいに座る人物に視線が吸い寄せられる。
――エレオ。
ラダンの記憶にある名と彼女の姿が一致する。マドールと同郷で、まだ18歳にも満たない若い魔術師だ。
つい最近、ミリアに代わって参謀となり、この御前会議に参加するようになった。
自然と目が彼女の服装に向かう。
裾の長いスカートには鮮やかな刺繍が施され、あどけない少女の雰囲気が漂う。
市場帰りの町娘といった印象で、魔術師としての自覚など微塵も感じられない。
ラダンの眉間に皺が寄る。
平民の服装で御前会議に出席するなど、普通では考えられない行動だ。
この場の重みを、彼女は全く理解していないのではないか――そう思わずにはいられなかった。
だが、ラダンは思い直す。
エレオが出身地とする自由都市国家群――そこには貴族制度が存在しない。
市民は平等で、服装に身分や格式を示す意味はない。好きな服を選び、好きなように生きる文化だ。
それを考えれば、彼女がこの場に相応しい服装を意識していないのも無理はない。
とはいえ、やはり釈然としない。
ラダンやテオドールが着用する騎士の礼装――黒いズボン、灰色のシャツ、その上に金の装飾が施された黒地の上着――は、この会議室において格式と役割を象徴するものだ。
隣のマドールもエレオと同郷ながら、この場にふさわしい服装を選んでいる。
そこまでは求めないとしても、前参謀であったミリアのように魔術師の正装――ローブを着用すべきではないか。
エレオは王国出身の魔術師とは異なり、妙に愛想が良い。
その点ではマドールに似ているが、いまの彼女は肩を落とし、眉をひそめ、縮こまっていた。
全身で「ここにいたくない」と言わんばかりの様子だ。
なんとも無様な姿だ――そう思うラダンだったが、ふと、自分もそう見えているのではないかと気づき、はっとした。
慌てて姿勢を正す。小さく息を吐き、意識的に背筋を伸ばした。胸を張り、肩を軽く後ろに引く。
無意識に曲がっていた腰を直し、足をしっかりと地面につける感覚を確認する。
姿勢を整えると、ほんの少しだけ心が落ち着いた。
視界に入るエレオの服装が気にならなくなり、彼女の置かれた状況を考える余裕が生まれたように思えた。
そのとき、机が微かに揺れだした。
ラダンは眉をひそめる。
姿勢を正して心を落ち着けたはずなのに、足元に伝わる微かな揺れが集中を乱す。
最初は気のせいかと思ったが、机がかすかに震え続けていることに気づき、隣をちらりと見た。
テオドールだ。
彼は腕を組んだまま椅子にもたれ、片足を忙しなく揺らしている。
その動きが机や椅子を通じてラダンにまで伝わり、小さな地震のように揺れを引き起こしていた。
「相変わらず、落ち着きがないな……」
ラダンは心の中で小さく毒づく。せっかく整えた心が、その細かい振動にじわじわと削られていく。
耳にはカタカタという音が微かに響き、不快なリズムを刻む。
ラダンは隣のテオドールを横目で睨む。
彼は現場では頼れる指揮官だ。的確な判断力と迅速な対応力を備え、部下からの信頼も厚い。
だが、会議室に座らせると途端にその能力が霞む。
いや、この御前会議が特別なのだ。
そのことはラダンも重々承知している。
それでもなお、テオドールの会議での姿は目に余った。
ラダンが内心でため息をついていると、ドアが開く音がした。
視線を向けると、シアが近衛のナズリーを伴って部屋に入ってくる。
「みなさん、おまたせしてすみません」
シアが椅子に座る前に軽く頭を下げた。
「いえ。姫殿下には朝方まで負傷者の治療をしていただき、感謝しております。騎士団を代表してお礼を申し上げます」
ゼノンが立ち上がり、深々と頭を下げる。
ラダンとテオドールも慌てて立ち上がり、ゼノンに倣って一礼する。
「よいのです。それが私の役割なのですから」
シアの声は優しく、しかしその顔には疲労の色が濃く刻まれていた。
奇跡の癒やしと称される回復魔法。その代償として、術者自身に多大な負担がかかることは周知の事実だ。
ラダンは改めて心の中で感謝を捧げる。
彼女がいなければ、騎士団の損失はさらに大きなものとなっていただろう。
全員が席につくと、マドールが会議の開始を宣言した。
本来は魔術師団側からの状況分析報告から始まるのが通例だが、この日は昨晩帰還した調査隊の状況確認から始まった。
「シア様のご尽力のおかげで、幸いにも死者を出さずに済みました。とはいえ、シア様が体を修復してくださったものの、体力をだいぶ消耗しているため、数日は安静にする必要があります」
シアは静かにうなずき、疲れの色が浮かぶ顔をわずかに下げた。
場が沈黙に包まれたあと、マドールが慎重に切り出す。
