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異世界旅行記(試作)  作者: エビフライ侍with塩とせうゆとあと天汁
3/3

第一話β

数か月前ーーー


ーーーキアーテ王国フォルド領城内

平穏な城の中で今日は城内が慌ただしく人が行き来している。

金属の装備品が擦れる音が城内に響いていた。

「はぁ、はぁ…」

城内を急いで駆け抜けここの領主に伝令を伝えようとしている偉く整った礼服を着たモノがいた。

 は、豪華な装飾で彩られた扉を勢い良く開けた。

「フォルド伯爵、火急の用があり参りました。」

「よろしい、入り給え」

扉を開けると綺麗に整った執務室が見え、そこには眼鏡をかけた長髪の女性が椅子に座って執務に取り掛かっていた。

「サウポーロ、火急の用というのは?」

淡々と作業をしながら用件を聞いていたフォルドと呼ばれる女性は用件を

「はい、1時間ほど前に3国間の誓約で定められた中立地帯で未確認の大規模なエーテル反応が確認されたことをご報告いたします。」

フォルドは、兵からの報告を受け執務作業を中断した。

「ふむ、よりにもよって中立地帯のあの場所で発生とは面倒なことになったな…」

「だが、定刻通り作戦は継続し部隊を現地に向かわせろ」

 フォルドが報告に来たサウポーロに命じる。

「だが、他の国の奴らも動く可能性がある。」

「せっかくだ、新型を投入させろ。」

「フォルド伯爵、出撃させる部隊の兵装は如何にしますか?」

「偵察用兵装を装備させ、戦闘は避けるように伝えろ」

「それと、別件だがこの機を狙って亡命を図る潜伏中のあの男が動くやもしれん」

「その時は、優先目標を変更しろ。」

「了解致しました。フォルド伯爵殿」

サウポーロは急ぎ来た道を走り去っていった。

「さぁ、他の奴らはどう動くのかしら」


ーーーーーヴィスフォル連合国:海上

大きな客船の一室に椅子に腰を掛け中立地帯の方向を向き一人の男が不敵に笑っていた。

「さて、これで役者が揃ったようですねぇ」

船内でただ一人何かを知っていた様子で方向を眺めていた。


ーーーーグラーゴル共和国:倉庫

幾つものパイプの管があちこちに張り巡らされた一室に男が3人いた

3人とも工場の作業着の様な服装をしていた。

大型のエーテル観測用装置を見ながら

その3人の中でも大柄な男が深刻そうな顔をしていた。

「まずいことになったな、まさかあいつとの合流地点周囲で大規模エーテル反応とは…」

残りの2人も大柄な男の言葉を聞き慌てている。

「アイル兄さん、このままじゃやばいって!」

「兄貴、これじゃあいつがどこで待っているか分からない・・・計画の見直しをした方が…」

アイルと呼ばれた大柄な男がこう返事をする。

「イール、サイル、二人とも落ち着け」

「確かに、まずい状況だが逆に利用出来るやもしれん」

「二人とも、すぐにアレを出せる状態にしておけ」

「「了解」」


######

かくして、主人公が与り知らぬ場所で舞台は整っていく












この世界の名は「グライム」と呼ばれている。

世界には、5つの大陸が存在し名は「アンフ、ケルダ、カバラ、ハヒュス、フィオン」と呼ばれ

これら5つの大陸で、人々は文明を築いていた。

その中でもフィオンに住む人々は、国を築き上げ目まぐるしい発展を遂げていた。

 フィオン大陸は、比較的に5つの大陸で2番目に大きな大陸で、特徴として

温暖な気候に加えて複雑な地形の山岳地帯や大陸の下にかけては島国が多くみられる。

ここフィオンでは、未だ現在争いが絶えず続いており幾つもの国が消え誕生していた。

その戦いの中で3つの国々が勝ち残り勢力争いを繰り広げていた。


 3国の内一つ目の国は、キアーテ王国

現王である、キアーテ15世が国を治めており

大部分を穀倉地帯と川が存在している温暖な気候。

そして何よりも3国の勢力で最も古く最も大きな勢力である。

文化レベルもそれなりに高く、最大の特徴は、武力等の戦力が3国の中で抜きん出て多く

過去にいくつもの国を滅ぼし吸収し成り立ってきた国である。


 二つ目の国、グラーゴル共和国

過去に、国を滅ぼされたり国から逃げてきた人々が集まって出来た国。

大陸の山岳地帯に分布する国

基本的に鉱山といった鉱物資源が豊富に取れる地形

山々が険しいため独自の技術が見られる


 3つ目の国、ヴィスフォル連合国

3国の中では珍しく他の大陸との交易を盛んにおこなわれている。

大陸の南部に位置する海に面した海洋国家

周りを海に囲まれた様々な島国の集まりで構成される。


これら3国が勢力を拡大する、旧国の土地の奪還、自国の防衛などといった理由で対立している。

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