2話 一人ぼっちの美琴
長い夏休みも終わり二学期を向かえた。
なぎは夏休みの間、勉強と部活動の両方を必死に頑張って要領よくやることができるようになった。
二学期が始まってすぐの頃、密かになぎ達の事を見ている少女がいた。
『よし今日こそは』
彼女は佐野美琴、なぎや海のクラスメイトである。
美琴は成績はクラスでトップなのだが朝がすごく苦手で言わば遅刻の常習犯と言うやつだった。
授業中に居眠りをすればその度に廊下に立たされているにも関わらず成績はトップと言うことでクラスで友達ができずに一人孤立していた。
『ガクガクガク』
美琴は今日こそはなぎ達と友達になろうと放課後に後をつけてきたが、いざ話しかけようと思うと足が震えてしまい思うようにいかなかった。
『あれ、いない』
そうこうしているうちに二人の姿はなくなっていた。
『私、また』
美琴は自分が情けなく一人帰っていった
ーその日の夜ー
『シクシク』
美琴はベッドの上で泣いていた。
『友達がほしい』
美琴が泣いていると
『美琴~入るわよ』
『は、はい』
母親が洗濯が終わった服を持ってきた。
『ちゃんとタンスにしまいなさいね』
『うん』
母はそう言うと部屋を後にした。
しかし母は見逃さなかった、美琴の目が腫れていることを
『やっぱりあの子友達がいないんだわ』
母は薄々気づいていた、高校に入ってから友達一人家に来ないからだ。
『あんな嘘までついて』
そうそれは数日前のことだった。
『美琴お友達いつ来るの?』
『みんな部活とか忙しくてなかなか来れないみたい』
『そう』
美琴はいつもこうして友達がいるふりをしていたのだ。
だがこれは美琴本人の問題なので母は見守るしかない。
ー次の日ー
『ピピピピ』
『38℃もあるわね』
美琴は熱を出していた。
『今日はお休みしなさい』
『うん』
美琴は学校を休んだ。
ー3日後ー
美琴は熱が下がらずに学校を休んでいた。
友達がいないため当然見舞いにくるクラスメイトもなく美琴ただベッドに横になっていた。
その頃学校では美琴がいないことを除いて代わり映えなく進んでいた。
『なぎちゃん一緒に帰ろう』
今日は部活動がない日なので海はなぎを誘うと
『今日はちょっと寄りたいところがあるんだけど』
『えっなになに私も一緒に行ってもいい』
『いいよ』
『わーい』
海はなぎについていくことにした。
ー放課後ー
『え~とこの辺だと思うんだけど~』
『ねぇ何処へ行くの?』
『佐野さんのお家』
『えっ?』
予想もしなかった事で海は驚いていた。
『このノートを渡そうと思って』
なぎはノートを見せると
『これ、なぎちゃんが作ったの?』
『うん、まぁちょっとお姉ちゃんに手伝ってもらったんだけど』
なぎは美琴のために休んだ分のノートを作ってきたのだった。
『ホントなぎちゃんはこう言う事だけは頭いいんだから』
『何よそれ褒めてんの?』
『褒めてるよ多分』
『多分は余計』
『www』
『じゃあ早く行こう』
『うん』
二人は美琴の家へ急いだ。
登場人物(新規)
佐野美琴→なぎと海のクラスメイト、成績優秀で学年トップだが朝が苦手の為遅刻の常習犯