「さて、調査隊の持ち帰った情報ですが、ベースキャンプの北東に半日の距離に新たなゲートが確認されました」
この場に驚いた様子を見せるものはいなかった。主要メンバーにはすでに情報が伝えられていたからだろう。
ラダンも詳しい内容は知らなかったが、新たなゲートの発見については耳にしていた。
「新たに見つかったゲートは、ゲート3と呼称します」
ゲート3――三番目に発見されたゲート。
ゲート1は陥落済みであり、勇者のみが扱えるという「銃」が発見された場所だ。
ゲート2は現在も調査が続く虫の巣窟。そして、このベースキャンプ自体も元はゲートであり、あえて呼ぶならばゲート0となるだろう。
マドールは穏やかながらも緊張感を孕んだ声で続ける。
「新たに発見されたゲートは、ここからわずか半日の距離です。ゲートから湧き出す危険生物はしだいに活動範囲を広げる傾向にあります。早急に対応しなければ、やがてベースキャンプに到達する可能性も否定できません」
その言葉に場が引き締まる。
しかし、ラダンはある疑問が浮かび、静かに手を挙げた。
「ちょっといいだろうか?」
マドールが視線を向け、どうぞと促す。
ラダンは周囲を見渡しつつ、丁寧に尋ねる。
「そんな近い場所にあるのに、なぜこれまで発見されなかったのか?」
その瞬間、テオドールが勢いよく口を挟んできた。
「そうだ! 我々は魔術師団の計画に従って調査をしてきた! もし見落としがあったとしたら、魔術師団側のミスだろう!」
テオドールの声は強く響き、空気がわずかに重くなる。
エレオは居心地が悪そうに身じろぎし、顔を伏せたままさらに縮こまる。
一方、マドールは微笑みを崩さず、落ち着いた口調で応じた。
「いい質問です。もちろん、調査は周到に進めておりました。このベースキャンプ周辺に危険なものがないかどうか、念入りに確認してきたのは言うまでもありません」
「では、なぜ今回のゲートを見つけられなかったのか?」
テオドールは食い下がるように詰め寄る。
マドールは答えを急がず、わずかに視線を下げて考えるようなしぐさを見せたあと、柔らかく微笑んだ。
「ゲートそのものは、地下に伸びる大規模な洞窟です。発見は非常に困難です。しかし、周辺に分布する動植物や危険生物を分析することで、ゲートの存在を推測することができます」
「それなら、魔術師団が見落としたということではないのか?」
テオドールの声が荒くなる。
「いいえ」
マドールは冷静に首を振る。
「当該地域の動植物や危険生物の分布を分析した結果、これまでの調査では、この辺りと特に差異は見られませんでした。つまり――」
マドールが少し間を置いてから断言した。
「新たにゲートが開いた、ということでしょう」
その言葉に、ラダンは息を呑んだ。
そんなことが本当に起こりうるのだろうか?
テオドールが即座に反応する。
「ゲートが開く? そんなに簡単にゲートが湧いてくるものなのか?」
「ゲートはもともとあの地域に存在していたと考えられます。ただし、その出入り口は存在していなかった。それが、この間の大きな地震で地表近くが崩れ、ゲートが地上に繋がったのだと思います」
「ほう。では我々の責任ではないわけだな」
テオドールが満足げに腕を組む。その態度は、どこか勝ち誇ったようにも見えた。
しかし、ラダンの違和感は消えない。そんな結論で片づけていいはずがない。
「ちょっと待ってほしい」
ラダンは片手を挙げながら声を上げた。
「なんでしょうか?」
マドールは変わらず冷静だ。背筋を正し、まるで学者の講義のように落ち着いた口調で答える。
「ゲートの入り口が塞がれていたというが、そんなことがありうるのか?」
「それは興味深い質問ですね」
マドールは穏やかな笑みを浮かべながら、言葉を選ぶように少し考える仕草を見せたあと、丁寧に答えた。
「ゲートと呼んでいる巨大な洞窟が何なのか、我々はまだ完全には理解していません。ただひとつたしかなのは、その最深部にある『装置』――異世界への扉を開くとされる物体――が存在するということです。その周囲に異常なほど濃密な魔力が充満していることも観測されています」
「その『装置』は古代文明を築いたものたちが作ったものではないのか?」
ラダンは椅子から少し身を乗り出して尋ねた。
マドールは一瞬視線を合わせると、再び柔らかい微笑みを浮かべた。
「その仮説は有力です。ただし、いくつか説明がつかない点もあります」
「具体的には?」
