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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

わらわら

私には、双子の妹がいる。私はそんな妹を憎んでいた。殺してしまいたいほどに。


妹はいつも姉の私より得をしている。おねぇちゃんなんだからいつもそう言われケンカをすれば


私だけが叱られ、両親に甘えているのもいつもあいつだけ私はいつも相手にもされない。    


周りから見れば小さな問題だとしても私にはとっても大きな問題だった。


どうやったら証拠を残さずあいつを消せるか? そんなことを考え始めたのは8歳頃からだっただろうか。


高校3年生になった今でもこの憎しみは消えていない。あぁどんな方法でもいいあいつを殺したい・・・


学校からの帰り道。自分を待っていたかのように一体のわら人形が転がっていた。気持ちが悪い、


一瞬そんなことを思ったが、そんな考えはすぐに消え失せた。近所にある大きな森の奥の奥のほうに一本


の巨大な樹木があり、そこは昔から多くのわら人形が打ち付けてあることで有名だった。確認したこと


はもちろん無いが、少しでも可能性があるのなら・・・・・・。


私はそのわら人形を持ち帰ることにした。両親とあの女との夕食の後、私は自分の部屋に戻りわら人形


の詳しい使い方をネットで調べてみた。どうやら必要なものは釘とそれを打ち付ける道具だけ。


打ち付ける時、憎んでいる相手を強く思い込み人形の心臓にあたる部分に打ち付けることができれば、


相手を殺すことができるらしい。怪しいなんて全く思わなかった、今日の夜やってやる・・・


深夜3時私は例の道具とわら人形を持ち、森に向かうことにした。巨大樹木に到達した時、私は言葉を


失った。樹木には数えきれないほどのわら人形が打ち付けられていた、中には一つの人形に10本以上


もの釘が打ち付けてあるものもあった。さっそく私も打ち付けようと思い、樹木に近ずき釘とわら人形


を取り出す。わら人形を樹木にあて釘を心臓の部分に軽く突き刺すそして持ってきた小さなハンマーを


振り上げ間を開けず思いっきり・・・・・・ドンッ。


翌日の早朝、妹は部屋のベットの上で亡くなっていて、姉は近くの森の中で仰向けになった状態で


亡くなっていた。妹の部屋の壁には釘の刺さったわら人形があった。

読んでくれてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] あいうち、ですか。 双子だと考えることも一緒なんですかね。
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