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出会いそれは幸せへのフラグ Part1-3

ミハエルさんの家にお世話になって数日たつがなかなかのスパルタ教育だ。

まず文字、しゃべるのは言語解読能力でどうにかなるが読み書きがどうにも慣れないので教えてもらう、日本語みたいに文字は三種類ではなく一種類しかないのでこれはわりと大丈夫だった。次に弓矢の練習、ミハエルさん弓が達人級なので基本から教わった、と言ってもほぼひたすらまとに向かって撃つのみである。とにかく数を撃ち自分にあった撃ち方を探し後は精度向上するのみだそうだ。


「だぁ疲れた〜」


「まだ500本くらいだろう、ほれもう500だ」


「けっこう腕やばいですけど」


「疲れた時にやるから鍛え上げれるのだ、回復能力は使うなよ、それでは基礎能力が伸びん」


「は〜〜い」


ちなみにミハエルさんには俺の固有能力ユニークスキルの事は教えてある。その内の1つが万能回復能力である、魔法ではなく能力なのでMPが減る事がなくその上、万能なので斬られたとかの物理ダメージから毒や麻痺などの状態異常、体力、魔力も回復出来るぶっ飛びチート能力なのだ!駄女神ルナさんに頼んだ時はいくら強くてもダメージや状態異常系で死ぬのは嫌なのでなんでも回復出来る能力を言ったらとんでも能力だったのだ!この能力についてもミハエルさんから忠告を受けている。


「この回復能力は強力すぎだ!こんなのが知れ渡ったらさらわれていいように使われるだけだ、どうしても必要な時と信用出来る者の前以外では使うなよ」


という事で現在、カモフラージュとしてミハエルさんから回復魔法と錬金術を習っています。サブ職業ジョブに回復術士と錬金術士があるおかげで回復魔法や状態異常を治す治癒魔法、回復薬等を作る錬金術も適性があるのでこちらもスパルタ教育中である。てかミハエルさん本当に何者?って言うぐらいすごい技術力と豊富な知識量その上弓も達人級のリアルチートキャラなんですけど。本人に聞いてみても


「昔、王都ではそこそこ有名だったからな」


って言ってるけど絶対そこそこなんてレベルじゃぁないのでしょ!

まぁそんなこんなで朝から晩まで練習、勉強、実技の教育が続いた…


そして半年がたつ頃には、


「よしエル坊!今日から動くまとで練習いくか!」


「じいちゃんいきなり難易度上がってない?」


「難易度の高いものに挑戦するから腕が上がるんじゃい!」


ミハエルさんは俺の事をエル坊、俺はミハエルさんの事をじいちゃんと呼ぶようになっていた。なぜかと言うとミハエルさんが


「孫でもできて世話しとる気分じゃの」


っと言ったのがきっかけでそう呼び合うようになっていた。ミハエルさんも満更まんざらでもなさそうだし俺も幼い頃に両親両方の祖父母を亡くしているのでなんとも新鮮な気持ちである。まぁスパルタ教育は相変わらずだけどね…


「いいか?魔法というものはイメージが大切だ、火や水、風、大地と言った四大元素、それらを組み合わせる複合魔法、後は光や闇、聖属性等の系統外魔法それぞれどのような効果があるか意識するのとで威力も変わってくる」


「つまり放つ魔法に明確なイメージを持つってこと?」


「そう、例えば火を放つと、火を放って燃やすだけでも燃焼に差が出る」


「魔法を放つまでのイメージではなく放った後どのような効果を出すかまで考えた方がより威力が発揮させるのか」


「特に回復魔法はどこをどのようなケガをしているのか毒にしてもこれはなの毒なのかそれを理解して治療する事で後の後遺症にも差が出てくる」


こうして弓の練習の後は本などを使い魔法についての勉強会をしている、今は回復魔法についての勉強をしていて人体の仕組み等を教えてもらっている

魔法の勉強が終わると休憩を挟んで次に錬金術についての勉強時間となっている


「誰もが回復魔法を使える訳では無い、王都等の大きい街は別として町に1人か2人いれば多い方、村にいたってはいない方がほとんどじゃ」


「回復魔法を使える人がいないところは錬金術で作った魔法薬でケガ等を治しているってこと?」


「その通り、ただ魔法薬の材料も貴重なものが多いからどうしても値が高くなってしまう、それでもないよりはマシだからどこでも少量は保管しているものだ」


「なるほどねぇ」


「そして錬金術には魔法薬の他に魔法を付与した魔道具という物を作る事が出来る」


そう言うと棚からかばんを取る


「例えば、これはアイテムかばん、普通のかばんに物を入れられるように中の空間を拡張した感じだな、わしが持ち歩いとるアイテムポーチより容量が多いやつじゃな」


腰からポーチを取って机に置く


「どちらも中の空間を錬金術で歪めて物をたくさん入れられるようになっとる、魔力が浸透しやすい材料で作られたものほどいいのが出来る、他にいるのは魔物から取れる魔石、魔力、そしてどんな付与をするかのイメージが必要になる」


かばんとポーチをポンポンとたたく


「どんなにいい材料で作られた物でも、高品質の魔石があっても、魔力が豊富でも、イメージがしっかりしてなければ出来が悪くなったり失敗する!

だからイメージを作ってから付与に取り掛かるように、でないと最悪材料を全部ダメにするぞ!」


錬金術で物に付与する時の手順と注意点を教わっていく


「魔道具は造り手次第でいろいろな物を生み出す事が出来る、エル坊なんかは前の世界の知識があるのだからそれこそ見たことのない魔道具を作ることが出来るようになるだろう」


そこまで言うと真剣な表情で


「しかし!人の手に余るものは作ってはならん!生活が豊かになるものはまだいいが戦争に使える物は必ず野心家が動く!できてしまった場合は責任を持って管理するのだ!」


「オーバーテクノロジーで文明が滅びましたじゃぁ洒落しゃれにならないからそこはなるべく自重じちょうします」


「おーばーなんたらはわからんがエル坊が思うとるのであっとるじゃろう」


こうして弓、回復魔法、錬金術の勉強して月日は流れていく


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