「まず、ゲート全体があまりに無秩序で広大だということです。人が意図して作ったとするには非効率的な構造です。また、その『装置』が、自然と地面に融合しているかのような形状をしている点も謎です。人工物というより、まるで地面から生えてきたかのように見えるのです」
マドールの説明に、ラダンは考え込む。
一方、隣のテオドールは眉間に皺を寄せ、足を揺らし始めた。机に伝わる微かな振動が、部屋の静寂に不快なリズムを刻む。
「つまり、マドール殿はゲートが自然に発生したものだと考えているのか?」
ラダンが問い詰めるように尋ねると、マドールはわずかに肩をすくめた。
「その可能性も排除できない、ということです。濃密な魔力が集まる場所では、古来より人智を超えた現象が確認されています。この大陸の魔力は、我々がいた大陸とは質的にも量的にも明らかに違います。そのため地下では、その魔力が局所的に蓄積し、臨界点を超えた結果として『装置』が発生した、という仮説も成り立ちます」
「自然にできたにしては、精巧すぎる気もするが……」
ラダンの指摘に、マドールは小さくうなずいた。
「自然は侮れませんよ。たとえば完璧な正方形や球体が自然に形成されることもあります。それに魔力が加われば、より精巧な構造物が生じたとしても不思議はありません」
それまでラダンとマドールのやり取りをつまらなさそうに聞いていたテオドールが、話を切り上げようと苛立った口調で口を挟んだ。
「ふん。『装置』が人工でも自然に発生したものでも、どっちでもいいだろう」
ラダンはテオドールに視線を向けた。
足元から伝わる振動が、彼の苛立ちを物語っていた。
「そうですね」
マドールはテオドールを見やり、冷静にうなずく。
「我々魔術師団の結論は、何らかの理由で閉じていたゲートが、先日の地震によって崩れ、地上に出入り口ができたということです」
「うむ。あの地震だな。でかかったな」
テオドールがしみじみとうなずく。
ラダンもその説明でひとまず納得することにした。
ゲートの発生理由が何であれ、地下で閉鎖されていた空間が地震によって地上に繋がったという説明はもっともらしく聞こえた。
「さて、問題はこのゲート3をどうするか、です」
マドールは柔らかな笑みを浮かべたまま、視線を周囲に巡らせた。
その様子を見たテオドールが、不機嫌そうに顔をしかめる。
「うん? どうするって、調査するしかないだろう?」
苛立った声でテオドールが言う。
その声には議論を早く終わらせたい気配が感じられたが、マドールはその態度に動じることなく柔和な姿勢を保った。
「もちろん調査はします。しかし、今回見つかった危険生物は魔力を糧に生きる魔法生命体の可能性が高いと考えています」
「ふん。南の泥人形のようなやつらか」
「そうです。しかし、魔法生命体は食事を必要としないため、ゲート2で行っているような出入り口の監視――ゲート内部に運び込まれる食料から内部の個体数を推定する方法は、今回は使えません」
「では、監視しても無駄だと言うのか?」
テオドールが椅子の背にもたれながら、皮肉っぽく言った。
「いいえ」
マドールは静かに首を振った。
「監視には別の目的があります。どのような種類の危険生物が存在しているのか、それを確認することができます。それは今後の対策を立てるうえで非常に重要です」
テオドールが黙り込むと、マドールはさらに続けた。
「ですから、至急調査を進めるべきです。ゲート2の調査は継続しつつ、新たなゲート3の調査を優先します。一時的にほかの調査を休止してでも、ここに集中すべきです」
「ふむ。妥当だな」
ようやく納得したのか、テオドールが短くうなずく。
ラダンも、その結論にはとくに異論はなかった。
マドールは、周囲から反対の声が上がらないことを確かめると、冷静な口調で話を進めた。
「まずは、どのような危険生物がいるのか、そしてそれが周辺にどれほど広がっているのかを確認する必要があります」
「ゲートの浅い層ぐらいは潜ってみるべきか?」
ラダンが慎重に問う。
その言葉に、マドールは一瞬間を置き、首を横に振った。
「いいえ。やめておきましょう。今回確認された新種の危険生物は、酸を飛ばしてきます。その酸は極めて強力で、魔力を通した剣や鎧でも短時間しか腐食を防げませんでした」
室内が一瞬静まり返る。
調査隊の報告によると、騎士のひとりが鎧ごと体を溶かされるという恐ろしい事態が発生したという。
調査隊仕様の軽量なチェインメイルだったが、この事態を考えると、騎士団の重厚なプレートメイルであっても安全とは言い難い。
マドールは静かに全員を見回し、ひと呼吸置いてから続ける。
