第2話 戦士隊長
ゴンゴンゴ…いいや、ガンガン王国に召喚された(されてません)俺は、魔王との戦いにおける伝記を執筆することになった。
いや~驚きの連続です。俺がいた石造りの建物を出たら、周り全部ジャングルなんだもん。困惑したよね。
え?よくある中世ヨーロッパ的な感じじゃないの?と思ったら、まさかのファンタジー未開部族みたいな感じ。ありえないくらいデカい木の上にツリーハウスみたいなのがたくさんあって、それぞれを桟橋みたいなのが繋いでいる。
男はみんな腰みのみたいな装備だし、ほとんどの騎士(?)はでかいこん棒持ってるんだもん。こんなんでよく魔王に勝てたな…。
そんなこんなで数日経過し、いよいよ今日から、
執筆のために魔王軍との戦いにおける功労者へと取材することになった。
今日取材するのは、魔王軍へ突撃した際に一番槍を務め、そのまま最前線で戦い続けた戦士の中の戦士、とのことだ。
「ここにいらっしゃいます。もう到着されているそうなので、早く入りましょう。」
ラライさんに促されてツリーハウスに入ると、二人の男性がいた。
一人は筋骨隆々で、背中に巨大なこん棒を背負っている。いや、こん棒というか、もうこれ「塔」だろ。塔を背負った巨人です。
もう一人は、うん。ゴリラです。普通に、ゴリラ。腰みのをつけたゴリラ。でもめっちゃ姿勢がいい。背筋がすごいまっすぐ。もう違和感しかない。
「ギャンギャゴガンゴギンギャンギャゴン!!!!」
「スマナイ、タイチョウ、ホウゲンツヨイ。オデ、ツウヤクスル」
うん、どこから突っ込もうかな。まず喋るのゴリラの方なんかい。ほんで、この国にも方言とかってあるんだ。いや、方言とかいう次元じゃなかった気がするけど???
「タイチョウ、ゴゴンガ。オデ、ハインリッヒ。ヨロシク。」
もう突っ込まないぞ。
「ゴゴンガ殿、ハインリッヒ殿。貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございます。私はサトウ、と申します。本日はどうぞ、よろしくお願いいたします。」
ラライが何か言いたそうな目でこちらを見ているな。まさか、俺が敬語で話せないとでも思ってたのか?
「ギャッwギャッwギャッwゴンゴギガガンガ、ゴゴンゴ?」
「ソンナニ、カシコマラナクテ、イイ、トイッテイル。」
「お気遣いありがとうございます。では、お互いリラックスして進めていければと思います。さっそくですが、普段はどのようなお仕事をされているのかお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「ギョンギョ」
「フダンハ、センシタチノイクセイト、マチノチアンイジ、マモノノトウバツヲシテイル。」
明らかにそんな喋ってなかったよな?
「なるほど、かなり幅ひろくお仕事されているんですね。かなりお忙しいんじゃないですか?」
「ギギンギゴンガゴンゴギャンガゴング。ガランゴガンゴグンゴ。」
「ワリトヨユウ。」
もっと喋ってたよな?
「そうなのですね。では、余った時間を活かした趣味なんかもあったり?」
「リューンンリョリョンリャーンシャルルンションリャンヒュイーン。」
「ハナヲ、メデ、チョウガマウサマヲ、ナガメテイル。アト、タキツボデ、バタフライヲスル。」
明らかに違う言語じゃなかった?え、なに、花?全然話が頭に入ってこなかったぞ…。
「ほほう、素晴らしい趣味ですね(適当)。では本題なのですが、魔王軍との戦いの際、どのように戦われたのかお聞かせください?」
「ギョンギョジョンジョン~(長いので割愛)。」
「セマリクルテキグンニ~(読みにくいので割愛)。」
「なるほど。まとめると、
迫りくる魔王軍に対し、一番槍の栄誉を賜ったゴゴンガ殿は部隊を引き連れて突撃を敢行。その巨大なこん棒を振り回しながら敵軍中央を食い荒らすようにして戦闘を続けたと。危機感を覚えた魔王軍は、魔王軍四天王の一人、剛腕のズズドを出陣させた。ゴゴンガ殿は連戦の末、ズズドと相対。激しい乱打の応酬ののち、ズズドの目に汗が入り、思わずシパシパしちゃった隙を突いて、打ち取ったと。」
「ゴガ。」
ズズドはちょっと抜けてるとこがあったのかな?
「激戦だったのですね…。話を聞いているだけで、その激しく熱い戦いが目に浮かぶようでした。」
その後も、最終決戦以外の戦いでの話や、ゴゴンガとハインリッヒの出会いの話なんかを聞き、今日の取材は終了した。
では、これにて今日の取材は終了となります。長時間お付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。」
「「こちらこそ、ありがとうございました。」」
最後だけクッソ流ちょうにしゃべりやがったな?????
ゴガ。。
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