表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未明の君へ  作者: 宙野 灯(そらの ともり)
1/1

プロローグ

言いたかった、言えなかった。けどーー

あの夜、確かに好きだった。

本当はあのとき、 言えばよかったのかもしれない。


たった一言で、 なにかが変わっていたかもしれない。 ……でも、あの瞬間の私には言えなかった。


名前を呼ぶには近すぎて、 想いを告げるには、遠すぎた。


指先がふれただけで、心が痛かった。 沈黙が続くだけで、涙が出そうだった。


それでも私は、 “あの夜の空”を、まだ覚えてる。


星が音符のように瞬いて、 あなたの瞳がそのどこよりも眩しくて、 あの夜は、きっと、ひとつの旋律だった。


もう届かなくてもいい。 けれど、どうか―― あの夜の私が、あなたに触れようとしていたことを 忘れないでいてくれたら、それでいい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