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闇夜の追撃  作者: マックス一郎
37/44

敵討

ロビン隊長対エドワード・Cシー・バークの因縁の対決

英国・ロンドン市郊外 南東48キロメートル

ヒーバー城 地下運動場

2025年3月某日 午前10時05分頃


ロビンは問題なく攻撃をかわし、因縁の相手、バークは短剣とサバイバルナイフで

同時攻撃を仕掛けていた。

旧敵の1人、ガイの実弟でモラ伯爵の系統レガシーの最後の生存者、エドワード・Cシー・バーク軍曹はロビンを含むルスヴン卿の系統を敵視にしていた。


「フッドよ、お前を始め、ルスヴンの系統レガシー全員を滅ぼす。」


正気を失くした目でバークは怒鳴った。


「寝言は寝てから言えよ、ミスター・バーク。」


ロビンは怒りの籠った声で答えた。


バークは刃物で攻めるのを一旦止め、後ろへ飛んで、距離を稼いだ後、

不気味な笑顔を浮かべて、ロビンを見た。


催眠ヒプノーシス発動。」


ロビンの目は白くなり、動けなくなった。

バークは大きな笑い声を上げた。


「まずはお前からフッドよ、我が兄の仇だ!!」


軍曹は抜け殻のように立っているロビンを短剣で刺そうとした。

能力スキルにかかっていたはずのロビンが素早く動き、サーベルで短剣をバークの右手ごと

切り落とした。


「残念だったな、ミスター・バーク。」


「フッドよ、貴様!!一体何故だ。」


能力スキルだ、【無効化地帯ニュートゥラライズ】」


ロビンはバークの顔を右フックで殴った。異常な目をしたバークは後ろへ飛ばされた。


「フッドよ、許さん!!」


怒りの表情でバークがロビンを睨んだ。


「それがこちの台詞だ、ミスター・バーク。」


ロビンは素早くサバイバルナイフを持ったバークの左手も切った。

痛みのあまり、バークは悲鳴を上げた。


「いい気になるな、フッドよ。」


「お前の能力スキルは通用しない、ミスター・バーク。」


両手を失ったバークは大きな目でロビンを睨んだ。


「フッドよ、貴様を必ず滅ぼす!!」


バークの切られた手首から新しい手が生えてきた。

恐ろしいほど指が長く、大きなかき爪も伸びていた。


「流石ガイの弟、醜いな。」


ロビンはバークの手を見て、つぶやいた。


「フッドよ、覚悟しろ、容赦はせん!!」


バークはしゃがんだまま素早く走り、ロビンに体当たりをしょうとした。

ロビンは大きなジャンプし、かわした。


「逃げるな、フッドよ、俺と戦え!!」


バークが見上げて、怒鳴った。


「逃げてないさ、回避しているだけ、ミスター・バーク。」


バークはロビンが立っていた場所を見た。

安全ピンが抜かれている手榴弾は置いてあった。

回避行動を取ったが、手榴弾が爆発した。


「貴様!!、フッドよ!!!」


近距離の爆発に巻き込まれたバークは悲惨な状態になったが、怒りが頂点に達した。


長寿者エルダー一丁焼き上がりだな。」


ロビンは皮肉たっぷりでバークをからかった。


「フッドよ、貴様だけは絶対に許さん!!」


「いちいち台詞がしつこいので、全力で来い、ミスター・バーク。」


バークの体は深いダメージを受けていたが、長寿者エルダーの特徴である急速再生で

すぐに元通りとなった。


「貴様の能力スキルは全てを中和するならば、肉弾戦でつぶしてやる!!」


「ならば来い、ミスター・バーク。」


両者はボクシングポーズを取り、お互いを睨んだ。

最初に動いたのはバークだった。ロビンの顔目掛けに高速ジャブを打った。

ロビンはそれをバックステップでかわし、攻撃に転じて、バークに対してストレートで返した後、

ワンツーパンチの連打を打った。

バークはロビンの重く、素早いパンチをガードすることは精いっぱいだった。


「滅ぼしてみろ、ミスター・バーク。」


ロビンは挑発した。


バークはストマックブローを放ったが、ロビンはフットワークで軽くかわした。

ロビンの右フックがバークの顎にヒットし、バランスを崩したバークに対して、

レバーブローを放った。


「フッドよ、貴様。」


怒りに狂ったバークはワンツーの連打でロビンを攻めた。

ガードしながら、ロビンはバークを隙を待っていた。

クロスアームガードした後、バークは一瞬、動きを止めたので

ウィービングでバークのパンチを避けると同時に死角に回り込んだ。


「ビンゴ。」


ロビンはつぶやいた後、右のストマックブローを叩き込み、

バークはしゃがんだところで強烈な左アッパーカットを打った。

顎をクリーンヒットされたバークが2メーター後ろへ飛ばされ、地面に落ちた。


「立てよ、ミスター・バーク、これで終わりじゃないだろう?」


ロビンは更に挑発し続けた。

バークはゆっくりと立ち上がり、憎しみのこもった目でロビンを睨んだ。

ボクシングポーズを取らず、かき爪のある長い指を伸ばして、勢いよくロビンを襲ってきた。


「学習能力がないですね、ミスター・バーク。」


ロビンは襲いかかってくるバークの顎に強烈なサマーソルトキックを見舞った。

また後ろへ飛ばされたバークが床に倒れ込んだ。


