第1話 転移したけど...
初のギャグ寄り作品です。よろしくお願いします。
顔をあげると、俺は見知らぬ場所にいた。
遺跡?のような、石造りの建物の内部のようだ。目の前には、白いヴェールのようなものを纏った女性がいる。
「…よくぞ参りました。異界の者よ…。」
えっ、今、異界の者って言ったよね?
えっ、これって最近はやりの、異世界転移!!!???
キ、キ、キチャァ~~~~~~!!!俺の時代、来ました。
「フッ…召喚により異界より馳せ参じました。私、佐藤た」
「いえ、召喚はしておりません。」
「…ん?」
「ですから、召喚なんてしてないのです。逆にどうやって現れたんですか?」
「…え、ちょ、どういうことっすか?俺は召喚されて、魔王と戦うとか、追放されて~とか、そんな感じじゃないんですか?」
「そんな感じじゃないです。魔王はすでに倒されておりますし、追放もしません。私はただここを掃除していただけです。びっくりです、突然土下座した男性が現れて。何やらかしたんですか?」
「い、今はいいじゃないですかそんなことは。え、じゃあ戦う必要もないし、追放される必要もないってことですか?元の世界には…?」
「そうなりますね。あ、元の世界へ戻る方法は不明です。」
「そこだけ転生あるある踏襲すんなよ…。え、じゃあ俺はどうしたらいいんですかね?」
「さぁ…?」
「い、いや、さぁ…?じゃないですよ!俺の人生めちゃくちゃになったんですよ!」
「え~、でも土下座するくらいですから、すでに人生詰んでたんじゃないんですか?」
「そ、そんなことはないっすよ!ちょっと酔って全裸になって、そのまま走って高速道路に侵入しちゃっただけです!」
「変態じゃないですか。詰んでますよ、それ。終わってます。死刑です。」
「んなわけないじゃないですか!なんですか死刑って!ちょ、もういいですよ。漫才しに異世界来たんじゃないんですから…。」
う~ん、マジでどうしようかなぁ。魔王との戦いは終わっちゃってるっていうしなぁ…。
あ、そうだ。元世界での職業を活かしてなんかするか?
「あの~、魔王との戦いっていつ終結したんすか?」
「ちょうど二年前ですね。」
「俺、元の世界で文字書きしてたんですけど、その魔王との戦いを後世に残すための本とか書かせてもらえないっすか?その代わりに俺の生活を保障してほしいんですけど。」
「ああ、いいですねそれ。幸い魔王軍と戦った主要なメンバーはこの国にいらっしゃいますから。私からもお声がけしましょう。取材、しますよね?」
「ええ、そりゃもちろん。そういえば貴女のお名前は?」
「ラライ、と申します。この国で神官長をしております。」
「神官長ってめっちゃえらいんじゃないですか?」
「中間管理職ってやつですよ。神聖国から派遣されてきている外様ですし。」
「へぇ~、異世界もいろいろ大変なんすねぇ。」
「まぁ、異界関連の権限は私がすべて持っていますので、そこはご安心を。」
「そりゃ安心です。じゃあ、今日からよろしくお願いしますね、ラライさん。」
「はい、よろしくお願いします。佐藤さん。遅れましたが、ようこそ。ゴンゴゴンゴンゴンガンガドンドンゴン王国へ。」
「うん。なんて?」
国名長いなぁ
現在カクヨム様で新作長編を連載中です。
読んでいただけると嬉しいです。
ユニークスキルは【チクビーム】
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