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闇夜の追撃  作者: マックス一郎
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バックアップ要員

色んな方々から連載についてメッセージをいただいたので、再開します。

宜しくお願い致します。

タウレッド王国、首都・トレード市外近辺

商業地域・ワトソン重工倉庫群

2025年3月末某日 午前11時50分頃


ノートルダムは虹彩認証をした後、厳重に警備されていた倉庫に入った。

広い空間に自動的に明かりが付いたので、そのまま倉庫の奥まで歩いた。

こんな巨大な建造物の中には3つのポッドと操作用のパネルが置いてあっただけだった。


ノートルダムは操作パネルの前に立ち、画面をタップした。

3つのポッドのドアが自動でゆっくりと開いた。中から窒素の白い煙が漏れていた。


「ムッシュ・ショーヴラン、土方さんとセニョール・デ・ラ・ベガ、おはようございますかな?」


裸の3人の男性がポッドから出てきた。

彼らは円卓同盟のバックアップ要員メンバーで以前ノートルダムが勧誘した猛者たちだった。


「何年経った、ミシェル?」


以前、旧フランス共和国市民全権大使と呼ばれていたシトワイヤン・ショーヴランは質問した。


「たったの10年だよ。それと今はマイケルを名乗っている。」


「予定の30年より早く起こされたのは理由はあるのだろうな?マイケル。」


土方歳三を名乗る日本人が質問した。


「もちろん、それは今から説明するよ。」


「ところで再起不能か死んだのは誰かな?」


ディエゴ・デ・ラ・ベガを名乗るスペイン系の男性が質問した。


「弱いカリオストロ、半端ものジキルとハイド、そしてイゴール君だね。」


「なんだ・・・お情けに入ったような輩じゃないか。」


「相変わらず評価が厳しいね、ショーヴラン氏。」


「イゴールはヴィクターの茶坊主ではないか?」


土方は嘘の驚きで話した。


「最近昇格したばかりでね・・・お気の毒に。」


同情の欠片や微塵もない皮肉たっぷりの口調でノートルダムが返事した。


「あの下品なハイドと臆病なジキルはいずれにせよ、そうなったなのだろう。」


デ・ラ・ベガは話した。


「スーパーマーケットの激安特売品みたいだし、1個購入で1個おまけの男だった。」


ショーヴランは付け加えた。


「いやいやいや、あれは半分以下だよ・・・激安特売品に失礼だろう。」


土方は皮肉と軽蔑が籠っている言葉を発した。


「やはり君たちは手厳しいな、彼らはあれで立派な円卓同盟のメンバーだったよ。」


ノートルダムは何の感情も籠ってない、棒読みのよう話した。


「思ってもないことを・・・」


デ・ラ・ベガは皮肉の籠った笑顔でノートルダムに言った。


「それでは着替えは用意してあるので、まずはそれをしてから説明しますね。」


「もったいぶるな、マイケル。今、ここで説明をしろ。」


ショーヴランは挑戦的な態度で要求した。


「まず着替えろ・・・俺の機嫌を損ねるなよ・・・お前たち・・・」


ノートルダムの顔が変形し、大きな牙だらけの口以外、無数の触手テンタクルファングを出した。3人の男は恐怖に襲われ、大人しく従った。


「用意出来たかな?」


3人の男は頷いた。


「実はさ、今は闇の評議会と戦争中なんだよ・・・何人かのか弱い吸血鬼のマスターどもがわが軍門に下ったのだが、皆さん、知っての通り・・・か弱くて、非力で咬ませ犬役にしかならん。」


「それで俺たち3人を起こしたわけですか?」


土方は質問した。


「はい、その通り。それで小島君たちが離反し、地下に封印されていたショーンを解放した。」


「小島って、あの南米の野蛮人のおかげで転化人インヒューマンになったマイケルの腰ぎんちゃくの男か?」


デ・ラ・ベガが聞いてきた。


「そうですよ。」


「それと・・・あの男、あの地下にいた男は解放されたか?」


ショーヴランは本気で驚いて、質問をした。


「そうです・・・解放されたのですよ。君たちにはその男と小島たちを葬ってもらいたい。」


「俺たち3人?」


デ・ラ・ベガは更に質問をした。


「はい。理由は単純明快だよ・・・君たちは強いからさ、強すぎて眠らざる得なくなったぐらい。死神族リーパーズの変異体である君たちなら小島たちを軽く殲滅できる上、開祖ファウンダーであるあの男を殺さずに捕まえることができる・・・以前のようにね。」


この3人は以前、ショーン卿を封印した実績があった。その時、円卓同盟を裏切った3人のメンバーを同時に封印した。


「わかった。で、どこに行けばいい?」


土方が質問した。


「ルリタニア王国の首都ストレルサウ市だよ。」


「エルフバーグ家の縄張りか?」


デ・ラ・ベガは呟いた。


「そうですよ・・・我々は滅ぼした闇の評議会の弱小のマスターだったクロロック伯爵の系統の生き残りを仕掛けたが、ショーンは彼らを滅ぼすでしょうからな・・・最悪な場合、オーバーライトきするかもよ。」


「それは困るな・・・」


土方が呟いた。


「取りあえず、簡単に説明をしたよ・・・君たちには早急発ってもらうよ。」


3人の男が頷き、了承した。


「それと君たちは知ってると思うのだが・・・あの地下の男の正体を・・・」


「イスカリオテのユダだろう?」


ショーヴランは思わず話した。


「流石・・・その事実に気づいてないメンバーもいるのにね。」


「俺たちは腕っぷしの脳筋ではないよ、マイケル。」


土方が話した。


「簡単な推測だった。」


デ・ラ・ベガが更に付け加えた。


ノートルダムは既にこれを想定していた。自分の能力スキルのおかげで複数の可能性のある未来を同時に知ることができるから。二人の剣士と一人の策略家は今の円卓同盟の最高戦力だった。


「コンドミニアムに行こう、旅立つ前に先ずは腹ごしらえだよ。」


マイケル・アラン・ド・ノートルダムはトレードマークの黒いタートルネックの首の部分を直しながら、不気味な笑顔を浮かべた。その後、4人は速足で円卓同盟のメンバー専用コンドミニアムへと向かった。




ヨーロッパ連合・イベリア半島北部

リッスンブール王国・首都ルレンベルク市

ルレンベルク王宮殿内、マスターの寝室


カーミラ女公爵に噛まれた植田緑は大きなベッドに横たわっていた。

オーバーライトきされ、南米人の系統から優雅な系統になったと感じた。

先ほどシャワーを浴びて、この大きな寝室へ連れて来られた。


彼女の白髪になっていた髪はキャラメル色になり、目も同じようになった。

カーミラ女公爵のほとんどの眷属が女性だったし、全員は美しかった。

横たわっていた植田緑は下唇を噛み、喘ぎ声を出し、赤面していた。


その時、女主マスターはベッドにかけらてた純白なシーツからは顔を出した。


「どうしたのでしょうか?緑さん。」


「ああ・・・気持ちいいのです・・・わがマスター・・・」


「そうですか・・・ならばわらわはもっと気持ち良くしてあげよ・・・」


カーミラ女公爵の顔が再びシーツに潜り、何かを舐める音を立てた。


円卓同盟のバックアップ要員は恐るべし。

日本語未修正。


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