01 Light_side
この話は『異能者のハコニワ』の読み切り版となります。
本編とは繋がるかもしれないし、繋がらないかもしれません。
この物語の主人公はあなたになるかもしれないし、あなたじゃないかもしれません。
::Light Side::
九月十五日、晴れ。雲量四割程度。風は少し強い。
それは、何の変哲も無い、いつもの火曜日になるはずだった。それはそうだ。我が高校「ゆらぎの学園」は、至って普通の学校なんだから。
で、自分の所属クラスである二年二組では、二時間目と三時間目の間の休憩時間の通例として、斜め前の窓際の机には必ず人集りが形成される。
「――ゾンビが出る?」
――それを、自分に対してわざと見せようとしたのは定かではないが――、その瞬間、彼女の眼鏡に反射して、角閃石のような瞳がキラリと輝くのを目撃した。これは、彼女が食いついた証だ。彼女が顔を少し上げると、その少しだけ長い黒髪を纏めた、菱形の紋様にラメが塗られた白銀色のバレッタが、窓からの日差しを少しだけこちらに運んでくる。
そう、我がクラスが誇る、完璧・アンド・パーフェクト――略してパーペキ委員長、栖漫玲を知らない生徒や教師は、この学校に誰一人として存在しないだろう。成績は学年一位、運動は人並みよりはこなせる。その容姿は街を歩けば容易に人目を引き、かつては読者モデルをやっていたという話もある。その上、気さくで性別容姿の分け隔てなく話しかけてくれる、菩薩のような精神性。人間は多様性の塊だから、彼女を苦手に思う人は居るだろうけど、真っ向から嫌う人は少ない。
「詳しく――詳しく、聞かせてくれないかしら?」
さて、委員長に本日の閑話としてその奇妙な噂話を振ったのは、同じくクラスメイトの水楔絢。部活は新聞部でも文芸部でもなく、何故か科学技術部。そんな内気そうな要素とは裏腹に、同学年の女子と比べても、彼女は明らかに校内での顔が広い。何なら、他校の生徒とも交流があるという話だ。なお、沈魚落雁もやむなしの栖漫さんを、他の女子と比較するのは酷なので、その辺の論評については割愛させて貰う。他に挙げるとすれば、黒々とした髪をつむじの辺りで纏めているという特徴で、彼女の特徴についての説明を締めくくらせて貰う。
ちなみに。水楔のお家が十姉妹で構成されている、というのは地元でも有名な話だ。彼女は七女で、偶然にも三年生にお姉ちゃんの絵美さんが在籍している。
「うん。委員長、二組の恒河沙琉生君、知ってるでしょ?」
一瞬だけ、栖漫さんの掌の上で無限大のマークを描いていたシャープペンの軌道が、ピタリと停止した――ように見えた。ともすれば、何かに思案を巡らせていただけと捉えられてもおかしくない程の時間。
だが彼女はそんな様子をおくびにも出さずに「ええ、勿論」と爽やかに応じる。
「――『最近』『家庭の事情』で『何日か休んでいた』みたいなんだけど、その時に見たんだって」
一言一句に鳥肌が立つ感覚に苛まれる。どれもこれも――あぁ、思い出すのも嫌になる。
「まぁ恐い。恒河沙さんはゾンビに咬まれてしまったのでしょうか……」
果たして自分は、動揺を零していたりしないだろうか。だけど、向こう側の栖漫さんは、決して表情を崩さない。さっきより笑みは薄れて、少しだけ真剣そうに、水楔さんを見つめている。
「や、それはさすがに。家の近くにおっきな竹林があるらしいんだけど、その中で《《ボロ》》を着た子供みたいな影が、動物の死体を漁ってた、って」
キャッ、と近くに居た女子の小さな悲鳴が上がる。
「狼や野良犬という可能性は……どうなんでしょう?」
栖漫さんは右手の人差し指を頬に当てて、そう問い返す。
「そりゃね、恒河沙くん一人の発言じゃ、そう考えるのが普通だけど。――あ、これ、別に恒河沙君をどうこう言うわけじゃないよ――、残念ながら同じ事を言う人が校内から三人も出てきちゃったら、流石にね」
その内二人は三年生、一人は一年生。ちなみに三年生の一名以外は、他校の生徒の話だそうだ。
「――って事で、今朝のHRで出た不審者情報っての、真相はそういう事みたい」
水楔さんが述べていた共通点としては三つ。
目撃情報は、夜の十時以降。三年生は受験勉強で帰りが遅いから、目撃者が増えてしまったということか。
「警察には?」
「相談するって言ってたけど……不審者扱い程度じゃ、どうだろうね。委員長ってさ、どこら辺住んでるの?」
――水楔さんが、ぶっ込んだ質問をぶつける。
栖漫委員長のプライベートに踏み込む事が出来た人間は、誰一人として存在しない。これは謂わば、マリアナ海溝の底を知るが如くの大偉業なのである。――しかし。
