迷宮竜騎士 設定まとめ
【人物一覧】
シュナ(トゥラ)
本作ヒロイン。(眠っている間の約百年をカウントしなければ)十八歳。
十八歳の誕生日、初めて塔から連れ出されるが、目の前で父ファリオンを殺害される。
その際、迷宮に引きずり込まれ、竜に変化してしまう。
竜の姿でしばらく眠っていたが、笛の呼び声によって目覚め、訳もわからないままデュランの逆鱗になってしまう。
本来は母譲りの空色の髪に父譲りの黒い目の娘。覚醒後は父親似の姿に変化している。
初めての世界に興味津々。
デュラン=ドルシア=エド=ファフニルカ
本作ヒーロー。十九歳。
赤毛に金目の派手な美男子。ファフニルカ侯爵の一人息子。
物心ついた時から迷宮探索をほぼライフワークとしており、誰より巧みな竜騎士だった。
五年前に迷宮のとある場所に迷い込み、謎の人物から特級宝器ドラグノスを渡された代わりに竜から避けられる呪いを得た。
またも迷子になってうろうろしてた所、笛の呼び声に導かれてシュナ(竜)を発見し、成り行きで相棒にしてしまう。
念願の逆鱗であるシュナに首ったけ。
迷宮の外で見つけた謎の行き倒れにトゥラ(古代の言葉で真実を意味する)と名をつけ、手を焼かされつつ構い倒している。
<迷宮領の騎士たち>
リーデレット=ミガ
逆鱗の竜騎士。デュランの幼馴染み。
金髪をサイドポニーテールにしており、目は緑色。
ミニスカートから覗く絶対領域が眩しいが、物理的に男達より強いので色気の対象と思われていない。
クルト=シェヴァンシュテイン
巡回の騎士。パシリ。
バルド=オグリス=ゲレイド
城の騎士。無口。
隊長
竜騎士部隊の隊長。
シュナの手入れをした。
竜騎士たち
隊長の愉快な部下たち。
逆鱗の騎士はいない。
ペイテア
冒険者と騎士を兼ねている。
浮気常習犯。元は金持ち商人のボンボン。
<迷宮領の冒険者たち(人間)>
ジャグ=ラングリース
迷宮の探索者。アラウンドフォーティー。
非戦闘員側。魔物を撃退する程度ならできるが基本偵察や伝令がメイン。
娘が一人いる。
ニルヴァ=ラングリース
竜騎士見習いの少女。
ジャグ=ラングリースの一人娘。
母親も冒険者。迷宮で死亡している。
セティヴァ=ラングリース
故人。ジャグの妻、ニルヴァの母親。
生前は一級冒険者。『戦斧』の異名を持っていた。
組合長
冒険者たちを束ねる統括役。
自身もかつては冒険者だった。
受付嬢
冒険者組合の受付嬢。
デュランと年が近いためか、組合長より融通を利かせてくれる。
ズライ=ゲードゥカ
オネエの冒険者。
かつては『絶壁』を自称し、セティヴァのチームの盾役を務めていた。
<その他迷宮領関係者>
ダナン=ガルシア=エド=ファフニルカ(ファフニルカ侯爵)
当代ファフニルカ侯爵。デュランの父親。四十二歳。
見た目で息子と似ている所は赤毛しかないと自他共に認めている平凡面。
シシリア=ナヴィア=エド=ファフニルカ(ファフニルカ侯爵夫人)
侯爵夫人。デュランの母親。四十九歳。
侯爵一家の頂点。色んな意味で男共は頭が上がらない。
コレット=ケアリー
若いメイドさん。デュランに野次を飛ばすのが趣味。
トゥラの世話係に任命された。
お医者さん(ポラリサ=オルビア)
年配の女性。怪我や病気は得意分野だが呪い系は不得手。
学者さん(ゼレスタ=ハルファリエ)
王国の人間。
本国で煙たがられ、比較的言論の自由がある迷宮領にやってきた。
ハボサ=ダーンベルク
乞食のような男。
元冒険者で、現在は怪しげな骨董品を売りさばくような生活をしているようだ。
マルゴダ=イェルゼ
元冒険者、現城勤めという珍しい経歴の亜人。
<ヴェルセルヌ王国>
サフィーリア=ユリア=エド=プルセントラ
ヴェルセルヌ王国の有力貴族、プルセントラ公爵の令嬢。二十二歳。
デュランの嫁候補として送り込まれてきている。
