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第0小節
拙い文章ですがお付きあいください。
忘れたくないから。
あなたへの想い、書き留めようと思います。
‐第0小節‐
あなたに初めて会ったのは、高校一年の春、音楽室で、でした。
その頃、私たちの住むところではまだ桜の花びらが蕾のままで。
外は少し肌寒い。
それでも高校一年生の四月は何か特別な日々だった。
私の、あなたへの第一印象。
あなたが聞いたら少し落ち込むのかな?
お世辞にもかっこいいなんて言えない。むしろ、高校一年生の男の子にしては少し低い背。
少し高い声。
あなたはどちらかというと……女の子みたいで。
私の理想の男性像、新選組副長"土方歳三"から程遠いあなたは、拒絶の対象でした。
本当、笑っちゃう。
今はあなたがこんなにも好きでたまらないのに。
"あなた"は本当に女の子みたいに華奢な可愛い男の子。