プロローグ
異世界に転生した主人公の物語を始めるにあたっての一幕である
第一部「異世界転生編」
第0話:物語とは突如として始まるものだ。
私はどこの企業と何の仕事に勤めているかは言えないが、日本の東京のごくごく普通のアパートの自分の住む日本の一企業で働いている労働者だ。 以前は、人付き合いのいい性格で好かれていたがそれを気に入らず日々のストレス発散を理由に上司から何かと理由をつけ逃げ場を無くしたうえで毎日の様に大量の仕事を押し付けられていた。辛うじて今日も又仕事を終わらせ、這いつくばりながらも自宅に帰り畳の部屋で布団が敷かれた一室に私はいつも通りに死体の様に眠りに着こうとしていた。
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「何だ…ここ」
眠りについたとき身体が宙に浮く感覚に襲われ目が覚めると小舟の上にいた。
起きてすぐ周りを見渡すと、霧で周囲が見えないが湖にいるような水の流れを感じられる。
小舟には、水兵の服装の男と図鑑でしか見たことがなかった絶滅した動物のドードー鳥
がおとなしく座って寝ているのが見えた。
水兵の格好をした男が私を見て目が覚めたのを確認する仕草をしたのちにこちらに話しかけてきた。
「やぁ、目が覚めたかね。」
「ここはどこなんだ。」
「あなたは誰ですか…」
自分が混乱していると水兵の男が答えた。
「この場所は、世界の境界線」「私はここで、境界と境界を舟渡しをしているものだ」
と返答を水兵の男は小舟を操りながら返してきた。
自分の紹介をする為自分の名前を出そうとすると
「ここでは、名を名乗ることはやめておきたまえ」
口が止められてしゃべれない状態にされてしまう。
「私はこの船で別の世界に魂を送り届ける仕事をしている名も無き男とでもしておこう。」
再びしゃべれるようになると私は質問を変えた。
「じゃぁ、名前を聞くのをやめておくがここはどこなんだ?」
「ここは、魂を還元したものが集まり湖となった場所さ」
自分が何故ここにいるのかを知りたいと思っていると水兵の男は答えた。
「君は、肉体から魂が抜け出てここにいる」
「つまるところ、簡単言えば死んだような状態ということだ」
私は自分が死んだと伝えられた事実に呆然としていた。
「・・・・・」
「私は、死んだのか?」
水兵はこう答える
「あぁ」
「だが何かしらの縁…いや、君の持つ才能によるもので」
「運よく流れ着いたとも言える」
私はなぜ自分がと思っていると
「君は、運良くもこの船の最後の乗客でね」
「人間は選ばれることは無いと思っていたが…」
水兵の男は、まじまじと自分を見ていた。
私はこれからどうなるか不安になっていると水兵は質問を説いてきた。
「君が取れる選択肢は2つ」
一つこの小舟を降りて他の生物と同じく魂は分解され無に還元される道
二つこの小舟に乗り続け異なる世界に転生される道
私は自分に問われた質問を聞いた時、頭の中ですぐに答えが浮かび上がった。
「このまま船に乗り続ける」
水兵の男は、不敵に笑うと「そう答えると思ったよ」と言わんばかりの顔をしていた。
「では、君…いや君たちが今から行く世界についてそして選ばれた理由について話そうか」
水兵の男が話をしようとすると一緒に乗っていたドードー鳥が起きた。
「君たちが、まず最初に話すことは君たちが行く世界についてだ」
私は、これからのこと自分の今後がどうなるのかを抜きにして少年の頃の
わくわく感が勝り、未知への興味が不安を塗りつぶしていた。
「君たちの行き先は、【グライム】という名の世界だ」
「その世界では、エーテルという魔法の様なものが満ちた不思議な世界だ」
「その世界では、人類、伝承でしか知りえない妖精や幻獣、そして絶滅した生物が流れ着いて出来た場所。」
水兵の男の話を2人?で大人しく話を聞いていた。
「そこでは何と、ヒトが機械仕掛けの巨大なロボット駆り争う戦乱満ちた場所」
水兵の男は、意気揚々と自分たちに説明してくれている
「そこが、君たちが今から向かう世界だ。」
「これから君たちを今からそこに放り込むわけだが…」
「今の君たちでは、行ったとしても世界に存在を維持出来ず出戻りになるから」
「転生という形で向こうの世界に向かってもらう」
向こうの世界に転生させるという水兵の男の話を聞き私は質問をした。
「すまないが、質問をしても?」
水兵の男は私の質問に答えるというような雰囲気になっていた。
「いいだろう、何か知りたいことでも?」
「ええ、転生した際には私がどうなるのかを知りたいです。」
水兵の男が質問に答える。
「何に転生するのかは言えないが、造られたヒトの身体に君の魂を入れ込む形で
新しい身体に転生するとだけ言っておく。」
「それはどういう…」
「おっと、すまないが話す時間はここまでのようだ。」
私が質問の答えについて聞こうとするが遮られる。
さっきまで辺りに充満していた霧が薄くなり船が進む進行の先に対岸が見えてきた。
「岸に着く前に、これを渡しておく」
私に何か道具を投げ渡すと、水兵の男が船を岸につけ大きな声で叫んだ。
「それでは、皆さん到着の時間です。」
「新しき世界での新しい人生の始まりでございます。」
「ようこそ異世界へ」
水兵の男が会釈をすると再び自分の目の前がぼんやりとしていき意識が微睡の中に溶けていった。
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聞いたことがない音が聞こえ目を覚ますと、そこは薄暗く坑道の中にいるような洞窟内を無理やり改装した研究所の様な場所だった。
そして、自分の姿が寝る前とは全く違う姿形に変化を遂げていた。
こうして、異世界に転生を遂げて私の第二の人生の幕開けが突如として始まった。