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何でも屋は何でもする  作者: 阿須野夢見
1章
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第1章第二話

唐突なのだが、この俺天馬 才ノ目は天才である。どのくらい天才かというとまぁ戦争が原因で崩壊寸前になった世界を救ったりする程度の天才である。そんなことできるわけがないって?これが出来るんだなー、おまえら猿どもはともかく俺レベルの天才となるとこれが簡単、あー、世界チョロいはー、チョロすぎておしっこ出そう。ちなみに今のはおしっこのちょろちょろとチョロいのチョロを掛けた爆笑ギャグなのだが、、、まぁいいか。そんなことは置いておこう。そこら辺の○コティッシュと一緒に、で、こんな爆笑ギャグを置いたのには意外にも理由があって、それはそこのシャワーを浴びても小汚い娘の依頼を受けてそれを達成しなければならない、わけではなく、腹が減ったのだ。なにぶん今は午後6時48分を回る8秒前であり、日本のお母さんたちは一人で飯も作れないキッズたちの「なんでもいいよー」に頭を抱えながらご飯を作る時間帯だ。なので俺もそのブームに乗っかって、俺が作りたい料理を今からうちの数少ない(たった一人の)社員と小汚いクソガキに振る舞おうと思う。

「まぁ取り敢えず時間も時間だし飯でも食うか。食いながら作戦会議と洒落込もう。」

「飯って、もうちょっとこう緊張感持たなくていいんですか?」あたふたした顔で言う。こいつは自分が過労で倒れたことが分からないのだろうか。全く最近の若者はセルフマネージメントができなくて困る。

「緊張感も何もなー、さっきも言ったけどこの建物は安全なの、かめ○め波を耐えるくらいには強いの。それにここら一帯は俺の天才的発明品がそこら中に設置されていてだな、相手の動きは丸分かりなの。それにこいつもいるしな。」俺はそう言って俺より若干身長の高い部下の方に手を添える。するとこいつは「心配しなくてもいいよ、俺たちはそこらへんの奴らには絶対に負けないから。」ここでこいつの十八番、天然イケメン笑顔を投入する。効果、やられた奴はいろんな意味で惚れる。実際この甘いマスクにそこのJKはメロメロである。まぁ性欲旺盛なことで。

「まぁ、わかりました。何より私は依頼した身、貴方達の考えに合わせますよ。」

「さいですか、電、この若干上から目線のお嬢様をダイニングに。」

「了解。」

「お名前、電さんって言うんですか?」糞JKは一人キッチンに向かっていった才ノ目を置いて社員に若干食い気味に聞いた。

「あぁ、まだ名前を名乗ってなかったね。俺の名前は天津あまつ でんよろしくね。」それを見事に往なし、かつ話を合わせて自らの名前を名乗っていく。

「はい!!」それに見事に乗っかっていく小娘。

なんだかんだあって19時半過ぎ、俺は喋りながら二階の(キッチンも二階にある)ダイニングにくる二人のタイミングを見計らって作りたての料理をテーブルに運ぶ。

「ほら、食いな。」今日のメニューは酢豚に炒飯、エビチリと青椒肉絲、素早く出来て美味い。流石は中華、便利な料理である。

「うそ、めっちゃうまそう。」結衣の口からよだれが止まらない。というか体ごと料理に魅了され、まるでそこに引力があるが如く体が料理に引きつけられている。

「食べていいんですか?」

「食べるために作ったんだろ?へんなこと言ってないで食べるぞ。ほら椅子に座れ、座ったかー?よし、じゃあ、いただきまー」

「ハグっぐゴクッゴクッハムッアグっ」ガッついた。お前は部活終わりの高校球児か。

「別に飯は逃げねーから、もうちょっと落ち着いて食えよ。な。」あれ?俺、お世話係になってない?

「それで電よ、なんかいい案はあるか?」俺はどっかの誰かが1分足らずで半分以上たいらげた酢豚を取り分けながら言う。

「早朝とかに出るのでいいんじゃないか?あっちも反応しにくいだろうし。」

「そーだよなぁ、俺も同じ考えだよ。でもなんかやな予感がするんだよなー。」

「まぁその時は俺に任せろ。そのための俺だろ?」自信ありげな顔しやがって、でもまぁ実際のところ俺の予測を変えることはこいつじゃないと対処できない。クソ、世界一の頭脳を支えるとか、清々しいほどにイケメンだなコイツ。

そうでもないさ、イケメンだなんて、そんないいご身分じゃあないよ。

「心を読むなよ。」

「そっちこそ。」

「ひぇ?にゃんのはなひでひぅか(え?なんの話でですか?)。」

「何でもないよ。」と言いながら俺はエビチリを、、いや酢豚を、、炒飯は、、青椒肉絲は!?俺は急いで青椒肉絲を探す。というか自分の右横にいる小娘を見る。

「ゴクン、、、」最後の一口だった。

「お前、、」このクソアマついに全部食べやがった。俺と電なんて酢豚約0.3人前しか食ってねーぞ。

「あの、なんか、すいません。」申し訳なさそうにこちらを見る。

「いや別にいいよ、どうせこうなるだろうと予測してすぐに出来るように用意しておいた天津飯があるから。お前も少し食うか?」

「はい!是非!」

 夜10時半、もともと疲れ切っていた小娘は用意しておいた組み立て式ベッドで意気消沈していた。一方我々大人はこの店の屋上で銃器を抱えながら歩くヤクザを見下ろしながら俺の会社で作った缶ビールを飲む。これがまた乙なもので、命を狙われながら飲む酒はとても美味い。いや別にMじゃあないよ。「それにしてもだ、なんの因果なんだか、いや、運命とかか?」

「そんな綺麗なものじゃないよ。強いて言うなら呪いかそれか…罰だろ、俺への。」

「まぁそんな怖い顔すんなよ。せっかくのイケメンが台無しだぞ。少し話は変わるけど、明日お前が戦うであろう敵は久しぶりの強敵だ。でもお前なら勝てるはずだぜ。期待してるぞー『黒い嵐』くん。」才ノ目そう言い残して屋上を去った。

「その名前で呼ぶなっての。」電は一人屋上で、そう呟きながら、空になった缶ビールに口を当てるのであった。

 ー数年後のどこかー

 「 ここからだったね、君の本当のお話は、僕としては殺されたくないからね、なんで君が僕の存在を否定したのか、なぜこの世界から『能力』を消そうとしているのか、教えてもらうよ。天津 電くん、僕と君の間でずれているものは何か。」

今から始まるは明日の話、明日を求める、今日の話。




―続く―

ある日の休日

友「夢見君、夢見君」

主「なになにー」

友「頭にウンコついてるよ」

主「え゛っっ」

次の日は学校を休みました。

鳥、、、コワイ、、、

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