「……ありがとう、水楔さん。今夜から、用心して帰るようにするわ」
そう言って、彼女はニッコリと微笑む。――正確には、横顔からでも感謝しているのが伝わる。
彼女は始終、こちらの事など見向きもしなかったが、机の上で踊っていたその手が、笑顔の瞬間にぎゅっと固く握りしめられるのを見て、自分はため息と共に、次の授業の教科書を取り出すのである。
○
「……でぇ? キミは何で、その午前中の感想戦を、保健室でやるのかな?」
あんなに青色だった視界は、灰色の天井にすり替わっていた。服は制服ではなく、袖口にラインの入った体操着。
五時間目の体育で、見事に貧血で倒れてしまったのだ。
自分の右手を見やる。一度血の気を失った手前、自分の視界に補正が掛かっているのかもしれないが、それは長く見ていられないほどに白く細く映った。
「おい、瀬堂、無視するな。私を差し置いて自分に浸るんじゃない」
カーテンの向こうから、かなり不機嫌そうな声が聞こえる。
「ヒマだから何か今日思った事、感じたことを包み隠さず話せと言ったら、まさかの変態備忘録が流れてきて困っているんだが、話はもう終わったと見ていいか?」
上半身を起こし、病院でよく見るベッドを取り囲むタイプのカーテンを開く。
「今、何時ですか」
視線の先では、眉根を寄せた女性が、保健室の白いテーブルに左肘を預けながら頬杖をつき、足を組んだまま、こちらを呆れた様子で眺めていた。
見た目が成人女性には到底見えないからか、白衣が死ぬほど似合わないという酷評でお馴染みの保健室担当、玄真先生。背丈も見た目も、生徒に混じったら判別がつかない程に若々しい。そのくせぶっきらぼうで、至極大儀そうに問診をする。が、何故か評判が良いし、全くクビになる予兆も見られない。
なお、年齢を聞いた生徒のその後を知る人は居ない、らしい。
「――放課手前だよ。んで、お前んとこの担任には通告済み。立ってアタマを二、三度振って、歩けるなら、私も帰りたいから、さっさと帰れ」
彼女の人気がある理由としては、そんな感じで、裏表のあまり無い物言いに惹かれる生徒が居るからかもしれない。
「ありがとうございます」
そう言って《《ベッドの上で》》頭を振ろうとした時、さっきまで寝ていた枕の横に、折り畳まれた自分の制服があるのに気付いた。
「――これ、って、誰が」
その、何気ない質問だったが――玄真先生は何故か、逡巡しているようだった。
「それはだな――あぁ、瀬堂、違うぞ、勘違いしないでくれ。本来ならばもっと早く通告してあげるべきだったんだが、キミの語り口が立て板に水だったものだから、止めるタイミングを逸しただけで――これは事故、そう、事故だ。と、思う。思ってくれ」
瞬間、自分の中に色々な嫌な予感のパターンが想起されたが――それは、向こうから聞こえてきた声によって、一つに集約される。
「事故とは、結構な物言いではありませんか、玄間先生?」
その声に、投げ出していた左手がビクッと反応する。そして、眼前の――窓際のベッドを覆っていたカーテンが、じゃらりと音を立てて開かれる。
「栖漫――さん」
そこには、皆の憧れ――栖漫玲さんが、図書館で借りたであろう、少しだけ日に焼けた背表紙の小説を閉じたまま、先ほどのように笑みを携えながらこちらを見ていた。
「みずみずしい心情に満ち溢れたレポート、ありがとうございました」
どうか、夢であってください。
そう思った。
†
やってしまった。これはおそらく、これまでの人生で三本の指に入るほどの大失態。これからの人生の中で、嫌なことがあったときに枕やぬいぐるみに顔を埋めていると、これまでの失敗談が走馬燈のように駆け巡るが、その時に必ず顔を出してしまうレベルの経験だ。
「こんにち……いや、自分の教室か」
教室の中はもぬけの殻だった。皆、部活動や生徒会活動に勤しんでいるんだろう。
その中に、自分の荷物がぶら下がった机が一つ。自分はそっと、何故か誰にも気付かれないように、音を立てずに、群青色の鞄を引き取って、教室を後にする。
廊下を歩いている間は、校庭から聞こえてくる運動部のかけ声が、吹奏楽のようにリズムを刻んで聞こえてきたが、昇降口に向かうと、とうとうその声も途絶え、先ほどの教室のような静寂が、耳を遠くからキーンと鳴らした。
その音をかき消すように、自分の下駄箱まで歩みを進める。
……帰ろう。先ほど保健室を出た後、職員室に寄って、担任にも了承を取った。
自分の靴を手にする。上履きより、少しだけ重い。
「みーたん」
