第3話 魔法師団長
さて、今日は二人目の取材だ。今回はこの国の筆頭魔術師の方らしい。なんでも、恐ろしい魔法により敵軍一帯の戦意を削ぎ、圧倒的な魔力で制圧することができるらしい。とんでもないな…。
というか、やっぱり魔法とかあるんだね。俺も使ってみたいなぁ。教えてくれないだろうか。
「筆頭魔術師殿は高齢ですので、気持ち大きめの声で話してあげてください。あと、絶対に怒らせないでくださいね?あなただけならまだしも、私まで吹き飛ばされたくないので。死ぬなら一人でみじめに死んでください。」
「余計な一言が多くないですか???俺なんかしました???」
「覚えてないんですか?昨日の飲み会で泣きながら全裸ブリッジして走り回ったの。普通に気持ちわるかったです。私の母国なら死刑でしたね。」
「本当に申し訳ございませんでした。」
墓穴掘ったわ。もうこの話はせんでおこうっと。
「おお、よく来たの。ワシがこの国で筆頭魔術師を務めている、ザンディーじゃ。」
ひときわ豪華なツリーハウスで出迎えてくれたのは、優しそうなおじいちゃんだった。
魔術師らしく大きな杖をついて…いや、杖じゃねえな。こん棒だわあれ。
「本日は貴重な時間をいただきまして、誠にありがとうございます。この度、魔王軍との戦いについてまとめた本を執筆することとなりました、佐藤と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
「おお、ご丁寧にどうもありがとう。さ、遠慮はいらん。なんでも聞くとよいぞ。」
「ありがとうございます。では早速となりますが、今回ザンディー殿に」
「ん?Panty…?」
「???はい?」
「おおすまん、聞き間違いだったようじゃ。」
「は、はぁ…では改めて、今回ザンディー殿にお聞きしたいのは、主に魔王軍との戦いについてとなります。しかしそれとは別に、戦いでご活躍された皆様個人個人のことについても本に書かせていただきたいと思いまして、まずは普段どのようなお仕事をされているかお聞かせください。」
「ふぉふぉ、なんとも嬉しい話じゃの。普段は主に魔法師団の訓練、新たな魔術の構築と、魔術理論の整理、それらを書物にまとめたりしておる。ま、まとめるのは主にワシの部下たちで、最終的な決裁権を持っているのはワシ、といった感じじゃがの。」
「なるほどなるほど、魔術の学会発表会、みたいなのもあるのでしょうか?新しい魔術行使パターンの」
「ん?Panty…?」
「はい?????」
「おおすまん、聞き間違いだったようじゃ。」
本当に聞き間違いか???しかもなぜパンティー?無駄にイントネーションいいし。
「学会じゃったな、そういうのもあるぞ。良い刺激になっておる。」
「活発な議論によって新たな魔術が生まれ、国民のみなさんの生活がより豊かになる。なるほど、魔術師団のみなさんは戦うだけでなく、国の内政にも大きく関わっておられるのですね。」
「うむうむ。その通りじゃ。」
「では次にザンディー殿自身のことについて聞かせてください。趣味等はおありですか?魔術師団長ともなると、趣味一つとっても一般的」
「ん?Panty…?」
やってるわこのエロジジイ。
「いえ、違います。ご趣味についてです。」
「おおすまんすまん。最近耳がちと遠くての。う~む趣味か。ワシは薬草学なんかも嗜んでいての、自宅で薬草の家庭菜園なんかをしておる。そこで栽培した薬草を使ってポーションを作り、市場に流したりもしておるぞ。あとは滝つぼでバタフライをしておる。」
「おお、魔術師らしいといいますか、実益も兼ねた趣味、といった感じですね。」
「ん?Panty…?」
いやどこに反応する要素あったんだよ。
韻も踏んでないだろ。なんだ?パンティーギア(?)を上げてきているのか?
「違います。では魔王軍との戦いについて教えてください。どのような戦いをされたんですか?」
「うむ。決戦当時、ワシは前線に出ておった。迫りくる敵をこの杖で撲殺しまくっておったのじゃ。」
魔術使ってないんかい!!!
「そのときじゃ。敵軍が割れて、魔王軍四天王の一人、絶技のジャーヴラが現れたのじゃ。ジャーヴラはワシに魔術の打ち合いによる一騎打ちを提案してきた。敵将を打ち取るチャンスじゃ。ワシはこれに応じた。」
おお、なんかかっこいいな。
「どちらからとも言わず、打ち合いは始まった。やつの魔法はすさまじく凶悪じゃった。乳首の感度を3000倍にする魔法を撃ってきたのじゃ。これにはワシも戦慄した。この魔法を一度食らえば、ブラジャーを装備していなければとても耐えられないからじゃ。ワシはすかさず、尻にありえないくらいPantyが食い込む魔法で応戦した。お互いの魔法は絶え間なく打たれ続けたが、ケッテイ打にはなりえなかった。Pantyの魔法も乳首の魔法も、魔力消費が少ないアンテイ的な魔法だったからじゃ。ワシは賭けに出た。奴は執拗に乳首魔法をうってくることから、ワシに屈辱的な敗北を味わわせようとしているとダンテイして、それを逆手に取り、Panty魔法の奥義であるPanty Partyの魔法を放った。これはPanty魔法を極めたものだけが放つことができる奥義で、ワシを起点とした周囲の知的存在すべてに、強制的にPantyを履かせる魔法じゃ。これによりやつの意識は己の股間に逸れ、その隙にワシが一気に接近し、杖で殴りつけることでショウリを収めたのじゃ。そう、Victoryじゃ。」
どや顔すんな。もう滅茶苦茶だよ。やりたい放題じゃねえか。ボケの渋滞が起きててどこから突っ込んだらいいかわかんねえよ。魔王軍もアホだろ、なんだよ乳首の感度を3000倍にする魔法って。そんな魔法どこで使うんだよ…。もう乳首のジャーヴラに改名しろよ。
アホしかいないのかこの世界は。もうキレたぞ!!!!
「PantyでDirtyな魔法にQualityで打ち勝って、お互いのCapacityを超えた熱いテンカイに両軍ともやばいMentality、Funkyな戦いの行方はカンペキ、ザンディーのPanty Partyでショウリ、そうVictory、ってことですね?」
「どうしたんじゃ急に…どこか悪いのか…?」
「このエロジジイ!!!!!!!!はっ倒すぞ!!!!!!!!!!!」
いえ、なんでもないです。貴重なお話をありがとうございました。
「佐藤さん、逆になってますよ。」
「失礼しました。最後に一つだけ質問よろしいでしょうか?」
「うむ。よいぞ。」
「ご自身が女性もののPantyだけを身に着けているのには理由が?」
「うむ。ワシのPolicyじゃ。」
「さいですか。」
Panty...?
現在カクヨム様で新作長編を連載中です。
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