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『失敗』

「時間か・・・」

電話をかける時間となった。

俺は携帯電話を手に取り、電話をかけた。


「もしもし、警察の方は」

『います。』

「かわってください」

はい、相手がそういうと男が出た。

娘のことは心配じゃないのか・・・。

『あなたの要求は?』

「恐怖からの解放」

『はい?』

「この女の子は母親から虐待を受けています。」

『・・・。』

「私はその恐怖から女の子を解放するために誘拐を計画しました。」

『虐待を受けていたと言うならならなぜ、いじめ対策センターに電話しないんですかっ!』

いや、そんなスーパーの半額セールで主婦が

「卵1パックまでなんて誰が決めたんですかっ!」

みたいな感じで言われても・・・。

「も、もちろん分かっていましたよ。ですが、それだと・・・」

どうしよう言葉が出てこない。

『それだと?なんですか』

「いえ、今のは忘れてください。では切ります。」

『ま、待ちなさい!女の子の声を聞かせてください!』

「ええ、いいでしょう」


と言ったところで携帯の充電が切れた。

「あ・・・」

ま、いっか。

「かけ直そう」

俺は家の電話でダイヤルした。


「さきほどは失礼しました。」

『いえいえ』

ん?なんだかうれしそうだ。

「なにかありましたか?」

『いえ、なにも』

「それならいいですが、では変わります。」

俺は女の子に受話器を渡した。

『もしもし』

「ママ!?」

『そうよ、だいじょうぶだからね、すぐ助けに行くわ』

助けに行く?

「やだ」

『え?』

「ママなんて大嫌い!」

『どうして?』

「ママは私をなぐるから!帰りたくない!」

やった。これで警察も分かってくれるだろう。

「ここまでです。これで分かったでしょう?」

『・・・。』


俺は電話を切った。

そして気づいた。

「あ、固定電話でダイヤルした・・・」

そして突然家のドアが開いた。

次回最終回

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