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ハッピーエンドストーリーメーカーマクロ  作者: 陸陸陸(むつみ)
渇いた救世主の帰還
3/20

少々私達のことを語らせてもらってもよろしいでしょうか?

 ――この時代になっていくつか分かった事があります。


 ※ひとつ。空の星々に名が宛てがわれている理由。


 天体観測の歴史は古く、いつ発祥したのかは不明ですが人類の文化が始まったと同時だそうです。星の動きを記すために文字や数字が発明され、時間、測量、季節、催事など天体の動きから基準を作り上げ物事の目安とした。つまり人類の文化と技術は星を観ることから興ったのだと言えます。


 けどそれは副次的なもの。支配者達が意図した本当の目的は別だったのです。


 その存在を忘れず、監視、警戒するため。


 大昔のヒトが戦いのすえ星の中に封じ、宇宙に放逐した『神』を。


 そうした天体を判別するため、星に暗号としての名をつけたそうです。



 ※ふたつめ。私達の始まりと顛末。


 やがて封印は解かれ、『神』は空から地上に降りてきました。それは伝承にある神々や獣の姿を模した巨魁の異形。人類は畏怖をこめて彼らを<フォールイン(降りし者)>と呼びました。


 檻から解放された彼らは星の海を生命を呑み殺す『死の海』に変えたのち、過去の恨みからヒトに復讐を始めました。世界に存在する全てのヒトに対してです。


 彼らは人類が住む天体を目指す旁ら、その進路上にある全てを薙ぎ払い身に取り込む災害でもありました。

 そんな彼らを討滅する力と『死の海』を渡る力を与えられた極めて神に近いヒト――


 それが私達、<勇士(セーバ)>です。


 いわば異能を操るスーパーヒーローのようなものでしょうか。


 勇士達は人類と契約を結び、全<フォールイン>殲滅を誓いました。そして軍団を結成し、世界の方々へと派遣し、彼らの掃討に乗り出したのです。


 それから三百年後。私の故郷の星へと密かに接近していた最後に残存する一万二千体のフォールイン――ティターンの一族を討ち滅ぼし、私達の長い戦いの旅は終わりを迎えたのでした。


 後に<ティタンフォール>と呼ばれる戦い。それが半年前の出来事です。



 ※そしてみっつ目。


 わからないこと。増えるばかりでいつ無くなるのかわかりません。

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