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第三話☆アルミのお弁当箱

スピンオフおまけ話


アルミのお弁当箱


スキッパーが得意げに言った。

「見ろ、ユウ! アルミ不織布で作ったお弁当箱だ!」


「えっ、そんなの作ったの?」

私がふたを開けると、中にはきれいに詰められた腰かけ芋の煮物が入っていた。


「軽い、丈夫、しかも熱が逃げにくい! これからはアルミ弁当の時代だ!」

スキッパーは胸を張った。


ところが――。


私がそっと持ち上げた瞬間、お弁当箱はふわりと浮き上がり、宇宙艇の無重力モードに引きずられて、ぷかぷか漂いはじめた。

中身の芋がころりころりと転がり、箱から飛び出して、キャビン中をホタルみたいに舞った。


「ちょ、ちょっと! ごはんが逃げてる!」

「しまった、軽すぎたか……!」


ふたりで必死に追いかけ、ようやく全部の芋を回収。

私たちは顔を見合わせて大笑いした。


「でも、これ……売れそうじゃない?」

「宇宙芋キャッチゲーム付き弁当箱か……。うーん、案外アリかもな」


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