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エッセイ

なろう小説家は自信に満ち溢れている

作者: ウツロ

 私は自信家である。自分の書いた小説が一番だと思っている。

 たとえ多くの人から賞賛されていなくとも、自分が書いた作品が一番面白いのだ。


 だがこのような自信は執筆活動においてだけだ。

 日常生活の自分は常に、己の行動は間違っていないのだろうかと自問自答しながら生きている。


 何故執筆活動だけ例外なのだろうか。


 小説家になろうにおいての執筆では、様々な要因がモチベーションに影響する。

 PV、ポイント、感想、レビュー色々あるだろう。

 だがランキングに乗るような作品でもなければ、PVを執筆の糧にするのは難しい。

 ポイントも同様だ。

 では感想はどうだろうか? これはモチベーションに直結する。

 沢山感想を貰えればやる気が湧き、執筆速度も上がるというものだ。

 しかし悲しいかな、感想数はPVに比例するものである。無論例外もあるが読者が多ければ感想数も増えるのは自明の理であろう。

 ならばどうする? そうだ、他者の作品を読んで感想を沢山書けば良いのだ。返信があれば嬉しいし、なによりこちらに興味を持ってくれた人が感想を書いてくれるかもしれないからだ。

 こうして閲覧数の割には沢山の感想がつくようになる。


 ……。


 「部分別 アクセス解析」というのはご存知だろうか?

 何月何日、何人が何話を読んだかが分かるシステムだ。

 これで最新話の閲覧数が分かる。つまりどれだけの人が更新を追ってくれているかが一目瞭然なのだ。

 ブックマークは読んでいるであろう人の数。果たして更新を追っている人の数はブックマークに準じているだろうか……


 作品には様々な形がある。

 手軽にさらっと読めるもの、溜めて一気に読みたいもの。

 そうか、私の作品は後者なのだな。たとえ最新話の閲覧数が少なくとも、沢山の感想がそれを物語っているのだ。


 ……。


 私は自信家だ。だがそろそろ自分を騙すことに限界を感じている。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 共感してしまった。やっぱり反応がなかったりとか数字が上がらなかったりすると落ち込みますよね。 [一言] それでもフィクションくらいは自信持っていきたいものです。
[良い点] ……(虚ろな目)。 独りよがりの考えですけど自分の書いた小説が読んで貰えないのはとても悲しいです。物凄い共感出来る作品でした。
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