「この危険生物は、騎士にとって非常に相性が悪い存在です。正確なランクは後日、実際に戦闘に参加した騎士の意見を聞いた上で決定しますが、暫定的にランクCとします。この評価について、騎士団から意見はありますか?」
ランクC――騎士ひとりでは対応が難しいとされる危険生物。
騎士たちにとっては、自分たちより強いと評価されているようで、あまり面白いものではない。
そのため、これまでにも何度も魔術師団と意見が対立してきた。
ランクB以上になると、明らかに騎士ひとりの力を超える存在となるため、さすがに異議は出なくなる。
しかし、ランクCは微妙なラインであり、実際に勝てるかどうかは騎士個々の能力次第だ。
ラダン自身としては、これまでランクCとされてきた危険生物に負ける気はしない。
一方で、中には危ういと感じさせる騎士も少なからず存在することも理解していた。
そうである以上、単独で戦うのを避ける基準としてランクCを設定するという魔術師団の判断には理がある。
それでも、毎回押し問答が発生する。この騒ぎは騎士の無駄なプライドなのだろうか――ラダンは心の中でそう自問した。
「異議はない。ランクCが妥当であろう」
ゼノンが毅然とした声で即答する。
その即答に、テオドールは少し驚いたように眉を動かしたが、ラダンはむしろ強く同意していた。
この危険生物は、ランクCでも上位に位置する。それがラダンの感想だ。
たとえ倒せたとしても、剣や鎧が破損してしまっては、次の戦いに支障をきたす。
そうした意味でも、複数の騎士で対応することで装備への被害を抑えるのが賢明だ。
マドールはゼノンの発言を受けて、再び柔らかくうなずく。
「では、新たな危険生物をランクCとして、調査隊にはこの基準に従って行動してもらいます。そして、この調査にはラダン殿のチームに当たっていただきたいと思いますが、よろしいですか?」
「ああ。そのつもりだった。問題ない」
ラダンは迷いなく答えた。
新しいゲートへの対策について、方針は決まった。
形式的にシアの了承を得たあと、会議は次の議題に移る。
だが、ラダンの思考はすでに会議室を離れ、新たなゲートに向かっていた。
どのような準備が必要か。調査隊のメンバーを入れ替えるべきだろうか。
いずれにしても、自分の隊から犠牲者を出すことだけは絶対に避ける――ラダンはそう心の中で固く誓った。
会議が終わり、シアとナズリーが部屋を出ていく。そのあとを、メルヴィアの人形が無言で続き、廊下へと消えていった。
ラダンは深く息を吐いた。
張り詰めた空気から解放され、ようやく肩の力が抜けるのを感じる。
「お疲れさまです」
マドールが声をかけながら、ラダンたちの横を通り過ぎ、部屋を出ていった。
その後ろを、新参謀のエレオが「おつかれさまです……」と、暗い顔で続く。
ラダンはエレオの姿を見送りながら、普段とのあまりの違いに眉をひそめた。
快活で明るい笑顔は消え失せ、肩を落とし、小さく縮こまるその姿は、この場に居続けること自体がどれほど辛いかを物語っているようだった。
会議中も、うつむいたまま誰とも目を合わせず、一言も発しないまま終わった。彼女にとって、この会議は自分らしさを失わせる場所なのだろう。
椅子にもたれたテオドールが、呆れたように言った。
「あの女、会議でまったく喋らんな。何のための参謀なんだか」
ラダンは横目で彼を見る。貧乏ゆすりはいつの間にか止まり、ようやく落ち着きを取り戻しているようだ。
「さっきまでの落ち着きのなさを棚に上げてよく言うな」と、ラダンは内心で思ったが、わざわざ口に出すつもりはなかった。
会議が終わり、重圧から解放されたいま、ラダン自身も平常心を取り戻しつつあった。テオドールに言い返す気力は、もはやない。
それにしても、マドールが会議中も変わらぬ穏やかな笑みを浮かべているのは、むしろ異常と言えるだろう。
「……いったいどういう神経をしているのか」
ラダンはそう内心でつぶやくと、深く息をついて肩を回し、凝り固まった身体をほぐした。
椅子から立ち上がったテオドールが、ラダンに向かって口を開く。
「あの参謀は変えたほうがいいんじゃないか?」
ラダンも立ち上がりながら、その言葉に同調するようにうなずいた。
「そうかもな」
エレオは今日に限らず、すべての御前会議で発言しない。
ミリアのように挑発的でない分、テオドールが反発して暴走することもなく、会議がスムーズに進む点では助かる。
だが、参謀として何もしていないのでは話にならない。
おそらく、彼女はミリアの謹慎が解けるまでのつなぎにすぎないのだろう――。
そう思いながら、ラダンは再び、あの挑発的で厄介なミリアが戻ってくることを想像し、こめかみを押さえたくなった。




