13話 新しい生徒会
りずが生徒会長に就任してから数日がたった。
りずは副会長の一人に親友の奈由美を指名したのだが他の生徒会のメンバーの事で頭を悩ませていた。
『りず大丈夫?』
『なゆ』
親友の奈由美がりずを心配していた。
『まだ決められないの?』
『うん』
りずは奈由美以外のメンバーを決めらず悩んでいた。
『早く決めてって先生が』
『もうわかってるわよ』
りずはついカッとなってしまう。
『ごめんなゆ』
りずは奈由美に謝る。
『りずはあの子達がいいと思ってるんでしょ』
『コクリ』
『なら何で悩んでるの?』
りずは黙っている。
『もしかしてツバサの事気にしてるの』
『ドキッ』
図星だった。
『やっぱりそうなのね』
りずはクラスメイトの空野ツバサの事で悩んでいたのだ。
『ツバサ生徒会に入るのが夢だってずっと言ってたしその夢が私にかかっているかと思うと』
りずが悩みを打ち明けると。
『りずちゃん、なゆちゃん』
『ツバサ』
タイミングよくツバサがやって来た。
『なゆちゃん、りずちゃんどうしたの?』
『それがね』
奈由美は事情を説明すると
『りずちゃん、私の事気にしてたんだね』
ツバサはりずに言った
『ごめんね、気づいてあげられなくて』
りずは首を横にふった。
『りずちゃん覚えてるよね始めて話したときに言ってくれたこと』
『コクリ』
『あの時りずちゃんは友達だから友達なんだから遠慮なんかしてちゃダメだって言ってくれたよね』
りずは黙って聞いている。
『だからりずちゃんも私に遠慮なんかしてちゃダメだよ』
『ツバサ』
『遠慮なんかしてたら本当にやりたいこと何ててできないよ』
『そうだよね』
『りずちゃんがそうしたいって思うなら私応援するから』
『うんありがとう』
ツバサの言葉でりずは迷いを吹っ切ることができた。
ー放課後ー
りずは残りの生徒会メンバーを指名するために校内放送でその生徒を生徒会室呼び出した。
『コンコン』
『どうぞ』
呼び出された生徒がやって来た。
『みんなまってたよ』
『どうしたのお姉ちゃん急に私たちを呼び出すなんて』
りずが呼び出したのは妹のなぎとその友達の海と美琴だった。
『ごめんね、みんなに大事な話があってね』
『大事な話って』
『それはね』
『ゴクン』
三人は息を飲み込んで聞いた。
『えぇ~私達を生徒会に~』
『うん』
三人が驚くのも無理はなかった。
『だって生徒会って二年生から選ぶんじゃないの』
確かになぎの言う通り例年二年生から選ばれるのがお約束なのだが
『私は貴方達三人にお願いしたいの』
あくまでもりずはなぎ達が言いと言い出す。
『今までの生徒会は毎年全員入れ替わっているのは皆知ってるよね』
『うん』
『それだと生徒会は一からのスタートになってしまってみんな戸惑ってしまうと思うのよ』
言われてみれば確かにそうだった。
『だからね一年生を交ぜる事で経験者を次に残そうと思ったの』
『それって』
三人は何かを察した。
『そう私は貴方達三人を次の生徒会に残したいと思ってるのよ』
りずは一年先を見ていたのだ。
『本当に私達でいいのお姉ちゃん?』
『コクリ』
りずは頷く
『分かったお姉ちゃん私やるよ』
なぎはやることに決めた。
『私もやります』
『私も~』
海も美琴も賛成だった。
『ありがとうみんな、これからよろしくね』
『よろしくお願いします』
こうしてようやく生徒会のメンバーが揃い、海は書記に美琴は会計にそしてなぎは副会長に就任した。
ーその日の夜ー
『コンコンお姉ちゃん入っていい?』
『どうぞ』
『カチャッ』
なぎが珍しくりずの部屋へやって来た、
『どうしたのなぎ』
『お姉ちゃん一緒に寝てもいい?』
『いいわよ、おいで』
『うん』
なぎはりずの隣に入って行く。
ベッドに入るとなぎはりずに問い出す。
『ねぇお姉ちゃん』
『ん?』
『私を副会長にしたのっていずれ私に会長を任せたいからなんでしょ?』
なぎは理由を聞く
『なぎには分かっちゃったか、そうよ、私が引退するときはなぎを会長に指名するつもりよ』
なぎの思った通りの答えだった。
『副会長として私の側にいればその時が来ても不安も少なくなるでしょう』
『うん』
『お姉ちゃんもね、なぎが側にいてくれると安心するの』
『そうなの?』
『うん』
りずは頷く
『お姉ちゃんね、何でも話せる人ってあまりいなくてね』
りずは語りだした。
『もちろんなゆは親友だから色々話せるんだけどやっぱり家族なだけあってなぎは大きな存在なのよ』
りずはなぎの事をそう思っていたのだ。
『だからお願い、お姉ちゃんの側にいてお姉ちゃんを助けて』
『うん、どこまで出きるか分からないけどお姉ちゃんの事精一杯サポートするね』
『ありがとうなぎ』
『うん』
『さあ寝よう、寝坊しちゃうよ』
『うん』
お互いの気持ちを話し合った二人は姉妹仲良く夢の中へ入ったのだった。