――その声に、スニーカーを取り落としそうになる。
自分が返答を一考する間も与えずに、
「一緒に帰りましょう」
栖漫玲さんが、沈みゆく太陽を背に、そう続けるのだ。
――『みーたん』とは、栖漫さんが自分に付けてくれたあだ名だ。
「え?」
栖漫さんが他人を待っているだなんて、全世界の人間を総覧しても絶対に起こりえない事態だろう。
自分が聞き返してもなお、彼女はほんの少し首を左に傾げるだけで。
「一緒に、帰りましょう?」と。重ねた。
そう、有能美形委員長である彼女が、自分を待っていてくれているのだ。こう言うと角が立ってしまうけど、彼女にここまで深くまで切り込んだ生徒を、誰も見たことがない。告白して失敗したという話は何度も聞いているけど。
『栖漫さん? もう帰ったんじゃない?』
『何か、家庭の都合とかで、打ち上げにも出ないで帰っちゃったよ』
『でも、栖漫さんだしなぁ』
『そうそう。ママさんが門限厳しいとかじゃないのかな』
常に、忙しい。
常に、何かをしている。
帰るときはいつも一人。
よく言えば、ミステリアス。
悪く言えば、ぼっち。
家だって、何処にあるのか分からない。これについては、先生に聞けば答えてくれそうだけれど。
ひょっとしたら、漫画やアニメでお嬢様が通うような、球場ほどもありそうな土地の中に、町中では明らかに浮いてしまう見た目の西洋建築がそびえ立っていて、その二階の窓からこちらを見下すのが趣味かもしれない。はたまた、太閤様も尻尾を巻いて逃げ出すほどの巨大な城の中で、十二単を羽織って短歌を詠みながら生活しているかもしれない。
荒唐無稽、ファンタスティックな噂話。だけど、彼女の普段の振る舞いからすれば、全くあり得ない話ではない。
つまりは――そのイメージが先行したか、行動が先行したかは定かではないが――、彼女の昇降口以降の足取りを知る人が居たら、自分の携帯電話に是非とも連絡を入れて頂きたいのである。
外は綺麗なオレンジ色だったが、ふわふわとした霧のような雨がアスファルトを微かに濡らしていた。
「――傘、要ります?」
鞄の外ポケットからオレンジ色の折りたたみ傘がはみ出ていた。
首を横に振る。
「――それならばこれから、喫茶店はどうでしょう?」
横に振る。
「でしたら、例の竹やぶを見に行きませんか?」
首を横に振ろうとして、彼女の横顔を見た。
向こう側を見たまま、ほんの少し憂いを帯びた笑み――に、見えた。
「それは、流れで提案することじゃないと思います」
「それはよかった。てっきり貧血のショックで失語症になってしまったのかと思って、私、とても心配していたの」
「今、因果関係を指す言葉の中に、自らの願望が入っていたような気がしたんですが」
「気のせいではないでしょうか? 些末なことばかり気にしていると、小じわが増えてしまいますよ」
彼女のその顔に、えくぼ以外は気になるような皺は見当たらない。
「ええ、異論は無いでしょう。それでは、十七時に恒河沙琉生君の家の前で!」
あのですね――と反論しようと顔を上げたとき。
その場から既に、栖漫さんは居なくなっていたのである。
×
てっきり、その場には水楔さんや、そうじゃなければ他のクラスメイトでそういうのが好きそうな伊庭さんや久坂さん、あとは……生石とかが随伴する事になると思っていた。
「私の方が先でしたね」
しかしながら、人数の変更はなく、栖漫さんは本当に一人でやって来た。
噂があった竹やぶの周囲は、この時間に当然人が居るはずも無く、数十分おきに一台車が通るか通らないかといった程度の場所だった。先の話があるなら、警官の一人ぐらい居てもいいものだが。
本邦初公開となるであろう、彼女の私服。恐らくこの学校の中で彼女の私服を目にした人間が自分一人であろうという高揚感のお陰で、夜風を浴びても鳥肌一つ立てずにいられた。改めてまじまじと観察させて貰う。グレー地によく分からないキャラクターの描かれたパーカーだった。下は、スカートではなくスキニージーンズ。動きやすさを重視したのかもしれない。
十二単ではなかっただけ、収穫ということにしておこう。
栖漫さんは自分の姿を上から下まで舐め回すように見る。
「寒く、ないですか?」
問題ないことを告げると、栖漫さんは擦り合わせていた右手を、ゆっくりとこちらに差し出してきた。
「手を繋ぎましょう。拒否権はなしです。私が寒いので」
まずい、これはまずい。ここで手を繋いだら――繋いだのを見られたら――、何か危ない気がする。
そう思っていたとき、自分の左手をグイッと掴まれる。その手は、彼女のしっとりとして冷たい質感を、ただゆったりと、自分に与えてくる。
