表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/145

019 ホークとスノウと美人姉妹

「さて、人が増える前にギルド巡りするか」

「俺、辞めたい」


 落ち込むスノウにホークが声を掛ける。


「折角だから、いけるところまで頑張ろうぜ、パーティ組めばまだなんとかなるだろ」

「おまえに迷惑かけながらは辛いものがある」

「じゃあリアルで飯喰わせろ、それでチャラにしてやる」

「それでいいなら……ほんと迷惑かけるな」

「迷惑言うな。部活のことを考えればこれくらいたいしたことねーよ」


 お金も少ないので装備も買い替えができない。今できることと言えば、ギルド登録をしてクエストをこなして金を貯めること、そしてレベリング。

 一人で無理なことでも二人ならなんとかなるだろう。少し時間はかかるかもしれないが、一つづつ解決するしかない。

 そういう意味でもまずは総合ギルドに行くことにする。


「おーい、そこの男前のおにーさん!」

 後ろから声が聞こえた。が、自分たちじゃないなと振り向くことなく歩く。


「そこの、道着のおにーさんだよっ!」

 ホークが周りを見た。道着って俺のこと?


「なんだ?」

「二人でどこに行くんだ?」

「……どこでもいいだろ」


 先ほどスノウの恰好を見て笑っていた二人だ。いくら美人だろうが、人を笑う奴とまともに会話すらしたくない。


「なにか用事か?こっちは急いでるんだ」

「美人のおねーさんをそんなに邪険にするもんじゃないよ」

「だからなんだ。さっき人のこと笑ってたろ。相手にする気もないんだが」

「ごめんごめん。ちょっと見た目格差がツボってな……気を悪くしたなら謝る」


 スノウが落ち込んでる?怒ってる?下を向いたまま震えてるんだが。


「どうでもいいけど、なんの用だ?」

「いやね、あなたの恰好がビシッと決まってるからさ。ちょっとお話がしたいな、と」


 大剣を持った騎士風の女性が近寄ってくる。隣の魔導士風の女性とは瓜二つ。

 双子で美人とか、最初の印象さえ悪くなければお友達になりたい逸材ではあるが……

ここまでお読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