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惑星ケモミミα  作者: 梅しそ ほろろ
2章 旅人は語る
20/35

ピクニック日和

ミユシスを何時の間にか抱いちまって、そのあと暴走しちゃって怒られて泣かれて…

そんな自分に嫌気がさしてから数日が経過した。


俺は改めて自分の計画を考え直す事にした。

ミユシス達だって別に農業の導入に反対しているとかそういう事はない。

他の生活技術に興味がある子も当然いたし、俺とライムは概要を村人達に丁寧に説明してまわった。

そうすればすぐにでも改革がんがん出来て、あっという間に便利な世の中になるなんて。そんなガバガバ計画、本当に上手く行くと思うか?

そもそもそれは俺の理想。理想通りに人生を送れるなんて事、あるわきゃねーんだわ。


ミユシスは俺にもっと肩の力を抜けという。その通りだったと、今なら思う。


「ケン。お主は一人で何でもかんでもやろうとする所が姉上様とそっくりなんじゃよ。一人で何でもかんでもやろうとするでない」


「…すまなかった、もっとミユシスに相談してりゃあんな恥ずかしい発表会なんぞしなかったんだが」


「まったく。お主は真面目に過ぎるんじゃ。そんな肩ひじ張らずにもっとじゃなぁ…ごにょごにょ」


「…?なんだ、今なら何だって聞くぜ?」


「じゃったら言わせてもらうがの。最初の子供が生まれるまでは、そのぉ……もっとわしと…」


「うん」


「ほら色々あるじゃろ!?二人で手を繋いで散歩するとかじゃなぁ!木陰で互いに毛づくろいしあうじゃとか~~~!」


ミユシスは意外とロマンチストだった。毛づくろいは俺やり方わかんないけど。

だが俺に恋人同士ならこうするじゃろ、と言いたいらしい。

いやぁ…期待されてる所申し訳ないんですが。

なんせつい先日まで童貞だったんです。ていうか彼女すらいた事なかったんです。

そんな恋愛経験値ゼロの初心者があれこれすっとばして、いきなり子作りしちゃったもんで…


「…デートとかしたいってこと?」


「でーと…?またよく分からん言葉を出しおって。なんじゃそれは」


「なんて説明すりゃいいかなー、好きな異性同士が互いの感情を知るためにだな…一緒に遊んだりとか?」


説明が難しい。もうちょっと語彙力が無いのか俺は。

でも思いつかないんだってば。デートとか経験無いんだもの。


「それじゃ!では一緒にでーとしに行こうぞ?二人きりになれる場所でわしとくっついてな?互いの匂いを嗅ぎあってじゃの~」


ミユシスはもじもじしながら尻尾をブンブン振る。そういうのでいいらしい。

好きをもっと増やすのは大事なんじゃぞ?、と。

にしてもデートかぁ~…。



・・・



「そういうわけで作戦会議だ。サンパチ、デートに関連する情報全部くれ」


<<……検索はしましたが、意図が広すぎます。もっと具体的な質問をお願いします>>


「いや、なんつーかその…何か無い!?ロマンチックなデート方法とか!男性必見、女性をキュンとさせる100の方法みたいなのとかぁ!」


<<申し訳ありません。オフラインで保存されているデータには近しい媒体が無いようです>>


ええい、お固い。でもしょうがないとも言える。

サンパチに記録されてるビッグデータはあくまで百科事典や歴史書に書いてあるような真面目な資料ばかりだ。

NAV SATを経由して宙域回線に接続出来ればあれこれ娯楽系の情報も受信出来るのだが…んなもん出来るなら最初に救難信号だしたよね?

