新章☆第六話 来訪者の記憶
新章☆第六話 来訪者の記憶
アルミの星の記憶☆新章第六話
灯台の光が夜空を照らすようになってから数日後、再び空に影が現れた。
ごごご……と小型艇が降下し、惑星ALの砂地に着陸した。
ユウとスキッパー、サンドラが出迎えると、タラップを降りてきたのは前回訪れた旅人とは別の一団だった。年老いた女性と、若い少年少女の姿がある。
「ここが……光の星」
女性は、銀白色の瞳を細めて灯台を見上げた。その声はかすかに金属音を含んでいた。
「私の祖父母は、この光に導かれて航路を見つけたと語っていました。だがいつしか光は途絶え、我らは星の記憶から遠ざかってしまった……」
ユウは息をのんだ。前回の旅人と同じように、この灯台の光が“記憶”として他の種族に刻まれているのだ。
少年がユウの編んだ銀白の袋に手を伸ばし、目を丸くした。 「……音がする」
「聞こえるの?」ユウが問いかける。
「うん。『ここにいた』って。……優しい声だよ」
一同は静まり返った。スキッパーは腕を組み、サンドラは口元を押さえた。
老女は深くうなずき、言った。 「この星は、生きています。わたしたちの記憶を抱き、思い出を歌っているのです」
ユウは胸に手を当てた。ぱち、ぱち……糸の囁きが一層はっきり聞こえてくる。
スキッパーが小さく笑った。 「どうやら俺たちは、とんでもない星を相手にしてるみたいだな」
灯台の光は今夜も天に伸び、遠い星々へと瞬いていた。