ロビンはバークに隙を与えず、大きなジャンプで飛んで、バークの胸に着地した。

着地の衝撃が吸収できず、バークの胸がへこんだ。


「貴様!!」


血を吐きながら、バークが弱くつぶやいた。


ロビンは素早く、バークの頭を両手で掴み、上へ引っ張った。

背骨ごと頭を体から引き離した後、へこんだ胸に手を突っ込み、心臓を掴み、潰した。


バークの顔は驚いた表情でロビンを見たが、それも長く続かなかった。

心臓を失ったバークが燃え始め、数秒以内に灰となった。


「リチャードの仇だ、ガイと共に兄弟そろって地獄で永遠に焼かれるがいい、ミスター・バーク。」


最後の生き残りであるエドワード・Cシー・バークがロビンに滅ぼされたことにより、モラ伯爵の系統レガシーが本当の意味で断絶した。


「やはり、ただの吸血鬼、長寿者エルダーでも弱弱しいな。マスター級でも弱いだろうな。」


戦いを見てたミスター・ハイドが大きく、下品な声で話し出した。

ロビンは振り向き、ハイドを睨んだ。


「おお、やるのか?来いよ、元義賊の兄ちゃん。」


ハイドは下品で笑顔でロビンを挑発した。


「ロビン隊長、戻れ。」


ルスヴン卿の地声が響いた。


「承知しました、我がマスター。」


ロビンはマスターに対して、会釈し、仲間の元へ戻った。

妻であるマリアン女史がロビンを抱きしめた後、キスした。


ハイドは下品な笑顔を浮かべたままに立っていた。


「お前はいらないぜ、ルスヴンよ、てめえの妻と遊びたいんだ、俺がよ。」


「下品で教養のない猿は黙って。」


和美・ルスヴンは笑顔でハイドに対して言い放った。


「妻はそう言っているので、ミスター・ハイド、私は直々君を滅ぼす。」


ルスヴン卿は妻の和美同様、目が笑ってない笑顔でハイドを挑発した。


「お前を滅ぼせば、てめえの奥さんとマリアンをやれるわけな。」


下品さに隠れて、怒り気味でハイドがつぶやいた。


「君のまがい物の命は後3分で終わるよ。ミスター・ハイド。」


ルスヴンは鞘に収めていた魔法の力が宿る剣、エクスカリバーをゆっくりと抜き、ハイドの前に立って、構えた。

ハイドは重い2つの戦斧の一種であるバルディッシュを両手に握って、構えた。


「本戦開始だ!!」


ハイドは叫んだ後、ルスヴン卿に襲いかかった。




同時刻

ヨーロッパ連合・イベリア半島北部

リッスンブール王国・首都ルレンベルク市

ルレンベルク国際空港



植田緑はプライベートジェットから下りた。

特殊日焼け止めをまんべんなく顔と全身に塗って、専用入国ゲートへ向かった。

彼女は日本旅券を所持していた、小島が人間ウォームの部下に頼んで、

日本を脱出した後、緑の住んでいた賃貸マンションから回収した。

入国審査官の男性は彼女の顔をゆっくり見た後、入国スタンプを押した。


少ない荷物を受け取り、外へ出ようとしたが、4人の警官たちに止められた。


「何ですか?」


パニックを隠すように緑が弱く話した。


「植田緑様、我がマスター、カーミラ女公爵がお待ちです。」


4人の警官のうちの1人、若くて、美しい金髪の婦警が笑顔を作り、日本語で話した。


「カーミラ女公爵?」


驚きを隠しきれず、緑は質問した。


「はい、タウレッド王国からプライベートジェットが離陸した情報をキャッチし、

1人の女性吸血鬼が乗っているとわかった。それがあなたです。」


その時、緑が初めて気づいた、婦警も転化人インヒューマンだった。

彼女も特殊日焼け止めの独特な香がしていた。


「逮捕するのか?」


緑が質問した。


「違います。亡命者として保護します。」


婦警は答えた。


「小島さんが手配してくれたの?」


「残念ながら、小島純次氏の手配ではありません。わが国の情報機関によるものです。」


「それじゃ、何故?」


「あなたは新しい系統レガシーの者で、わからないことが多いのです。」


「実験動物なの?」


「違います。あなたの意思を尊重し、反することはしません。」


「わかった。」


「私はローラと申します。カーミラ女公爵警備隊の隊長です。」


「はい。よろしくお願いします。」


「それとこのティアラ型装置を頭に付けてください。あなたの系統レガシーマスターとなった田森元首相の干渉、監視を阻止したい。」


「田森先生はもういない。ノートルダムが彼の精神を滅ぼして、体だけを残した。」


「もういない?体を残した?他の情報があれば、教えてください。カーミラ女公爵が宮殿で待っていますので付いてきてください。」


「はい、わかった。」


緑を含む5人は空港から出て、装甲リムジンに乗った。






































日本語未修正。

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― 新着の感想 ―
[一言] 待ってました!戦闘再開でさっそく掃除が済みましたね、残る1体! そして緑ちゃんは女子会ですね、緑ちゃん緑ちゃんなので、女子会でも本領発揮してしまうのかなあ、と続きが気になります(笑)
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