あとはそういうの知ってそうなのは……アイツ(キノコ)かぁ。いや聞きたくない。昨日、ライムに変な情報持たせた件だけはブチギレクレーム通信をしたが。


『わかってないなぁケン。多様性を持たせるには断片的でも色々情報を与えておくものだよ?』


などとシイタケ、もとい神はおっしゃられておった。

だからってエロ同人は必要のない情報だろうが。バター醤油で炙られたいらしいな…

だいたいそんな調子だから、ミユシスが巫女服きてシャンシャンシャーンと、謎の踊りしながら朱色に塗られた木の枠と岩の前で祈ってたりするんだろ。のじゃのじゃ変な口調で喋るし。

もしライムまでそんなのになったらどうなる?メイドの格好してるからメイドっぽくなるのか…?


"おかえりなさいませ、ご主人様~!ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも…ベッドでエロ同人?"


「なんじゃそりゃぁっ!!それは駄目だろ常識的に考えて…!!前半は良いけど最後のは駄目だスケベすぎる…!」


「何が駄目なんです?」


「そりゃお前ベッドでエロ同人だぞ、どんなプレイすんだよ。あれか?完全に脱がすのはマナー違反とかいうやつか?」


「艦長?仰ってる意味が…」


「…いや!?悪い領主プレイ、手を縛ってソフトSMという可能性も…むしろ攻められるのは俺か!?俺にそんな趣味はねぇ、だがしかし」


「……きゃーぷーてん!!変な妄想から帰ってきてください!!」


メキョッ!と俺の肩にまたしても拳が刺さる。

さすがにそろそろ肩もげそう。サイボーグ・ケンになっちゃう。


「ぐほっ…ぐぎぎぎ!ら、ライム!何時からそこに~っ!」


「最初からずっと居ましたよ…何昼間から変な事口走ってるんですか」


「おま、えな…もうちょっと。もうちょっとだけな?出力を抑えろ……死ぬ、しんじゃうほんと」


<<艦長のバイタル、正常。損傷軽微>>


「いやドチャクソ痛ってーの!!んもぉ~!」


「ふんっ、昼間から変なワードを口ずさむえっちな艦長にはいい薬です!」


ライムは墜落船で出会った頃よりかなり人間っぽくなった。

キャンプで一緒のテントに寝泊まりしてた頃に比べても、データ整理がだいぶ進んだのだろう。

こうやって軽いツッコミ…軽いか?めちゃくちゃ重いが。そんな冗談も日常的に出来るようになった。


「………デート、良いなぁ。私だってそういうの、してみたいです」


それにこうやって自分もデートに行きたいだなんてそんなワガママも………ん?


「…ライムもデートしたいのか?」


「みきゅっ!?ち、違います!そうじゃないです…今のはちょっと、胸がもやもやってしただけで…」


「うわっ!うちのライムちゃん可愛いすぎ…」


「むきゅーっ!茶化さないでください!良いじゃないですか、私だって女の子…なんですから」


そういう所ですよライムさん。駄目っすよ?男にそんな思わせぶりな態度取ったら。

俺があと10歳若かったら確実に勘違いしてますよ。即告白して玉砕して3日は学校休むまである。


「わかったわかった。んじゃライムとも今度デートするか」


「えっ…ほんと、ですか?」


「あぁ、良い子にしてたらな。あんまり焦る必要は無くなったが、村人達との交流ミッションは継続だ。しっかり頼むぞ」


「はい、艦長。お任せください!」


ライムは気分が高揚しているのか、るんるん♪とスキップしながら寝室の方へ行く。

そう、船の寝室は俺のではなく今はライムの部屋になっている。さすがに女の子なんだから個室は必要だろう。

あぁ俺?俺は船に戻ったらコクピットの椅子で寝てますけど。あれ体中バッキバキになるんすよ。しょうがないじゃんベッド一つしかないし。

ミユシスの家に泊まれば族長様のイチャイチャが待ってるし、船に戻ってもライムと寝るわけにはいかんし?