使者
王国の有力貴族。王家から迷宮領にあれこれ言う窓口として送られてきている。
短く言うとデブ。
<神聖ラグマ法国>
ユディス=レフォリア=カルディ
神聖ラグマ法国の高位神官。三十二歳。
「当代随一」と称される優れた術士であり、迷宮冒険者としても時折活動する。
トゥラに強い興味を抱いており、弟子にならないかと度々勧誘している。
ルファタ=レフォリオ=プルシ
神聖ラグマ法国の神官。十五歳。
ユディスの一番弟子。「神童」と呼ばれ、師にいずれ自分を超えると言われている天才だが、若さゆえの感情的言動が目立ちがち。
師に恋心を抱いている気配がある。
エレシル=アファルル=ヴィシ
神聖ラグマ法国の神官。
度々ユディスの冒険の供を務める。
背が高くのんびりしており、牛によく連想される。
法王
神聖ラグマ法国の最高権力者。
絶大なカリスマで崇拝されている。
<ギルディア領>
ザシャ=アグリパ=ワズーリ
ギルディア領最大の部族、その首長の三男。十九歳。
狼型の亜人。灰色の毛並みに金色の目。腹部のガードが緩いのはたぶん実力の証し。
迷宮冒険者であり、宝器を複数所持している。メイン武器は鞭。
デュランに対抗意識のような何かを持っている節がある。
オルテハ=ヴァイザー
ギルディア領出身の冒険者。
自称愛の求道師。つまり無節操なレズビアン。
ギザ
ギルディア領出身。迷宮で安宿の店主を務めている。
酒と煙草が生き甲斐だが薬には手を出さないと決めている。
<過去編、迷宮関係者>
ファリオン
シュナの父親。黒髪黒目。顔に痣のある男。享年三十八歳。
十八年間娘を塔に閉じ込めていたそこはかとなくやべー奴。
真相を伝える前に何者かの放った追っ手の凶刃に倒れる。
かつて迷宮に潜った経験があるらしく、特級宝器を所持していたようだが……。
ラザル
追っ手その一。
竜に命を奪われる。
ゲントル
追っ手その二。
特級宝器ゾディアを使い、ファリオンを殺害。
その後現れた竜相手に善戦したが、最終的に数の暴力に屈した。
帝国皇帝
ファリオンの異母弟。
兄を憎み、執念深く彼の不幸を追い求めて行動したが、帝国滅亡を導いた。
イシュリタス(シュリ)
迷宮の最奥にいる女神。
百年ほど前、ファリオンの願いを受けて彼の妻となり、シュナを出産。
迷宮から出ることのかなわない自分とは違う人生を娘には歩んでほしいと願い、夫と共に地上に送り出す。
結果として彼は死に、狂乱した女神は帝都を壊滅させた。
正気と狂気を行き来しながら娘の将来を案じ続けている。
<竜一欄>
迷宮内部に生息している生き物。人なつっこく賢い。
気に入った相手には顎の下の特別な鱗逆鱗を渡すことがある。
逆鱗は身体中の鱗の中で一つだけ、ゆえに逆鱗を持つ人間と竜は必ず一対一。
迷宮外に出ると一定時間経過、あるいは一定距離以上の離脱をトリガーに突然死する。
シュナは例外的に迷宮外に出ることができる。
エゼレクス
混沌と異端の竜。緑色。
余計な事ばかり言うフリーダムフレンドリー。
アグアリクス
秩序と正統の竜。黒色。
頭と心が痛い苦労人。統括役なので他の竜より一回り大きい。
ネドヴィクス
中立と観察の竜。ピンク色。
リーデレットの逆鱗。喋るのヘタクソ。
ウィザルティクス
秩序と風紀の竜。銀色。
高位の竜のはずだが言動が下っ端。
ティルティフィクス
秩序と保護の竜。白色。
態度のでかいゼロ歳児。
スクノルクス
混沌と遊戯の竜。紫色。
ファリオンの逆鱗だった竜。特級宝器ドラグノスの元になった。
<???一覧>
先生
研究者。
ままならぬ成果にいらだちを見せている。
×××
先生の助手らしい。
禁忌指定兵器と交流を重ねる。
<国一覧>
迷宮領(ファフニルカ侯爵領)
迷宮の外の国。
百年前の災厄により、周囲を山、谷、海で囲まれ、攻め込むことも抜け出ることも面倒な場所になった。
