10話 学園祭、メイド喫茶
学園祭二日目、今日は待ちに待った一般公開日
夢ノ原は女子校の為入場の際は必ず名前の記入が必要である。
『お帰りなさいませご主人様』
校門前に作ったテラスでなぎは笑顔で出迎えを行っていた。
『お待たせしましたもえもえオムレツです』
『ケチャップで落書きしますね』
なぎ達のクラスは絶好調だった。
『みーこ~パンケーキ入ります』
『は~い』
校門の前だけあって人もそこそこ入っていた。
そしてしばらくすると
『なぎちゃん達交代だよ~』
『は~い』
なぎ達はようやく交代の時間になった。
『海ちゃん、みぃちゃん、着替えに行こう』
『うん』
三人は着替えに向かった。
ー着替え後ー
『何処から見る?』
『う~ん』
三人ともパンフレットを見ながら悩んでいた。
『ねぇなぎちゃんのお姉さんのクラス行ってみようよ』
りずのクラスはお化け屋敷だった。
『賛成~』
三人はまずお化け屋敷に入ることに決めた。
『え~と二年A組は』
なぎはパンフレットを確認すると
『講堂でやってるみたいだね』
りずのクラスの場所を確認するとその場所へ向かう。
『恐怖のお化け屋敷ここだね』
三人は講堂に到着した。
受け付け場所へ行くと。
『あらぁなぎちゃん』
『こんにちわなゆさん』
なぎは親しそうに挨拶をした。
『なぎちゃん知り合いなの?』
『うん、お姉ちゃんの友達の奈由美さん』
なぎは二人に紹介すると
『初めまして加藤奈由美です』
『私、黒川海です』
『佐野美琴です。』
『略してなゆって呼んでちょうだい』
『はい』
お互いに自己紹介をしていよいよ本題に入る
『三人お願いします』
『はい』
三人分のチケットをなゆに渡すと
『矢印が出てるからその通りに進んで行ってね』
『はい』
一通り説明すると
『三名様ご入場~』
なゆは三人を中に誘導した。
中に入ると矢印の方向へ進み始める。
『ビヨヨ~ン』
『キャーーー』
『うらめしや~』
『キャーーー』
天井から蜘蛛が降ってきて後ろからはのっぺらぼうが脅かしてきた。
『もぉスタートから怖すぎだよ』
『流石は先輩達』
『何か寒くなってきちゃった』
三人がビビっていると
『いらっしゃい~』
『キャーーー』
今度は雪女が現れた。
『凍らせちゃうぞ~』
『イヤーー来ないで~』
三人は恐怖でしゃがみこんでしまった。
『プッアハハハハ』
急に雪女が笑いだすと
『みんな怖がりすぎだって』
『お姉ちゃん』
雪女の正体はりずだった。
『そんなに怖かった?』
『怖すぎだよ』
『私チビるかと思いました』
『それなら大成功ね』
これだけ怖がってもらえたなら確かに大成功だろう。
『ほら、まだ恐怖のお化け屋敷はこれからよ進んだ進んだ』
『もぉ』
三人は自分達の気も知らないでと思ったが後が詰まってしまうので先へ進んだ。
その後も恐怖の体験は続いたが三人は無事に入り口へ戻ってこられた。
『はいお疲れ様』
なゆは三人を出迎える。
『どうだった恐怖のお化け屋敷は』
なゆは感想を聞くと
『どうもこうも怖すぎですよ~』
『鳥肌立ったもんね』
なぎ達は相当怖かったようだ。
『でも楽しかったね』
『だね』
『よかった楽しんでもらえて』
なゆも嬉しかった。
『じゃあ私達はこれで』
『うん、ありがとね』
『失礼します』
なゆに挨拶をして三人はお化け屋敷を後にした。
『グゥ~』
『アハハごめん』
なぎはお腹が空いてお腹が鳴ってしまう。
『ホントなぎちゃんのお腹は正直者だよね』
『うんうん』
『ちょっとやめてよ~』
二人に笑われてなぎは恥ずかしくて堪らなかった。
『えっとお腹にたまりそうな物は』
海がパンフレットを確認すると
『丁度お昼だしここで食べない?』
『賛成~』
昼食をとるために三人はその場所へ急いだ。
次になぎ達が向かったのは生徒会が本部の横で 出しているカレー店だった。
『みんないらっしゃい』
『ここさんこんにちわ』
生徒会長のここが笑顔で迎えた。
『クラスと生徒会の両方だなんて大変ですね』『まあ私、文化祭実行委員長だからね』
生徒会長として当然の行為だった。
『あらみんな来てくれたのね』
『えっ何で芽里さんがここに!!』
何とあの芽里もここにいるではないか。
『一応私副会長なのよ』
『えぇ~』
なぎ達が驚くのも無理もない、芽里はモデルもやっているためあまり学校に来ることができないからだ。
『やっぱスゴいですね芽里さんは』
『私もっと好きになっちゃう』
『アハハありがとう』
『ホワワ~ン』
芽里にお礼を言われて美琴は頬を赤くした。
『ほらみんな、ここちゃん特製のココナッツカレーよ』
芽里は三人のカレーをよそる。
『いただきます~』
『召し上がれ』
『パクッ』
一口食べると
『美味しい』
『スゴくまろやか』
『ココナッツの甘さが丁度いいですね』
味は大好評だった。
『よかった~お口に合って』
ここも嬉しかった。
『おかわり~』
『なぎちゃん早!!』
『だってお腹空いてるんだもん』
なぎは二杯目を頼もうとしていた。
『そんなに食べると太るよ』
『そうだよなぎちゃん』
二人が心配していると
『アハハこのカレーはカロリー控えめに工夫してあるから少しくらいなら大丈夫よ』
ここはそこまで考えて作っていた。
『ほらここさんもこう言ってるよ』
『もお知らないからね』
『いいんだも~ん』
二人が呆れきってる中なぎは二杯目を頼んだ。
なぎが食べているのを見て海と美琴も誘惑に勝てず結局二杯目を食べてしまうのだった。
その後三人の体重が増えてしまったのは言うまでもなかった。