「それでは――探検に、出発しましょう」
そう言って、彼女が左足で一段上の土を踏みしめた瞬間、視界の向こう――眼前の栖漫さんよりもずっと先――から、がさり、という音がした。ただでさえ人気の無いこの道で聞こえる不審な音だ、自分の不安をかき立てるには十分すぎた。
「イヌかしら?」
既にお分かりだと思うが、栖漫さんはかなりグイグイと来るタイプだ。例えば、横断しそうな歩行者が車に道を譲っていたとしたら、法律や歩行者保護原則なんぞ知るかとばかりに車を発進させてしまうような、そんな強引さを持ち合わせている。
きっとそれは、普段から隠しているわけではないのだろう。誰でも触れるチャンスはあるが、学校関係者の九割九分九厘九毛は、その機会がある事すら知ることなく卒業していく。
謂わば、公然の秘密。
「あの、栖漫さん」
「帰りませんよ」
ぴしゃり、と言われた。
「ええ、絶対に帰りません、正体を掴むまでは。もしくは、それが集団幻覚である確証を得るまでは、決して引き返しません。それが二年A組級長の宿命なのです」
どこかで聞いたような台詞を口走りながら、彼女は自分の手を引きながら、どんどん竹やぶの中へ分け入っていく。
――そういえばあの時も、こんな状況だったような気がする。
『――私、あなたの事を見つめていると、不思議な気持ちになってしまうの』
そんなことを言われたのが、今年の五月。ちょっとその二、三日前に色々なことがあって、五里霧中だった頃の自分に、とどめを刺したのが栖漫さんだった。
『だって――』
花の香り。シャンプーの匂いだろうか。
「足下に気をつけて。変なモノを踏んだら、明日の体育で走れなくなってしまうわ」
あの時と同じ芳芬が、自分の花を撲つ。
枝葉の多い木々が生い茂っているわけでもないのに、その中は月の光すら殆ど差し込まぬ漆黒だった。栖漫さんは、左手に持った自分の携帯電話(これも初めて見た)のライトで周辺を照らしながら、辺りの様子を伺っている。
「栖漫さん」
「何でしょう」
「ホラーとか、好きなんですか?」
進みつつ、彼女は応える。
「好きか嫌いかで言われると、どちらでもない、かしら。パニックものと混同した、徒に人が虐殺されていくようなホラーは、あまり好みではないですけど」
歩き出してから五分ほど経った頃、彼女が不意に足を止めた。
「あら」
「な、何ですか」
そう聞くと、彼女は少し屈んで、何かを捜すような仕草をする。ややあってから腰を上げると、こちらに何かを差し出した。
「みーたん。見て、これ」
それは半ばで少しだけ曲がった棒状の何かのようだが、暗くて全容はよく分からない。そう言おうとしたとき、彼女の持っていたライトがその姿を照らし出した。
「――犬の足」
その手に握られた所に、微かに暗い体毛で覆われた肉球が見える。そして、彼女が今手を触れていない方――端っこの部分は、どす黒く濡れていた。恐らくは、血まみれの足の付け根がそこにあるのだろう。
「うわっ」
冗談にしてはキツすぎる。
グロテスクに耐性が無いわけではないが、見ていて気持ちよいものではない。
「栖漫さん、そういうのは時と場合を――」
そう言おうとしたとき、不意にライトが消された。
そして、何かが自分の顔へと迫ってくる。栖漫さんの左手だった。
「むぐッ」
徐に口を塞がれた。しっとりとした感触が、口の周りを包み込む。
「(静かに)」
その声に、思わず耳を澄ます。夕刻の竹やぶは変わらず泰然自若としていたが、その葉擦れの端の端っこに――自分でも分かる、何らかの違和感があった。
誰か居る。質量的に、犬猫畜生の類ではない。猿か、狼か――もしくは。
「帰りましょう」
そう言うと、彼女は初めて踵を返した。
「も、もう、いいんですか」
「今ので大体分かりましたから」
こうして、唐突なデートは終わりを告げた。
気がつけば、竹やぶを出て、先ほど集まった道路が見える場所に立っていた。
「栖漫さん、あの犬の足は一体……」
「みーたん」
その表情は、普段笑顔の似合う栖漫さんからは想像も付かないほど、真剣な眼差しを携えたそれだった。
「また明日、元気に学校で会いましょう?」
――うん。
それじゃあ、また明日。
水楔十姉妹の名前は声優さんの名前をもじっています。今回の話では出てこないので、長女から順に一覧を載せておきます。
水楔 明姫
水楔 佐冴
水楔 春視
水楔 真由
水楔 叶子
水楔 絵美
水楔 絢
水楔 蜜莉
水楔 稚雪
水楔 知花
叶子と絵美、稚雪と春視、佐冴と蜜莉、真由と絢、明姫と知花をコンビとすると……?