迷宮以外取り立てて目立つものはない。けして豊かとは言えない土地柄状自給自足も少々困難なため、外部とのやりとりが欠かせない。
旧ソラブシリカ帝国
百年前、現在迷宮領となっている辺りを都とし、周囲一帯を治めていた広大な国。
災厄により一晩で帝都が壊滅したため、三国に分裂した。
ヴェルセルヌ王国
旧ソラブシリカ帝国の西側の国。王制国家。
かつての帝国の復活とその玉座に自らが返り咲くことを望んでおり、子分だと思ってるファフニルカ侯爵に色々口だししてくる。
神聖ラグマ法国
旧ソラブシリカ帝国の東側の国。法王の治める宗教国家。
土地柄の問題上三国で最も貧しく、清貧を徳とする宗教ができあがった。
迷宮なんて邪悪なものなくなっちゃえばいいのに派が多め。
ギルディア領
旧ソラブシリカ帝国の南側。亜人が多い。
国と呼べるほどまとまりがなく、どちらかと言えば地域。なので領呼び。
部族の首長達がお互いに勝手をしているフリーダム地帯。
ノリで迷宮領に海賊行為をしに来るので、地味にウザい。
<宝器一覧>
漆黒竜鎧
特級宝器。デュランが所有している。
持ち主を外部の危険から守る無双の鎧。
暗死短剣
概念を切り裂く短剣。
わかりやすく言うと、所有者が切れると思った物を全て切断する。
そのため所有者次第でなまくらにも無双の鎧を引き裂く凶器にもなり得る。
迷宮の至宝
存在だけが噂されている伝説の宝器。
<宗教>
迷宮信仰
迷宮領や王国で最も一般的な信仰。迷宮の女神イシュリタスを信仰する。
人は迷宮から生まれてきて死ぬとまた迷宮に戻りそしてまた生まれてくるといった思想。
星神信仰
神聖ラグマ法国で最も一般的な信仰。星の神アルストラファルタを信仰する。
<迷宮マップ>
第一階層(待機所)
魔物の出現なし(例外あり)。
汚染されていない水と乾いた土で構成された空間。
第二階層(砂の間)
低レベルの魔物出現(レイドボス出現最頻エリア)。
砂と遺跡のような物で構成された空間。
第三階層A(大火の間)
実態のないいわゆるゴーストタイプの魔物が出現。
マグマだらけの空間。
熱対策をしてないと辛い。
第三階層B(大水の間)
水中を得意とする魔物が出現。
水が広がる空間。
ただし飲み水として利用するには濾過の必要あり。
第三階層C(大地の間)
スタンダードな魔物が出現。
無数の穴の中を進んでいくたぶん一番迷宮っぽい空間。
第三階層D(大木の間)
魔物の出現は控えめ。
大きな木が広がる空間。
何かしら移動の対策をしないと進めない。
第四階層A(炎獄の間)
大火の間が更にエグくなった場所。
炎に加えて毒の霧が現れる。
第四階層B(毒湖の間)
水中マップ。ついでに水には毒が混じっている。水路対策をしないと進めない。
第四階層C(崖下の間)
崖エリア。崖の中にある通路と、崖から崖を移動して進んでいく。
本来なら崖下が第五の間に通じているが、現在は空間不安定のため飛び降りるとランダム転移することになる。
第四階層D(深森の間)
森林マップ。迷いの森の側面もあり、帰りたいときに帰れなかったり心の準備ができていないのに深階層に飛んだりする。
第五階層(試練の間)
今までの嫌がらせ総結集のような場所。
暗い中、無限に湧く敵をひたすら倒していく。
第六階層(闇黒の間)
完全暗闇空間。音もない。
罠や敵が出ないと思って油断しているとやがて幻覚に苛まれる。
完全に自分との戦いになる耐久戦エリア。
第七階層(御前)
なお裏技で、逆鱗の竜騎士は全エリア相棒がついてきてくれるため、他の人間より圧倒的に難易度が下がるプラス生還率が上がる。
というより元々、各個体の個別判断で「この人間なら最深層まで連れて行ってもいい」と思われた人間のみが最後の壁を突破できるものとして設計されている。