…俺はまず最初に、安眠できる寝床作りを最優先でやったほうがいいのかもしれない。部下への配慮とか艦長も大変なのよホント。




・ ・ ・




「なぁ、ケンよ」


「どうしたミユシス」


日を改めて、俺とミユシスは村の近くの散策に出かけている。

海が一望出来る小高い丘。ここはあまり背の高い草木が密集しておらず、少し開けた野原だ。

丘を下れば温泉に直結、陸地の方を見れば遠目に山々も見受けられる絶好のデートスポット。


「ケン遊ぶぞ!遊べ!!」

「ケン、はやくボール投げて!はやくはやくぅ~!」

「風が気持ち良いです…あ、これはなんてお花かな」


「……なんでじゃ!なんで子供たちも来とるんじゃぁ~~~!!」


うん、どうせならもう纏めてやっちゃえと。

ミユシスもライムもデートに行きたいみたいだし。

キキルパとマルチルは遊べ遊べと毎日俺の腹に突っ込んできて顔舐めまくるし。


「ふふっ、いい場所教えてもらって良かったですね艦長!ピクニック楽しいです~」


うん、そうだろそうだろ。良いピクニック日和。

デート?知らんな。

俺に甘酸っぱいムードを求めるな。そんな知識ねーんだよ泣くぞ。


「何でじゃ!?お主今日はデートに行くと言ったではないかぁ!ここなら邪魔も入らず二人でいちゃこら出来たのじゃぞ!?」


「すまんミユシス…気がついたら大所帯になっちまったわ」


「ケンはやく!」「はふはふはふ!!」


「わかったわかった…ほーれ取って来い!!」


俺はブンッ!とバスケットボールをぶん投げる。墜落船にあった、誰かの私物。

シイタケに許可を取って貰ってきた、彼女達へのお土産。キキルパとマルチルには大変好評だ。


「ここ掘りやすそう…ふふっ」


一方でライムはあまりボール遊びには興味が無いらしい。

代わりにハンドスコップ片手に、夢中で地面を掘って遊んでいる。…それ楽しい?


「まったく……これではいつもと変わらぬではないか」


「まぁまぁ、そう言うなよ。子供達が遊んでる間は俺達二人きりだぞ?」


「ほんの一瞬ではないか…せめてなでなでして欲しいのじゃ!」


「たっぷりサービスさせていただきます」


俺はミユシスの耳を優しく撫でる。その度に、くすぐったそうな表情をしつつも耳はぴくぴく動く。

やっぱりミユシスの耳は可愛いな。それに…


さわっ、さわ…しゅるる、むぎゅ


「ひぁっ!?///ば、ばかもの、そこは…んゃぁっ!?」


この尻尾のもふもふ具合がたまらん。何度触っても飽きないし、顔を埋めればもう


すぅ~~~っ


「はぅぅ、おのれっ、やめ…っ!吸うで、にゃい!…んあっ!?はぁっ…くきゃぅ!」


んん~。ミユシスの尻尾は今日もふわふわ。

これがまた最高だ…永遠にもふりたおしたくなる。


「あー!またケンえろい事してる!」

「は、はわわ…族長の顔真っ赤…」


「んにゃぁーっ!!やめぬか、幼子の前ぞ!このたわけっ!!」


ポカスカポカスカ


俺はミユシスにポコポコ頭を殴られる。

誰かさん達と違って、ミユシスはものすごく手加減が上手い。全然痛くなーい。

やっぱ嫌よ嫌よというのも好きのうち


ドゲシッ!!


