私とアナタは、カラダだけの関係。
私とアナタは、カラダだけの関係だ、、、!
私のカラダのパーツをアナタいつも褒めてくれる。
『今日のお尻のラインとか? 凄くたまらないねぇ~』
『いい太ももの大きさじゃない! 素敵な太もも。』
『その流れるような細くて長い指先がとってもセクシーだね!』
『キミのその薄くて可愛い唇が好きだよ!』
私の名前は 『みずほ』22歳、女子大学生。
私は、男性の視線を毎日感じながら生きている!
女の喜びは、【男性に見られる事だと思うから。】
あちこちで、私のうわさ話が聞こえてくる。
『みずほちゃんって、、、? マジで可愛いよな~』
『背も高くて、白くて長い手足に、長くてきれいな黒髪、スタイルいいし~!
あんな彼女が俺の横にいてくれたら、最高だろうな~』
『いやいや? おれの彼女だよ~』
『お前には無理だ! みずほちゃんは所詮、、、【高嶺の花】なんだよ~!』
『じゃ~お前もムリじゃん!』
『まあ~な!』
▼
でもまさか!?
私が、男性に【高嶺の花】って、、、言われる時が来るなんて、、、!
私自身が1番ビックリしている、、、!!!
元の私は、恐ろしくブサイクだったから、、、。
実は私、、、【整形】をしている!
男性が私を褒めてくれているパーツは全部、整形したところ。
それにね、、、?
今の整形って、、、本当に分からないのよ!
整形といっても、傷口も分からないし、、、!
手術後、腫れたりしないの、、、!
だって! 私の通っている美容整形外科は、最先端な技術で整形手術をして
くれる美容整形外科だからね、、、!
そこの美容整形外科にいる、私の専属の先生は、『増田先生』といって!
その先生でしか、、、? 私は整形をしない!
私は、増田先生を誰よりも信じているから、、、!!!
そう! 私のカラダはこの増田先生しか知らない、、、!
私とこの男性はカラダだけの関係なのよ、、、!!!
*
私のカラダのパーツは、日々新しいモノに変わっていく。
この増田の手によって、、、!
『やあやあ~いらっしゃいみずほちゃん!』
『先生! また、来ちゃった!!!』
『今日は、どのパーツを変えたいのかな、、、?』
『今日は、脹脛を少し細くしたいの、、、!』
『そう、分かったよ~じゃ! 早速始めようか!』
『うん!』
▽
私は、こうして整形を繰り返していく、、、。
でも、この整形手術にかかるお金はどうなっているのか、、、?
だから! 先も言ったけど、、、?
私と先生は、カラダの関係なの、、、!
【だから、手術にかかったお金は0円なのよ!】
だからね、、、?
私は何処に行っても、誰といても一際目立つ存在なの、、、!
“私は誰よりも美しい!”
*
でもそんな時にね、、、?
ある男性と私は出会ってしまったの、、、?
彼は背も高くて、細身だけど、筋肉もしっかり付いていて、、、!
何より美男子で、私の心を震わせるほどのイケメンだったの、、、!
【私は彼に直ぐに、一目惚れしてしまった!】
“彼は私に負けないぐらい、この世の中で1番美しい男性!”
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私は、彼にどんどんのめり込んで行ってしまった、、、!
彼の名前は 『和海くん』 彼も22歳で、他校の男子大学生。
私と同様に、彼も私に一目惚れをしたらしい。
私たちは、お互い惹かれ合った。
磁石のN極とS極のように、、、。
気がつけば、、、?
私たちは、付き合う関係にまでなっていて、、、。
『なあみずほ! 実は、みずほに隠してた事があるんだ!』
『えぇ!? 私も、、、。』
『えぇ!?』
『・・・じゃ、僕から先に話すよ! 実は僕は、、、【整形】をしているんだ!』
『えぇ!? 私もよ!』
『みずほも、、、?』
『・・・それに、行きつけの美容整形外科の僕の担当の女の先生がいてね!
その先生とは、カラダの関係なんだ、、、。』
『・・・それも、私も、、、。』
『えぇ!?』
▽
まさかまさかだったけど、、、?
彼とは、、、?
何から何まで、一緒だった、、、!
私と彼(和海)の幼い頃の写真をふたりで見せ合ったら、、、?
お互い子供の頃は【ブサイク】で、、、。
でも凄く、彼と一緒に居ると、、、?
私! 落ち着くの、、、!
本当の私を見せても、大丈夫な男性なんて、、、!
今まで、いなかったから、、、!
*
そして、、、お互いが決めた事、、、!!!
整形をやめた事とお互いの先生とのカラダの関係をやめた事...。
今は、凄く変だけど、、、?
『凄く幸せだな~』
だけど、、、?
私たちの子供が産まれた時に、私たちの本当の姿が皆にバレる時なんだと!
覚悟もしている、、、!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。