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DEADNIGHT  作者: CrazyLight Novels
Season 1 HyperTimes
8/8

-第八章- 再び、平和な一日 -

四方八方、死体と弾痕で囲まれた戦場を、メンバーと一緒に掃除していた時だった。

「久しぶり、ファリア・マークローバスだっけ?」と、声がした。

「はい」そう答えると、

「良かった。シェアリー、シェアリー・フットマンだよ」

「フェアリーか、何か用?」

「あっ、なんだっけ...」

「忘れた?」

「忘れたけどいい!多分これに録音されてるから」

「録音機?」

「そう」

「じゃあ、再生するね」

再生されたメッセージからは、新総括菅からだった。

「ファリア・マークローバス、私の名は"フォール"だ。残念ながら、君の父と母によりラストネームの発言は禁止されている。まあ、色々あり、これまでは君の父と母については何も言うことは出来なかったが、本当のことを君には伝えよう。大将軍から直接。君が戦場にいるときにボソッと呟いたようだが、もうすぐ来るだろう」


「わかった?ファリア・マークローバス、こういうこと」

「え?」

「ん?なに、え?って」

「いや、大将軍が来るってだけの内容を忘れたの?」

「いや~、そうらしい。でもそうこと!まあ、もう帰るね。また」

「うん」


なんだったのかは分からないが、作業を続けた。


作業が終わり、CREWに帰った。すると、

「マークローバス、行く予定だったが行くことが出来なかった。お知らせだ」

「はい。お知らせですか、大将軍様」

「あぁ、多目的室に来てくれ」

「多目的室ですか」

「そうだ」

「場所は誰かが案内してくれるだろう」

そういい、講堂に向かった。

CREWの案内標識に従い、多目的室に着くと、

「ファリア・マークローバス様ですか?」

「はい」

「大将軍様より、控室をご用意しました。ご案内します。部屋には、大将軍様がお待ちです」

「わかりました」

案内人に付いていき、控室に着いた。中には大将軍が案内通り居た。案内人は、

「ファリア・マークローバス様、フィール大将軍様、演説開始までしばらくお待ちください」

と言い、その場を離れた。10秒ほど経ち

「ファリア・マークローバス」

「はい」

「君の父と母について言おう」

「え?亡くなった者の話ですか」

「命令は上手くいっていたのか」

「命令?ですか」

「ファリア・マークロバース、君の父は私だ」

「どういうことですか?」

「いや、理解はしなくていい。DEADNIGHTに私たちが生きていることに、気づかれてはならない。その為に、死亡したこととした。お前ならわかるはずだ」

「はい。薄くではありますが、父と母は元々、DEADNIGHTの幹部だったが、軍を裏切り、CREWに付き、DEADNIGHTの情報をCREWに流出させた。それにより、マークローバスは、DEADNIGHTの重要危険人物とし、DEADNIGHTの第一の目標となり、DEADNIGHTにより殺害。その後、DEADNIGHT軍は完全なマークローバス家の死亡を確認。だが、実際はCREWにより保護され生きていると」

「ああ、合ってはいる。私の名は、もうわかるだろう。フィール・マークローバスだ」

「はい。フィール・マークローバスは確かに私の父の名前ではありますが、証拠がなければ...」

「ある。フィール・マークローバスの持つ、地下室に隠された。この時計がそうだ」

大将軍が見せてきた。その時計は、マークローバス家の家宝で、父が地下室に隠したとされた。サウスファーランド帝国は見つける為、地下室を調査したとき、その時計はなかった。漁られた形跡はないことから、サウスファーランド帝国は、盗まれていなく、デマである可能性が高いとし、フィール・マークローバスと共に燃やされたとされた。そのような鮮やかな緑の時計を持っていたのだ。それで私は、大将軍が父であることを信じた。


その時だった。案内人が戻ってきたのだ。

「フィール大将軍様、演説の時間です。本部のCREW軍員、全員入室し、着席済みです」

「わかった」

「失礼しました」

「ファリア、ついて来てくれ」

「はい」

ついて行くと父は、多目的室に設けられた舞台の裏にいるよう指示された。

父はマイクの設置された、舞台の中央に立ち、こう言った。

「本部の全ての軍員を集めたが、話はすぐに終わる。私、フィール・マークーローバスは、大将軍を廃止し、大元帥に就くとする。また、新たに、元帥、大将、中将、小将も大元帥と共に設置し、大元帥には私、フィール・マークローバス。元帥には、実質的に新人とし、敵軍の一代表に称した、ファリア・マークローバス。大将には、ハワー・ブルート。中将には、ジェリー・スワーカー。小将には、チル・ハイジャーを任命する。以上とする」

その言葉に、私も、軍員全員が驚きと共に沈黙した。


私は、部屋に戻り、その日は寝ることにした。

その時、CREWに新たに設置された大元帥室では、


「失礼します。フィール様、お知らせです」

「なんだ」

「DEADNIGHT軍、Groundより宣戦布告です」

「そうか、DEADNIGHTに一歩近づいたな」

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