「こふっ…!」


だがいくら体は小さくて軽いとはいえ、体重の乗った膝を俺の股間にぶち当てるのはマジ洒落にならん。

大変危険ですのでおやめください。


「はぁっ、はぁー…まったく油断も隙もない!そういうのは家に帰ってからじゃとあれほど」


「うぎぎ…良いじゃないかちょっとくらい…」


「お主のはいつもちょっとで済まぬじゃろうがー!まったく、気を許すとすーぐスケベな事ばかりしおって…」


「艦長~~~!!見てください!でっかい虫捕まえましたよ~!」


俺が股間を労っていると、今度はなんか巨大な…ダンゴムシ?みたいなのを鷲掴みにしたライムが。

メイド服を泥まみれにして、もうこれ以上無いってくらいキラキラした笑顔で駆け寄ってくるのが見えた。

あぁ、これが花束でも握りしめて笑顔で駆け寄ってくるなら感動的な光景だろう。


だが現実は地獄だ。手に持っているのは俺の顔よりデカそうな、虫。


「…ぞわわっ!おい何だそれ!!ライム今すぐ投げ捨ててこい!地面に、いや化石に戻せ!!」


「ほらぁ見てください!この子すっごい足動くんですよ!一緒に観察しましょう艦長!」


ギチギチギチ…キシャァァ…


「すたぁーっぷ!!近寄るなっ!!俺は虫苦手なんだぁ!!それ以上こっちに…来るんじゃぁなぁい!!」


俺は全力で逃げ出す。あんなワシャワシャ足が動いてるの見て喜ぶのはガキだけだろ。

地球のような草木ボーボーの田舎育ちならともかく、都会のコロニー暮らしだった俺には虫なんて化け物にしか見えん。


「ケン何処行く!?追いかけっこ!!」

「あはは、じゃあ最初にケン捕まえた人が勝ちね!」

「艦長なんで逃げるんですか!すっごい珍しいんですよー!大発見なんです!」


「追ってくるなぁーーーッッ!!来ないでくれぇえええー!!」


「何をやっとるんじゃ……ケンもまだまだ子供じゃのう、くふふっ」



・ ・ ・



今日はいっぱい遊んだ。つかクタクタ。

俺は泥まみれになったライムのメイド服を雑に洗濯機にぶち込み、スイッチを押す。

ライム本体は温泉に置いてきた。人を散々追いかけ回しやがって、全くいたずら兎めが…。


それにしても、だ。今日は楽しかった。久々に、心の底から笑えるような。そんなアクティビティを楽しめた。

こんな感覚、何時ぶりだろう。俺は足りない頭であれこれ考えすぎていたのかもしれない。

いくらAIのサポートがあっても、俺はただの人間だ。大きな目標があっても、肩ひじ張った所で全能の英雄なんぞになれるわけがない。

どうして俺はこんな単純な事に気が付かなかったのか。周りに心配や迷惑ばかりかけて。


俺は、ミユシス達と。ケモミミ達みんなでわいわい楽しくやっていたいだけだったんだ。

技術やらなんやらも大事かもしれないが、そんなもん後回しで良い。

今を楽しむ事こそ、本気でやらなきゃいけなかったんだ。


俺はとんだ馬鹿野郎だったな。自分からクソみたいな仕事増やして人生面白いわけがない。

はぁーあ、なんか肩の荷が降りた感覚だ。俺もひとっ風呂浴びに行くか~。


俺はライムの下着と替えのメイド服を袋につめて、温泉に向かう。

今日も温泉は賑わっていて、別の村人達も一日の汗を流しに来ているようだ。


「おーいライム!着替え置いとくからなー!」


「あっ、お手数をおかけしてすいません艦長…すぐ上がりますのでー!」


「いや良い!ゆっくりしてろ!俺はまた後で入るからー!」


いくらなんでも温泉に一切囲いがないのはさすがに…目の毒だったので。いや眼福だけど。例のアレで見えないんで。

せめて、と思って俺は先日、脱衣所を作った。着替え中は室内が見えない仕組み。


思い返せば、これまでは服ごと温泉に浸かる猛者だとか。

どっかの族長みたいに其の場に脱ぎ散らかす連中しか居なくてもうメチャクチャ。秩序など無かった。

それが今やなんという事でしょう。簡単な脱衣所を作るだけであれだけ無法地帯だった温泉入口がスッキリしたではありませんか。

地面に服は落ちてないし、皆ちゃんと脱衣所の仕組みを理解して使ってくれている。こんなに仕事冥利に尽きる事はない。

服をいれる籠とかは村人に作ってもらったし、掘っ立て小屋とはいえ建築方法を熱心に聞いてくる将来有望そうな子も居た。


適当に思いつきでやった仕事が一番役に立ってるんだから、俺はやっぱ自然体が一番良いんだろうな。

それを見抜いたミユシスは凄いってことだ。さすがっす族長。


「ケンなんで入ってこない?」


俺が成し遂げたぜ…と感慨に耽っていると、素っ裸のキキルパがお湯を滴らせながら俺の前に来た。

いくら脱衣所を作ろうが、彼女達はまだ俺の倫理観とは程遠い。でもこれも自然体。


「おいキキルパ…せめて前は隠してから上がってこい」


「? やだめんどい」


いずれキキルパも俺に裸を見られて恥ずかしがったりするようになるのかな。

…想像出来ねぇなぁ。

とは言え結局、肝心なところは何の光ぃ!?で一切見えない。

今日も青少年保護モード絶賛稼働中。いや絶賛はしねぇ。


「ほら、もう上がるなら服を着ろ」


「違うまだ入る。ケン行くぞ」


「いや、俺は後で……」


「ケン来てくれた!一緒に温泉入ろうね!」


今度は素っ裸のマルチルが出てくる。何処とは言わんがバルンバルン。

もう勘弁してつかぁさい、君の裸は凶器でしかないと自覚してくれ。


「わーった!ちゃんと入るからお前等は湯に戻ってろって、風邪引くぞ」


「きゃっきゃ」「わふわふ!」


まぁ俺も温泉には入るつもりだったから、それは良いよ。

でもな?今日は…状況が違うんだって。


・・・


「へっ、艦長……きゃああああ!?」


ほらぁ。君らと違ってライムはマトモな反応するんだってばよ。

俺は別に見られても構わんぞ?ここは温泉、全裸で何が悪い!


「うぅ……なんでぇ?」


「まぁそう恥ずかしがるなライム。見られたくないなら俺は目を瞑っていよう」


「…じゃあ良いです、けど…あんまりこっち見ないでくださいね?」


「了解だ…」


…とでも言うと思っていたのかぁ!?

どぉ~れライムちゃんはちょっとは育ったのかなぁ!?んん~?

ほぉ~相変わらず良い体してんじゃねぇかぐへへ…ほれもっと見せてみ?

なぁに触りはしないさ、見るだけ!見るだけだから…俺紳士だから、うへへ


「…!! 艦長のえっちぃ!!」


その反応、俺は読んでいた。

完璧な予測だったはずだ。だが目論見は外れた。

そう、拳が飛んでくるはずだったのだ。

いくら彼女の膂力が優れ、そのパンチは神速だとしても。

ある程度俺が死なない常識的な威力に抑えるのならば、俺の反応速度をもってすれば多少体をずらせば躱せる。自信があった。


バチィンッ!!


しかし。飛んできたのは彼女の"耳"だった。誰がそんなの予想出来るというのか。

思いっきりウサ耳でビンタされた俺の首は、ライムを眺めていた逆方向にブン回る。


「ひでぶっ!なんで耳ぃ!!」


そうか…胸や股間を両腕で隠すと…耳しかないのか。そんなのアリ?

だとしてもそんな器用、な……


「…ケン動かなくなった?起きろケン」

「は、はわわわ…どうしよう!?」

「あれ?…艦長ー!?わぁああごめんなさい!」



こんなざまで今言うのも何ですが。ケモミミ達との新しい日常、始まり…ます…。


「しっかりしてください艦長ー!」

◯ダイオウジャンボムシ


体長40cm 体重1.2kg

主に岩や落ち葉の下で生活する節足動物。

強力な殻に守られた大型の虫で、カルビーに踏まれても死なない。

動物の死骸からケモミミ達の排泄物まで、なんであろうとも分解し土に栄養を還元する。

非常に重要な森の掃除屋である。

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